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県庁と市役所。同じ公務員だと思っていた私が驚いた違い。

「県庁と市役所って、結局何が違うんですか?」

転職したあと、一番よく聞かれる質問です。

どちらも地方公務員。

試験を受けて採用され、住民のために働く仕事です。

私自身も、県庁へ転職する前は、
「同じ公務員なんだから、そこまで違わないだろう。」

と思っていました。

でも実際に県庁と市役所の両方で働いてみると、その印象は大きく変わりました。

今回は、あくまで私自身が感じた違いを書いてみようと思います。



私が感じた違いをまとめると


もちろん自治体や部署によって違いはありますが、私が感じたのはこんなイメージです。

※転勤や給与などは自治体によって違いがあります。この記事は、技術職の私が実際に勤務した自治体で感じたこととして読んでいただけるとうれしいです。


仕事のスケールが違う


県庁で最初に驚いたのは、仕事のスケールでした。

担当する事業は県全体に関わるものも多く、4億円規模の事業を担当することも珍しくありませんでした。

最初に金額を見たときは、

「4億!!欲しい!」

と本気で思ったのを覚えています。

もちろん、その4億が私の財布に入るわけではありませんがっ!

金額に応じて準備はとても大変です。

予算、設計、関係機関との調整。

実際に工事が始まるまでにも、多くの時間と手間がかかります。

でも、その分だけ得られる経験も大きく、若いうちにこうした仕事へ関われたことは、今振り返っても本当に良かったと思っています。

そして、もう一つ良かったのが「人」です。

県庁は職員数も多いので、

「この人、本当にすごいな。」
と思える職員に何人か出会いました。

何が凄いかと言うと、

とにかく何聞いても答えれるくらい知識量が多い人。
あの人なら大丈夫と多数の人間に思わせている、顔がめちゃくちゃ広い(コミュ力・調整力)がすごい人。

おそらく公務員でなくても、上まで行く人だろうなと思います。
私はそんな人たちを師匠と仰ぎ、いいとこ取りする人です。

そんな人たちと関わり、仕事の進め方や考え方を間近で学べたことは、今でも自分の財産です。

一方、市役所では仕事の規模は比較的小さくなりました。

でも、その代わり仕事の成果がずっと身近になりました。

市民の方から、

「あそこ、きれいにしてくれてありがとうねぇ。」
と声を掛けられることがあります。

自分が担当した仕事ではないことでも堂々と、

「いえいえ、遅くなってごめんなさいね。」

と自信満々に返すことがコツです。

そんな何気ないやり取りが増えたのは、市役所ならではだと思っています。


市民との距離が違う


これは、市役所へ来て一番驚いたことかもしれません。

県庁では、市民の方と直接話す機会はほとんどありませんでした。

仕事の相手は、市町村や事業者などが中心です。

一方、市役所では、市民の方と直接話す機会がぐっと増えました。

電話で相談を受けることもあれば、直接ご意見をいただくこともあります。

……とはいえ、市民の方が直接来られるときは、大体「ありがとう」ではありません。

「ちょっと聞いて!」

から始まることが多いです。

頭に入ってるかどうかはさておき、まずは最後まで話を聞く。

そんな場面が想像していた以上に多く、

「市役所は市民との距離が本当に近い仕事なんだ。」

と聞きながら考えていました。

県庁は県全体を見ながら、市町村などとの調整を進める仕事。技術職なら大きい施設の管理など。

市役所は、目の前の市民と向き合う仕事。

同じ公務員でも、この違いは想像以上に大きかったです。


ライフステージで「転勤」の重みが変わった


以前の記事でも書きましたが、私が市役所への転職を考えた一番の理由は転勤でした。

私が勤務した県庁では、異動先によって通勤時間が片道15分の日もあれば、1時間半近くかかる日もありました。

子どもがいない頃なら、

「まぁ、それくらいなら。」
と思えていたことも、

結婚して子どもが生まれると、まったく違って見えるようになりました。

朝は子どもと他愛もない話をしながら保育園の準備をして、一緒に送り迎えをする。

夜は一緒にご飯を食べて、お風呂に入って、寝かしつけまでできる。

私は、仕事の充実感よりも、家族と「今しかない時間」を過ごせていると思えるほうが、充実感を得られるようです。


最後に


「県庁と市役所、どっちがおすすめですか?」

もし聞かれたら、私はこう答えます。

「ライフステージによって変わります。」

もし独身だった頃の自分に勧めるなら、私は県庁を選びます。

規模の大きな仕事を経験できますし、優秀な職員から学べる機会も本当に多いからです。

そして、結婚や子育てなどで暮らしを大切にしたいと思うようになったら、市役所という選択肢を考えても遅くはない。

これが、民間企業、県庁、市役所を経験した今の私の考えです。

もちろん、これがすべての人に当てはまるとは思いません。

でも、これから進路や転職を考える方にとって、一つの判断材料になればうれしいです。

ちなみに、私は民間企業から県庁、そして市役所へと転職してきました。

その経験を通して一つ思うのは、

「技術職は、思っているよりずっと公務員転職に向いている。」
ということです。

転職前の私は、「公務員は狭き門」というイメージを持っていました。

でも実際に経験してみると、技術職だからこその強みがたくさんありました。

このあたりは、転職前の自分に一番教えてあげたかったことです。

次回は、「公務員の技術職は、実はかなり狙い目です」というテーマで、私自身の経験をもとに書いてみようと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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