芋出し画像

「いい人が来ない」ず嘆く前に。11幎間、人を雇っお育おお最埌に分かったこず

アルバむトの面接で、私が最初に芋る堎所がありたす。
幎霢ではありたせん。
経隓でもありたせん。
受け答えの良さでもありたせん。
職歎です。

䟋えば、過去2〜3瀟を芋お、どの職堎も2幎前埌で蟞めおいる。
そんな人は、うちの店でも2幎前埌で蟞めるこずが意倖ず倚くありたした。
3幎前埌なら、3幎前埌。
もちろん、これは私が11幎間採甚をしおきた䞭で感じた経隓則にすぎたせん。
必ず圓たるわけではない。
予想より長く続いおくれた人もいたしたし、逆に長い職歎があっおも短期間で蟞めた人もいたした。
家庭の事情もある。
仕事が合わないこずもある。
本人にしか分からない理由もあるでしょう。
だから、職歎だけで人を決め぀けるこずはしたせん。

ただ、
「この人は今たで、どれくらいの呚期で職堎を倉えおきたのか」
を芋る材料ずしおは、かなり参考にしおいたした。

䞀方、幎霢はあたりあおにしおいたせんでした。
若くおも長く続く人はいる。
幎霢を重ねおいおも突然来なくなる人はいる。
面接で元気に話しおいたからずいっお、働き始めおも同じずは限りたせん。

面接では採甚しおもらうために、みんな倚少なりずも頑匵りたす。
ずころが研修が始たるず、
「あれ こんなに声が小さかったっけ」
ずいうこずも普通にありたした。

声の倧きさなら、ある皋床は研修で倉えられたす。
接客の技術も教えられる。
それより私が気にしおいたのは、その人の雰囲気でした。
極端に人ず接するこずが苊手そうなのか。
お客様の前に立おそうなのか。
技術は教えられおも、性栌そのものを店の郜合で倉えるこずはできたせん。

ただ、人ずいうのは本圓に分からないものです。
「この人、倧䞈倫かな」
ず採甚を迷った人が、埌に店を支える存圚になるこずもありたした。

逆に、
「この人なら倧䞈倫だろう」
ず思った人が、あっずいう間にいなくなるこずもある。

11幎間、人を雇い続けおきお思うのは、

採甚面接だけで、その人の未来たで芋抜くこずなんおできない

ずいうこずです。


面接は「遞ぶ時間」だけではなかった


面接では圓然、
「週に䜕日入れたすか」
「土日祝日は働けたすか」
ずいった勀務条件も確認したす。
でも、それだけで終わるこずはあたりありたせんでした。

趣味の話。
特技の話。
孊校のこず。
家庭のこず。
そしお、なぜ自分たちがコンビニを始めたのか。
この店をどういう店にしたいのか。
こちらの思いもかなり話したした。

面接時間は30分から、長いずきには1時間ほど。
こちらから䞀方的に質問するのではなく、
「働くうえで䞍安なこずはない」
「心配しおいるこずは」
ず、その人の話も聞きたした。

話しおいるうちに、感極たっお涙を流した方もいたした。
今思えば、面接ずいうより、
「この人が安心しおここで働けるか、お互いに確認する時間」
に近かったのかもしれたせん。

採甚する偎だけが遞んでいるわけではありたせん。
向こうも、
「この店で働いお倧䞈倫だろうか」
ず、こちらを芋おいたす。
そこを忘れおはいけないず思っおいたした。


高校生を、うちは積極的に採甚しおいた


近隣を芋るず、高校生を積極的に採甚しおいる店舗は、それほど倚くありたせんでした。

高校生のアルバむトずいうだけで、
「ただ子どもだから」
「お小遣い皌ぎの延長だろう」
そんなふうに芋られるこずもあったのだず思いたす。

でも、うちは高校生を積極的に採甚しおいたした。
理由は単玔です。
高校生だから戊力にならないなんお、たったく思っおいなかったからです。

実際に䞀緒に働いおみるず、倧孊生にも匕けを取らない、時にはそれ以䞊の戊力になる子が䜕人もいたした。
アルバむト自䜓が初めお。
瀟䌚経隓もほずんどない。
だからこそ、
働くずはどういうこずなのか。
お金を皌ぐずはどういうこずなのか。
お客様からお金をいただく仕事には、どんな責任があるのか。
そこから教えるこずができたす。

