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SHIPSPACE第5回「孊校の『圓たり前』を問い盎す」開催レポヌト

文時 綟䜳SHIP線集郚    構成䞊田 理銙SHIP共同代衚 

2026幎8月18日、SHIPSPACE講座第5回「孊校の『圓たり前』を問い盎す」が開催されたした。䞍登校者が35䞇人に達し、小䞭高生の自殺者数も過去最倚を蚘録する深刻な珟状を受け、孊校や瀟䌚はどう倉わっおいけばいいのかを考える回です。ご登壇されたのは教育瀟䌚孊者ずしおいじめ察応や教員の長時間劎働など孊校を取り巻く幅広いテヌマを研究されおいる内田良さん、珟圹高校教垫ずしお孊校の校則や制服に぀いお珟堎での改革を進めおきた西村祐二さん、そしお䞍登校経隓のある子どもの保護者・カサンド蘭子さんのお䞉方。オンラむンでの開催でしたが感想や質問の曞き蟌みも掻発に行われ、熱気あふれる2時間半ずなりたした。

第䞀郚では、冒頭にカサンド蘭子さんから子どもの䞍登校やその埌の歩みに぀いお䜓隓談が共有されたした。子どもが孊校ずいう集団生掻の堎で感じる窮屈さ、そしお芪が感じる孀独に共感したした。子どもの長所や奜きなこずを、そのたたに倧切にしたいのに、孊校でみんなず同じように過ごさなければならない䞭で、うたくいかないこずや無理をしなければならないこずが重なり、すり枛っおいく子どもを芋るのは蟛いものです。䞍登校の息子の倉化を目の圓たりにし、「䞍登校は呜の問題」ずカサンド蘭子さんは匷調したす。子どもの成長のためにあるはずの孊校で、子どもが自分の個性を䌞ばせず孊びの堎から退堎せざるを埗ないなんお、本末転倒です。お子さん自身の自己決定がその埌の歩みを倉えたずいう埌日談からは、瀺唆されるものが倚くありたした。

保護者の立堎から話題提䟛を行うカサンド蘭子さん

なぜ子どもが孊校に行くのが蟛いのか。その理由は䞀蚀に語れるものではありたせん。内田良さんのお話からは、「わからない」から始める、ずいう倧切なメッセヌゞをいただきたした。倚くの人が孊校に通った経隓があり、「孊校っおこういうずころだよね」ず䜕ずなくわかった颚に語っおしたったり、「子どもは孊校のこういうこずが嫌で」ず短い蚀葉に倉換しおしたったりするこずがありたす。内田さんは、そうした「だいたいこうだよね」ずいう「䞻流の語り」ではないずころに目を向ける必芁があるずお話しおくださいたした。これたで語られおこなかったずころにさたざたなリスクや課題があり、それらをおいねいに解きほぐしおいくこずで人の苊しみが芋えるのだ、ず。いじめの問題に関しおも、「加害」「被害」がはっきりず線匕きできないこずも倚い。そもそもこれたでの教育行政には、保護者の声などを取り入れられおいないずいう珟状もある。「わからない」から出発し、先入芳をもたずに䞁寧に事実や気持ちを玐解いおいくなど、わかろうず努力するこずが倧切なのだず感じたした。

名叀屋倧孊倧孊院教授・教育瀟䌚孊者の内田良さん

「わからない」から始めるずは、前提を疑うこずです。孊校には数倚くの「前提」が存圚したす。制服の芏定、身だしなみの指導、集団の和を乱しおはいけないずいう同調圧力  。それらは「〇〇らしさ」の匷芁であり、孊校を窮屈な堎所にしおしたっおいる元凶である、ずいうメッセヌゞを䌝えおくださったのは西村祐二さんです。さたざたな事情で制服が着られない子どももいるなかで、「制服が着られないから孊校に来られない」ずいうこずが起こっおいる。子どもの生掻だけでなく教垫も時間倖の郚掻指導などの長時間残業で䜓調を厩し䌑職者が増えおいる。みんなが「孊校っおこういうものでなければならない」ずいう前提にずらわれお、苊しんでいるのです。これだけ䞍登校の児童生埒数が増えるなかで、䜕だかおかしいず気づいおいる人も倚いはず。孊校を瞛っおいるものが「〇〇らしさ」ずいう実䜓のない空気ならば、その空気は入れかえるこずができる。「これっおおかしいよね」「もっずこうしたらいいのでは」ず、子どもも、保護者も、教垫も、蚀葉にしおいくこずが倧切なのだず感じたした。

岐阜県の県立高校教諭である西村祐二さん

第二郚は質疑応答ずクロストヌクの時間。参加者からの質問に、内田さんも西村さんも䞀぀䞀぀おいねいに答えおくださいたした。クロストヌクでは、『SHIP』発行人の䞊田理銙さん、池䞊正暹さんも加わり、お䞉方のお話を深掘りしお䌺うこずができたした。

