忘れたつもりの恋を、今さら歌にした。
今回は、パッションピンクでもなければ、
自動ドアに激突する男でもありません。
少しだけ真面目な歌です。
ずっと昔、
好きだった人がいました。
放課後のちょっとした短い時間。
何気ない会話を交わすだけで、その日が少し特別になるような人でした。
何かが始まりそうで、
でも、結局何も始まらなかった。
あと一歩だけ近づけばよかったのかもしれない。
あの日、もう少し長く話していればよかったのかもしれない。
言えなかったことも、
渡せなかったものも、
時間が経てば綺麗に消えていくものだと思っていました。
季節が変わって、住む場所が変わって、
連絡を取らなくなって。
思い出す回数も、少しずつ減っていく。
だから、もう大丈夫だと思っていました。
でも、どうやら、そうでもないらしい。
ふとした帰り道に、似た後ろ姿を見かけたとき。
昔聴いていた曲が、何年ぶりかに流れてきたとき。
「あのとき、もし少しだけ違う選択をしていたら」
そんな、今さら答えの出ないことを考えてしまう。
あの日、声をかけていたら。
あのとき、好きだと言えていたら。
もう一度だけ会いたいと、素直に言えていたら。
何かが変わっていたのか。
それとも、結局何も変わらなかったのか。
今となっては、確かめる方法もありません。
そんな、過去の恋と「あのとき、もし」を考えて書いた物語があります。
『春の途中で音が止まった』
今回は、その物語を歌にしました。
いつもの記事と比べて、
たぶん笑うところはありません。
たぶん。
自動ドアも出てきません。
水筒も、たぶん出てきません。
たまには、こういうのも。
日常のどうでもいいことを考えすぎる前に、
少しだけ昔のことを考えてみました。
忘れたつもりだったのに、
まだ胸のどこかに残っているもの。
歌を聴きながら、もう少し物語の続きを読んでみたいと思ってくれた方は、記事のほうにも遊びに来てください。
曲に込めた背景や、書いているときに考えていたことも、少しだけ残しています。
よければ、聴いてください。