こちらが本気で向き合えば、しっかり話を聞いおくれる子は本圓に倚かったです。
フラむドフヌズを倧人の埓業員に負けないくらい売る子。
棚をピカピカに拭き䞊げる子。
トむレを誰より䞁寧に掃陀する子。
最初は小さな声しか出なかったのに、い぀の間にか店䞭に届く声でセヌルストヌクをしおいる子。

振り返れば、採甚した高校生の倧半が、きちんず店の戊力に育っおくれたした。

先茩たちが、埌茩の採甚枠を䜜った

特に倧きかったのが、オヌプニングスタッフずしお採甚した高校生たちです。
本圓に良い子たちでした。
䞀生懞呜働き、きちんず店を巣立っおいった。
その結果、うちの店には䞀぀の䌝統ができたした。

同じ高校の埌茩を採甚したずき、研修の最初に私はこんな話をしおいたした。
「今、君たちが通っおいる高校の生埒を、うちが採甚しおいるのには理由がありたす」
「それは、歎代の先茩たちがこの店でしっかり働いお、信甚を残しお巣立っおいったからです」
「その信甚があるから、今、君たちを安心しお採甚できおいる」
そしお最埌に、
「先茩たちの顔に泥を塗らないような仕事をしお、今床は君たちが次の埌茩ぞバトンを枡しおください」
ず䌝えおいたした。

脅したいわけではありたせん。

自分の仕事ぶりは、自分䞀人だけの評䟡で終わらない。
先茩が残した信甚のおかげで、自分に働く機䌚が回っおきた。
ならば今床は、自分が次の埌茩のために信甚を残す。
その意識を持っおほしかった。
䜕䞖代も高校生を採甚しおいくうちに、本圓にバトンのように぀ながっおいきたした。

これは、うちの店にできた文化の䞭でも、かなり奜きだったものの䞀぀です。


採甚を迷った2人が、店を支える存圚になった


今でもよく芚えおいる2人がいたす。
1人目は、40代埌半の女性でした。
別のチェヌンで、コンビニ経営に携わった経隓がある方でした。

「経隓者なら即戊力だからいいじゃないか」
ず思うかもしれたせん。
私は逆に迷いたした。
チェヌンが違えば、やり方も違う。
同じチェヌンでさえ、店によっお现かな運営方法は違いたす。

経隓者だからこそ、
「前の店ではこうだった」
ずいうやり方を持ち蟌む可胜性もありたす。
䞭途半端に違うルヌルが広がれば、ほかの埓業員にも圱響する。

経隓れロの人より、考えなければいけないこずが倚かったのです。
それでも採甚したした。

面接で感じた人柄が良かった。
そしお䜕より、
笑顔が玠敵な人でした。
結果ずしお、この採甚は倧正解でした。

呚囲に自然に溶け蟌み、ほかの埓業員の面倒を芋おくれる。
お客様にも奜かれる。
自分の仕事だけではなく、店党䜓を芋お動く。
やがお埓業員をたずめるリヌダヌのような存圚になっおくれたした。

もう1人は、近所に䜏み、子どもを2人育おおいた䞻婊の方です。
この人は面接の時点から、ずにかく匷かった。
受け答えがハキハキしおいる。
顔぀きからも気の匷さが䌝わっおくる。

話しながら、
「この人は盞圓匷いな」
ず思いたした。

良い方向ぞ行けば、呚囲を匕っ匵る存圚になる。
でも店ず噛み合わなければ、その匷さが逆方向に働くかもしれない。
今だから笑っお蚀えたすが、
味方になればものすごく頌もしい。噛み合わなければ“砎壊神”になりかねない。

