今日の色:退紅 - ときのなかで薄れていく色 #F8C3CD
時が経つごとに、鮮やかだったものが少しずつ色褪せていく。
それは悲しいことではなくて、どこか愛おしいこと。
「退紅(たいこう)」は、そんな時の流れを映したような、儚いピンク
退紅が語るもの
名前の美しさ
「紅が退く」と書いて退紅(たいこう)。
桜の花が風に散ったあとの空、思い出のアルバム、誰かの残り香。
すべてがやさしく、そして少し切ない。
感情にそっと寄り添う色
この色には、主張はありません。
でも、心が疲れたとき、ふと目にすると安心する。
「ちゃんと見てるよ」と言ってくれるような、そんなあたたかさがあります。
春の終わりと、次の季節への橋渡し
春爛漫の桜色とは違い、少しくすんだこのピンクは、移ろいの季節にこそ似合います。
もうすぐ来る初夏に向けて、気持ちを切り替えるための「余白」のような色。
退紅のある暮らし
生成りのファブリックと合わせて、柔らかい空間に
アンティークローズやグレーとのコーディネートで、大人っぽさを演出
手紙や便せん、小物入れに使うと、懐かしくて上品な印象に
退紅の魔法
🌸 退紅のマニキュアで、爪先に優しさを宿す
🌸 退紅のスカーフが、春風に揺れて記憶をほどく
🌸 退紅の照明が、部屋にやさしい余韻を灯す
おわりに
色にも「記憶」があるとしたら、それはこんな色かもしれません。
まばゆく咲く花ではなく、散った後に残る空気感。
それが退紅。
この色を見つけた日は、少し立ち止まって、自分の内側に耳を澄ませてみてくださいね。
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