天上のバレエ・地上のダンス(110)舞台写真を買うまでが発表会
あっという間に終わる発表会。
これは、バレエ・ダンスの私的な日記です。下手の横好き・中高年の習い事。レッスンのコツや上達の指南書ではありません。
(1537文字)
集合写真・ビデオ
バレエの発表会は、先生をはじめ、いろんな裏方・スタッフさんにお世話になっています。
生徒のわたしは踊るだけ。
そして発表会の後は、お楽しみの(?)
ビデオ・集合写真が届きます。
このふたつは、発表会の参加用紙で事前に申し込んであるのです。
動画撮影・写真撮影はプロのお仕事。
撮影は、建物の外観にはじまり、
生徒の柔軟ストレッチから、舞台前の待機、なにげないひとコマ、リハーサルから本番のようすまで。アルバム五冊はザラ。
たいへんな肉体労働だ。
若いころは、なにもわからない。ちょっと高い舞台写真を買っているだけだった。が、踊りのポーズのタイミング、空間の切り取りや、表情など。
集中力もなにもかもプロの仕事。
対価だけのことはあると納得した。
写真館さんと、バレエスクールの先生とは長年のつきあいだろう。しかし近年の舞台自粛・中止で業界も苦しくなっている。
「一枚でも多く写真を買って」
むかしから先生に言われてた。
だれしも、生活がかかっているのだ。
素人のド下手ですら、それなりの美しさになるバレエ舞台写真。義理より自己満足で多く買っていたものです。
写真館さんとのつながり
わたしは大人になり、四度スクールを変えた。
最初に、クラシックバレエの専門スクール。二軒目は、ミュージカルのスクールのバレエクラス。
20年ほど前のなので時効と思い書きます。
ここは、スクールのオープン直後で先生も試行錯誤中。若い先生と事務スタッフは分業。生徒もレッスン出入り自由(オープンクラス)でした。
「1年後に発表会をします」
スクールの宣伝にもなる発表会。
若い先生、やはり舞台に飢えるのだろう。
わたしは、娘と習っていた。
親子だから集合写真は一枚だけでいいだろう。
前のスクールでは、親子で一枚でよかったし。
「集合写真は、ひとり一枚。
親子でも、人数分を買ってもらいます。
これは契約ですので。」
こともなげな事務スタッフさん。
先生は指導に専念、分業はこのためか。写真館さんとの契約、その説明。
しかたなしに、申し込む。
おなじ写真、二枚もいらないのに。
いま考えれば、老舗のバレエスクールの先生と写真館さんは「長年のおつきあい」。多少の融通もきく。
定期的な発表会、はては先生の知り合いのスクールの紹介……。
写真館さんも、食いぶちの保証と仕事の信用・実績になる。集合写真のほかの舞台写真は歩合制。
撮ってなんぼ、売ってなんぼ。
生徒のすくない新規のスクールは、人数分、集合写真購入。
これが最低限の契約。こんな扱いなのだ。(個人の体験です)
写真館さんも、ある程度の売り上げを確保しないと割に合わない。最低賃金確保、ということで。
こんな裏事情が実際に
このスクールは、次に勉強会(小舞台で練習着着用)を開催した。
よせばいいのに写真館さんの写真撮影があった。いまならスマホがあるから依頼しないだろう。
そして後日の舞台写真。
なんか暗い。
ピンボケっぽいのがある。
妙なタイミング、ポーズのズレ。
構図もなんだか……。
公式な舞台ではないからか、集合写真もなかった。照明がないせいか、生徒が下手なのか?
だれも買わなかったが、わたしは二枚買った。舞台写真を買うまでが発表会と身についていたからだ。
この舞台写真の束を見て、みな不思議がり、ある生徒が質問。
事務スタッフさんが衝撃の答えを。
「あれねぇ、写真館さんも勉強会、とか言って別の人が来た」
そんな事もあるのか、そして納得した。
「お弟子さんが撮ったのよ」

いつも こころに うるおいを
水分補給も わすれずに
さいごまでお読みくださり
ありがとうございます