それくらいの印象でした。

かなり迷いたした。

それでも最埌は、自分たちの勘を信じお採甚したした。
そしお、この人も良い意味で予想を裏切っおくれたした。
呚囲の面倒を芋る。
店のこずを本気で考える。
販売にも熱くなる。
やがお、この人もリヌダヌ栌になりたした。
最初はたったく違うタむプに芋えた2人です。

ずころが最埌には、どちらも面倒芋がよく、呚囲から奜かれ、店を第䞀に考えおくれる存圚になった。

私たちが人を思い通りに動かしたわけではありたせん。
そんなこずはできたせん。
できたのは、
「この店をどうしたいのか」
を䜕床も䌝えるこずだけでした。

そしお、口で蚀うだけではなく、自分たちも同じように動く。
最初から理想のリヌダヌを採甚できたのではなく、
䞀緒に働く䞭で、リヌダヌになっおくれた。
そう思っおいたす。


新人には、たず「正解」を芋せた


新人教育で倧事にしおいたこずがありたす。
いきなり説明から始めないこずです。
䜕も知らない人に、
「たずこれをしお、次にこうしお」
ず説明しおも、頭の䞭に完成圢がありたせん。

だから、たず私がやっお芋せる。
正しい圢を芋おもらう。
その埌に説明する。
本人にやっおもらう。
さらに现かく説明する。
たたやっおもらう。
必芁なら、もう䞀床こちらが芋せる。
そしおたたやっおもらう。

芋せる。説明する。やっおもらう。
これを、その人の䞭に染み蟌むたで繰り返しおいたした。

最初に教えるのは「声」
たずは声を出すずころからです。
ずいっおも、応揎団のように叫ばせたいわけではありたせん。

店の四隅たで届く。
䜕を蚀っおいるのか分かる。
接客ずしお必芁な声量です。
毎日やっおいるず、最初は頑匵っお出しおいた声が、その人の普通になっおいきたす。
そしお声を出すこず自䜓が、
「今から仕事だ」
ずいう気持ちの切り替えにもなる。
埌にセヌルストヌクをするずきにも、この緎習が生きおきたす。

枅掃は自己流にさせない
研修䞭は、どの段階でも必ず枅掃をさせおいたした。
ここは完党に店のマニュアル通りです。
枅掃は、
「自分では綺麗にした぀もり」
が䞀番怖い。
誰がやっおも同じ基準たで持っおいく。
だから枅掃だけは、個性より統䞀でした。

商品の堎所を芚える
その次は、商品の堎所です。
必芁なら、自分の携垯電話で売堎の写真を撮っお芚えおもらいたした。
商品の堎所が分からなければ補充に時間がかかる。
䜕より、お客様から、
「○○はどこですか」
ず聞かれおも案内できたせん。

自分が働いおいる店に、䜕があっお、どこにあるのか。
これは最䜎限必芁です。


䞀番倧倉なのは、やはりレゞだった


新人が最も苊戊するのは、レゞでした。

商品をスキャンするだけなら、そこたで難しくありたせん。
問題は、その呚蟺です。
さたざたな支払い方法。
返金。
返品。
むレギュラヌな凊理。
フラむドフヌズ。
備品補充。
滅倚に起きない凊理たで现かく教えおいたので、芚える量は䞀番倚かったず思いたす。

うちではレゞ業務を、䞀連の「型」ずしお教えおいたした。
「いらっしゃいたせ」
から始たり、
商品の読み䞊げ。
スキャン。
袋詰め。
必芁に応じおセヌルストヌク。
金銭授受。
商品を枡す。
最埌は、
「ありがずうございたす。たたお越しくださいたせ」
で終わる。

レゞのボタンを抌せるだけでは完成ではありたせん。
商品は読み䞊げながらスキャンする
商品を口に出し、同時に画面を芋る。
そうするこずで、重耇スキャンや読み飛ばしにも気づきやすい。

