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私が作っていたのはホームページではなかった

私はPRの仕事をしている。

去年、お客様から突然
「ホームページもお願いできますか?」
と言われた。

「なぜホームページ…?」
と思ったけれど。

70代のクライアントからしたら
PRもHPも同じようなものなのかな?と思ったら
可愛くてちょっと笑った。

そして私は
「出来る」「出来ない」ではなく
「やります!」と答えていた。

正直、HPを作った経験はなかった。

でも、今ならAIを使えば
絶対出来る!と思って引き受けた。

結果、すごーく大変だった。

AIと格闘しながら
ときには明け方まで作業した。

そして、そのときは、
ホームページを作るということは、
デザインやレイアウトを考えたり、
見た目を作る仕事なんだと思っていた。

でも、実際に作業を始めてみると、全然違った。

見た目を作る前に、
私は何時間も、お客様の話を聞いていた。

どんな想いで事業を始めたのか。

どんな人に来てほしいのか。

競合と何が違うのか。

業界の社会課題に対して
どのような解決策があるのか。

「そこ、もう少し詳しく教えてください!」
そんな言葉を、何度も口にしていた。

そして、ふと気がついた。

見た目を作る時間より、
相手の話を聞いて、
頭の中を整理している時間の方が長い。

私はホームページを作っているつもりだった。

でも実際にやっていたのは、
その人や事業の価値を整理することだった。

そう考えると、
PRの仕事をしているときも、
私が一番時間をかけていたのは、

「どう伝えるか」ではなく、
「何を伝えるのか」を一緒に探す時間だった。

仕事内容が変わっても
やっていることは、あまり変わっていなかった。

私が向き合っているものは同じだった。

相手の中に、すでにあるものを見つけること。

そして、それが伝わる形になるまで
一緒に整理して言語化すること。

ホームページは
その結果を表現する場所でしかない。

だから最近は、
「ホームページを作っている」
という言葉に、少し違和感がある。

もちろん、ホームページは作っている。

でも、本当に作っているのは、ホームページだけじゃない。

その人の価値が、社会に伝わり、
必要とされる土台づくりをしているんだ。

そう自負している。

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