Nature Remoの環境センサーログをAIで可視化・分析してみる【Gemini 3.6 Flash】
ダッシュボードをGeminiで作り直す
2017年にスマートリモコンの Nature Remo(初代)を購入し、仕事部屋に設置していますが、この Nature Remo には、温湿度、照度、人感センサーが搭載されており、Cloud API によってセンサーの値を取得できます。

以下の記事にあるように、2019年から環境センサーのログを1時間ごとに GAS(Google Apps Script)で取得し、Googleスプレッドシートに記録して、ダッシュボードで温湿度や照度を確認できるようにしていました。
上記のダッシュボードは、当時、見よう見まねで作ったもので、コードの中身もあまり理解できていなかったため、その後はずっと放置していました。そこで今回、Antigravity + Gemini 3.6 Flash によって、スマートフォンにも対応したダッシュボードとして 作り直すことにしました。


2021年末に東京→兵庫県へ引越したため、Nature Remo の設置地域・環境も変わりました。しかし、ダッシュボードを構成するシステム自体はクラウド上にあるので、引越し後も環境センサーのログは記録され続けています。
Geminiに環境データを分析させてみる
ところで、今年の夏は非常に暑い日が多いと感じていたので、2022年から現在(2026年8月11日)までのログをもとに、Googleスプレッドシートの Gemini 連携機能によって、温暖化や夏期の気温上昇などの傾向が読み取れるかどうか、質問してみました。

まず、「温暖化の影響や夏期の気温上昇の傾向は読み取れるか?」と質問したところ、2026年のログが8月11日までしかないことから、データの条件を揃えるため、2022年~2026年の6月1日~8月11日における夏期の気温推移を比較するなどして、以下のような回答が返ってきました。

本データから、年間を通じた長期的な地球温暖化の傾向を科学的・統計的に断定することは困難であると考えられます。
気候変動による温暖化トレンドを証明するには通常30年規模の長期データが必要とされますが、本観測は5年間という短期間にとどまっており、年ごとの気象の自然変動(エルニーニョ現象等による一時的な気温の上下)の範囲を逸脱しているかの判別がつきません。
また、本データが室内の環境センサーによるものである特性上、年間平均気温の推移には居住者の空調設備(エアコンや暖房)の使用状況や生活スタイルの変化といった人為的なノイズが強く反映されます。
したがって、全体として高い気温水準で推移している事実はあるものの、これをもって直ちにマクロな地球温暖化が進行していると結論づけるには、データ期間および比較対象(屋外データ)の観点から不十分であると言わざるを得ません。
Nature Remoを設置している仕事部屋は、休日に少し作業をする程度で、1年を通してエアコンや暖房もほとんど使用していないので、比較的人為的なノイズの少ない環境ではあると思います。
次に、「夏期の最高気温や猛暑日の日数などから、何らかの傾向が読み取れるか?」と質問したところ、2022年~2026年の6月1日~8月11日における猛暑日(35℃以上)の日数を集計したグラフを作成し、以下のような回答が返ってきました。

夏期における局所的かつ極端な高温化の傾向については、本データから極めて顕著な悪化が読み取れます。
条件を揃えるために毎年「8月11日まで」の同一期間で比較抽出した結果、室温が35℃を超える「猛暑日」の日数は、2022年の7日間から年を追うごとに一貫して増加し、2026年には約4倍の27日間にまで急増しています。
さらに、夏期の最高気温のピーク値自体も、観測初期の36℃台から直近では38℃に達するなど、明らかに一段高いレベルへとシフトしています。
この結果は、長期的な気候変動の議論とは別に、少なくともこの5年間における当該観測環境下においては、夏期の「極端な暑さ」が確実に頻発化かつ激甚化しているという事実を強く裏付けています。
まあ、温暖化などの気候変動の傾向を読み取るには、5年程度のデータでは短すぎるようですが、夏期の猛暑日の日数は、上記のグラフを見ても明らかに増加しています。「夏期の『極端な暑さ』が確実に頻発化かつ激甚化している」というのは、体感とも合っている気がします。