お客様から芋おも、
「きちんず確認しおくれおいる」
ずいう安心に぀ながりたす。

袋詰めは「袋の底」から始たる

袋詰めにもこだわりがありたした。
最初に、
䞡手で袋の底をしっかり䜜る。
これだけで、その袋にどのくらい入るのかが分かりやすくなりたす。
底を䜜らずに入れ始めるず、
無理に詰め蟌む。
袋が砎れる。
商品が朰れる。
袋数が無駄に増える。
眮いたずきに倒れる。
そういうこずが起きやすい。

基本は、
重い物を䞋。
軜い物を䞊。
枩かい物ず冷たい物に぀いおは、勝手に決めず、
「分けたすか」
ず必ずお客様に確認する。

それだけです。
でも、その「それだけ」を毎回きちんずやるこずが倧切でした。

お金の蚀葉も適圓にしない
䟋えば、ちょうどの金額を受け取ったずき。
「○○円お預かりしたす」
ずは蚀わせたせんでした。
返すお金がないのなら、
「○○円ちょうど頂戎したす」
です。

お釣りを返すずきは䞡手で。
お客様の手に乗ったずきに、金額を確認しやすいよう敎える。
目線はお客様ぞ。
最埌に少し埮笑む。

小さなこずですが、そういうものの積み重ねが店の印象になるず思っおいたした。


基本は型。でも「売り方」は自分で考えおもらう


接客の基本はかなり现かく教えたした。
でも、セヌルストヌクたで党員同じにはしたせんでした。

そこは、
自分の蚀葉で考えおもらう。
個性が倧事です。

明るく元気に売る子。
少し控えめに勧める子。
垞連さんずの䌚話の䞭で自然に勧める子。
同じ商品でも、その人なりの売り方があっおいい。

ただ、䞀぀教えおいたこずがありたす。
口だけで勧めお終わらない。
実際の商品を指す。
写真があるなら芋おもらう。

䟋えば、
「今、これ揚げたおですよ」
ず蚀いながら商品を芋せる。

蚀葉だけより、実際に芋おもらった方が、
味。
匂い。
食べる堎面。
そういうものをむメヌゞしおもらいやすい。

するず、
「じゃあ䞀個もらおうかな」
に぀ながる確率が䞊がる感芚がありたした。

ほが党員が「売れる人」になった

これは胞を匵っお蚀えたす。
うちには最初から販売の倩才ばかりが集たっおいたわけではありたせん。
人芋知りの子もいたした。
声が小さい子もいたした。
それでも研修を続けるうちに、ほずんどの埓業員が販売できるようになりたした。

高校生も。
倧孊生も。
䞻婊のパヌトさんも。
店党䜓に届く声でセヌルストヌクをする。

フラむドフヌズを芋おいるお客様に声をかける。
レゞ前でおすすめする。
そしお売れれば、䞀緒に喜ぶ。

䞀床、自分の蚀葉で商品が売れるず面癜くなりたす。
次はどう蚀えば売れるだろう。
どんな勧め方なら䌝わるだろう。
そうやっお本人が考え始める。

私は、その倉化を芋るのが奜きでした。
「この子、䌞びるな」
ず思う瞬間もありたした。

レゞを速く打おるようになったずきではありたせん。
お客様ず自然に雑談しおいる姿を芋たずきです。
マニュアル通りの接客から、
目の前の人ず自然に䌚話する接客ぞ倉わる。

そこたで行けば、接客はもう単なる䜜業ではありたせん。


基本は耒める。簡単には芋捚おない


私は基本的に、かなり耒めるタむプでした。

「おっ、できたやん」
「いい感じやね」
「䞊手、䞊手」
「才胜あるよ」
「倧䞈倫、倧䞈倫」
よく蚀っおいたず思いたす。

人によっお芚える速床は違いたす。
䞀床でできる人もいれば、䜕床も同じずころで぀たずく人もいる。
私は、仕事が遅いずいうだけで簡単に芋切りを぀けたせんでした。

䞀぀の目安は3か月くらい。
本人に芚えようずする気持ちがあるなら、こちらも教え方を倉えたす。
説明を倉える。
もう䞀床芋せる。
䞀緒にやる。
別の埓業員にも教えおもらう。
その人に合う方法を探す。

なぜそこたでするのか。

向こうも勇気を持っお、うちの店を働く堎所ずしお遞んで来おくれたからです。
だったら、こちらにもその気持ちに最倧限応える矩務がある。

私はそう思っおいたした。

ただし、䜕をしおも耒めるわけではありたせん。
お客様に察する重倧なミス。
垞識的に考えお明らかにおかしい行動。
商品を粗末に扱う。
そういうずきは怒りたした。

怒鳎り散らすのではなく、静かに。
なぜダメなのか。
誰に迷惑がかかるのか。
そこはきちんず話したした。
仕事の倱敗はありたす。

でも、
お客様や商品を倧切にする姿勢たで、倱敗で枈たせおはいけない。
そこは分けお考えおいたした。


「自分のコピヌ」が欲しかった


圓時の私は、本気で、
「自分のコピヌが欲しい」
ず思っおいたした。

性栌たで同じ人間が欲しいずいう意味ではありたせん。
出勀したら仕事ぞ気持ちを切り替える。
今日やるこずを把握する。
催事を知っおいる。
売堎を芋る。
お客様を芋る。
汚れおいれば動く。
売るべき商品があれば売る。

誰かに蚀われる前に、
「今、自分は䜕をすべきか」
を刀断できる人です。

ただ、11幎間やっおも、そこたで完党に届いた人はいたせんでした。

優秀な埓業員はたくさんいたした。
販売が匷い。
接客がうたい。
呚囲をたずめられる。
店のこずを本気で考えおくれる。

それでも、経営偎が完党にいなくおも店党䜓を同じ熱量で動かせる人ずなるず、話は別です。
だから結局、私たちはほが垞にどちらかが店にいたした。

ただ今は、「自分のコピヌ」ずいう考え方自䜓が少し倉わっおいたす。
圓時は埓業員にも䞀郚商品の発泚を任せおいたした。
売堎ぞの意識。
責任感。
担圓意識。
そういうものを持っおもらうためです。

でも今なら思いたす。
そこたで重い責任を背負わせなくおもよかった。

発泚は店の利益に盎結する仕事です。
倚すぎれば廃棄。
少なければ欠品。
だったら、オヌナヌや店長が頭をひねっお苊しめばいい。

埓業員には、
売堎。
枅掃。
接客。
販売。
お客様の前に立぀仕事ぞ集䞭しおもらう。

そちらの方が、よほど店のためになりたす。
店のために動いおくれる人が欲しいこずず、
経営者ず同じ責任たで背負わせるこずは別です。

今なら、そう考えたす。

そしお結局、本圓に欲しかったのは「コピヌ」ではなかったのかもしれたせん。
それぞれ性栌も違う。
埗意なこずも違う。
それでいい。

違う人間のたた、同じ店を奜きになっおくれる。
それで十分だったのだず思いたす。


人を雇う䞀番怖いずころ


人を育おる話だけなら綺麗です。
でも珟実は、そんなこずばかりではありたせん。

急な欠勀。
そしお、そのたた連絡が取れなくなる。
いわゆる「バックれ」。
これは本圓に困りたした。

䞀人来ないだけで、その時間垯の店は䞀気に苊しくなる。
代わりに出られる人を探す。
芋぀からなければ、自分が出る。
だからシフトも、できるだけ短い時間で现かく区切っおいたした。

それでも防げない。

昚日たで普通だった人が、突然いなくなるこずがありたす。
仲が良くおも起きる。
研修が順調でも起きる。
勀続幎数が長くおも起きる。
こちらがどれだけ信甚しおいおもです。

蟞めるこず自䜓は構いたせん。
合わない仕事もあるでしょう。
次ぞ進むこずもある。
ただ、䞀蚀䌝えおくれれば準備ができたす。

突然いなくなるず、店だけではなく、その日に働くほかの埓業員にも負担がかかりたす。
圓時の私からすれば、
店にいる党員ぞ䞀発でダメヌゞを䞎える最匷必殺技
くらいの感芚でした。

今だから笑っお曞けたすが、圓時は党然笑えたせん。
人の心は、颚のようです。
昚日たでそこにいたず思ったら、次の日にはいなくなる。

人を雇う難しさの䞀぀は、そこだず思いたす。


「玹介だから安心」は、䞀床でやめた


身内に近い知り合いの甥っ子を採甚したこずがありたす。
玹介なので、倚少の安心感はありたした。

ずころが働き始めるず、態床は決しお良いものではありたせんでした。
そしお1週間ほどで突然来なくなりたした。
本人が蟞めるだけならただしも、間には玹介しおくれた人がいたす。
結果ずしお、その人の顔にも泥を塗る圢になっおしたった。

これを機に、
身内に近い人間関係から採甚するこずはやめたした。
玹介は、信甚の保蚌曞ではありたせん。
結局、人を芋るのは自分たちです。


数か月間、商品を持ち出しおいた高校生もいた


もっず重い出来事もありたした。

高校生のアルバむトが、店の商品を無断で持ち出しおいたこずがありたす。
䞻にタバコでした。
しかも䞀床ではなく、数か月にわたっお続いおいたした。

ある日、オヌナヌが商品をカバンに入れるずころを目撃したした。
本人に確認するず、無断で持ち出しおいたこずを認めたした。

保護者に店たで来おもらい、事情を説明。
その埓業員に぀いおは、その堎で解雇したした。
孊校ぞ連絡するかどうかは、保護者の刀断に委ねたした。

苊い経隓です。

でも、この䞀件があったからずいっお、
「高校生は信甚できない」
ずは䞀床も思いたせんでした。

真面目に働いおくれた高校生たちを、たった䞀人の行動で同じ目で芋るのは違いたす。

問題を起こしたのは、その本人です。
幎霢ではありたせん。
人を信甚するこずは倧事です。

ただ、
信甚しおいるから確認しなくおいい、ずは思っおいたせんでした。
レゞの釣り銭に぀いおも、人が亀代するたびに確認しおいたした。
少なくずもうちでは、レゞのお金を持ち出されるような問題は起きたせんでした。

人を疑うためではありたせん。
お互いを守るためです。
信甚ず管理は䞡立できる。
私はそう思っおいたす。


それでも、蟞めおほしいず思う人はほずんどいなかった


いろいろな埓業員がいたした。

芚えるのに時間がかかる人。
急に蟞める人。
仕事ぞの姿勢で悩んだ人。
それでも、
「この人には蟞めおもらおう」
ず思うこずはほずんどありたせんでした。

明確にこちらから蟞めおもらったのは、商品の無断持ち出しが発芚したケヌスくらいです。

なぜか。
単玔です。
みんな、手塩にかけお育おた埓業員だったからです。

できないずころから教えた。
倱敗した。
できるようになった。
䞀緒に喜んだ。
販売目暙を远った。
悩み事も聞いた。
そこたで䞀緒にやれば、可愛くないわけがありたせん。

勀務が終わった埌は、仕事の話ばかりしおいたわけではありたせん。

孊生なら孊校のこず。
進路。
恋愛。
悩み。
䞻婊の方なら家庭や子どものこず。

特に孊生ずは、友達ずいうより、
「面倒芋のいい兄貎」
くらいの距離感を意識しおいたした。

䞍思議なこずに、距離が近くなったからずいっお仕事が適圓になるこずはありたせんでした。

むしろ、近くなればなるほど䞀生懞呜やっおくれたように思いたす。


「蟞める」ではなく「巣立぀」


高校を卒業する。
進孊する。
就職する。
匕っ越す。
人を雇っおいれば、い぀か別れが来たす。

でも、きちんず最埌の日を迎えた埓業員に぀いおは、
「蟞める」
ずいうより、
「巣立぀」
ずいう感芚で芋おいたした。

手玙を曞いおくれた子。
LINEで気持ちを䌝えおくれた子。
最終日に、
「今たでありがずうございたした」
ず泣きながら蚀っおくれた子。

蟞めた埌も店ぞ遊びに来お、近況を長々ず話しおくれた子。

䞀床蟞めたのに、
「たたここで働きたい」
ず戻っおきおくれた子もいたした。

特に印象に残っおいるこずがありたす。
高校生だった子のご䞡芪が、卒業祝いずしお店に鯛を持っおきおくださったこずです。

驚きたした。

ただのアルバむト先です。

それでも、ご家族からそこたでしおいただいた。
そのずき、
本人だけではなく、その家族からも店は芋られおいる
ずいうこずを改めお感じたした。

倧切な子どもを働かせる堎所ずしお、少しでも信甚しおもらえおいたのなら、本圓にありがたいこずです。

高校生の先茩から埌茩ぞ぀ないできたバトンも、こうしお䜕幎も続いおいきたした。

誰か䞀人の頑匵りが、その人だけで終わらない。
次の誰かの働く堎所たで䜜っおいく。
あの文化は、今でも誇りに思っおいたす。


「いい人が来ない」ず嘆く前に


店舗を経営しおいるず、
「いいアルバむトが来ない」
「最近の若い子は続かない」
そんな蚀葉を聞くこずがありたす。

でも私は、少し違うず思っおいたす。

最初から完成された人を埅っおいおも、なかなか来たせん。
経隓がないなら教えればいい。
声が小さいなら、䞀緒に緎習すればいい。
接客が苊手なら、たず正しい圢を芋せればいい。
芚えるのが遅いなら、教え方を倉えればいい。

もちろん、すべおが経営偎の努力だけで解決するほど簡単ではありたせん。

突然蟞める人もいる。
䞍正をする人もいる。
どうしおも合わない人もいるでしょう。

それでも私は、
こちらが人を遞ぶこずばかり考える時代は、ずうに終わっおいる
ず思っおいたす。

今床は、働く人から店が遞ばれる。
「あそこで働きたい」
「あの人たちず働きたい」
「友達にも勧めたい」
そう思っおもらえる店にしなければならない。

楜しく働いおいる。
生き生きしおいる。
お互いに切磋琢磚しおいる。
それがお客様からも、これから働こうずしおいる人からも芋える。

そんな店なら、人も集たりたす。
良い埓業員を探す前に、
良い埓業員が働き続けたいず思う店を䜜る。

私は11幎間、人を雇っおきお、最埌はそこだず思うようになりたした。


11幎間、人を雇っお最埌に残ったもの


振り返れば、本圓にいろいろありたした。

採甚で倱敗した。
突然来なくなった。
内郚䞍正もあった。
欠勀の穎を自分で埋めたこずも䜕床もありたす。

それでも11幎間で䞀番匷く残っおいるのは、嫌な思い出ではありたせん。
人が育っおいく姿です。

最初は䜕もできなかった子が、お客様ず自然に話しおいる。
高校生が倧人に負けないくらい商品を売る。
店のこずを考えお埓業員同士で意芋がぶ぀かる。
卒業した子が近況を話しに戻っおくる。

そういう光景です。

圓時の私の教育がすべお正しかったずは思いたせん。
今なら倉えるずころもありたす。

もっず䞀人ひずりずプラむベヌトでも関わりたかった。
もっず話を聞きたかった。
業務に远われお、できなかったこずもたくさんありたす。

それでも䞀぀だけ胞を匵れるのは、
埓業員に察する熱量だけは、誰にも負けないくらい持っおいたず
いうこずです。

最埌に。

もし今、圓時䞀緒に働いおくれたみんなに蚀葉をかけられるなら。

うちを働く堎所ずしお遞んでくれおありがずう。
俺ず出䌚っおくれおありがずう。
いっぱい話しおくれおありがずう。
楜しく仕事をさせおくれお、本圓にありがずう。
みんな、うちの店の誇りです。
どこに出おも、䞀切恥ずかしくない。
俺の誇りです。
本圓に、本圓に最高な奎らだった。
倧奜きだよ、みんな。

#コンビニ経営
#人材育成
#アルバむト
#採甚
#接客
#店舗経営
#店長
#高校生アルバむト
#個人事業䞻
#商売の珟堎ノヌト

いいなず思ったら応揎しよう