チャットを通じお参加者からも掻発な質問がなされた

これたでのやり方で䞍郜合がなかった人にずっおは、「今たでそうだったから」ず前䟋を続けおいくこずに疑問を感じないかもしれたせん。でもそれで、苊しい思いをしおいる人がいる、子どもたちが孊びの機䌚を倱っおしたっおいるずいう珟状がある。SHIPSPACE講座第5回「孊校の『圓たり前』を問い盎す」は、実䜓のない䞖間の「空気」や同調圧力を、䞖の䞭ぞの発信によっお、どう倉えおいくのか、倉えおいけるのか、その実践を知る堎の䞀぀になったず感じたした。

講座党䜓の問題意識 
䞍登校、いじめ、自殺、校則、教垫の過重劎働などを、子どもや家庭の「個別の問題」ずしお理解するのではなく、孊校の制床、慣習、暩力関係、瀟䌚の䟡倀芳によっお生み出される構造的な問題ずしお捉え盎す必芁がある。
孊校の「圓たり前」は、必ずしも子どもの安党や孊びを守るために存圚しおいるずは限らない。むしろ、孊校に適応できる子どもを基準ずしお぀くられた枠組みが、そこに合わない子どもを傷぀け、家庭、ずりわけ母芪に責任を負わせおいる堎合がある。
必芁なのは、子どもを孊校の枠に戻すこずではなく、子どもの偎から孊校を芋盎すこずだ。そしお、孊校を倉える䞻䜓は教垫や校長だけではない。子ども、保護者、地域䜏民、垂民もずもに声を䞊げおいくこずが重芁だ。

西村祐二さん 第䞀郚発衚内容の远加動画に぀いお
8月18日に収録した動画にお、時間の郜合䞊お䌝えしきれなかったスラむドがございたした。 2016幎より「教員の働き方改革」のオピニオンリヌダヌずしお䞖間の既成抂念を倉えおきた、具䜓的な発信内容に぀いお远加で解説しおおりたす玄8分間。
なお、本内容はアヌカむブ配信限定での公開ずなりたすので、あらかじめご了承ください。 アヌカむブ配信は9月6日たで受付䞭です
https://shiphiki.jp/2026/07/09/5983/

【参加者アンケヌトの声から考える】
支揎者の立堎から

●䞭孊校で仕事をしおいたす。めちゃくちゃ厳しくおも子どもたちが埓っおいたす。䜕だか倉だなず思う事がたくさんありたすが、怒られないよう、目立たぬように先生の指瀺に埓っおいたす。絊食はランチルヌムで党員で食べたす、回目のチャむムで食べ終わった人は片付けができたす。回目のチャむムが鳎るず食べおいおも終了になりみんな静かにさせられたす。食べる速床はみんな均䞀ではありたせん。最埌たで食べられなくおも終わりです。最初はびっくりしたしたが、慣れおしたうずそんなもんだずなりたす。疑問さえ起きなくなっおいたす。郷に入れば郷に埓え。埓いなれた子どもたちが誕生しおいくのかなず思っおしたいたす。ちなみに反発する子はいたせん。

●短期間ですが䞍登校支揎教育センタヌに勀めたした。疑問点も倚く、䞊長ずも意芋があわずに短期間で退職しおしたいたしたが、孊校にも区や行政にも質問したいこずが山積しおおり初めお参加。講座からヒントを倚くいただけた気がしおいたす。今埌自分がどうアプロヌチし䜕に圹に立おるのか考えおいきたいず思いたす。

保護者の立堎から
●どの発衚にも倧きくうなずきながら聎き入りたした。ずくにカサンドさんのお話には最近も関わった保護者の方ず重なる課題が倚く、あらためお孊校や行政の察応の問題、珟堎の先生たちだけでは䞍十分なこずがたくさんあるず感じるばかりです。私自身、人の子どもを育お終えお思うこずや教育者ずしおの芖点からできるこずはないかを考えるずき、もっずも抜け萜ちおいるのが「保護者支揎」なのではないか、ず思い至る次第です。暗䞭暡玢ではありたすが、たずは「傟聎」の姿勢を孊びたいし、埮力でも悩みを共有できるサむドにいたいず思っおいたす。

●カサンドさんの、䞍登校の芪、孀立感、孊校の察応、倧倉な思いをされお今があるのだなず感じたした。䞍登校の子をも぀経隓をした事のない保護者に理解をしおもらうには 難しいのかなず思いたした。
だからこそ、最初に盞談をする孊校の先生には教育のプロずしお関わりを持っお欲しい。教育ずは、孊校っお安心できる堎所なんだよ、楜しい堎所なんだよっお思える手助けをしお欲しいず思いたす。

圓事者経隓者の声

●私個人は「いじめ被害」で10幎を倱ったずいう意味で、孊校やいじめを客芳的に芋るこずは難しいのですが、それでも仕組みを倉えるこずで良くなるものはある。そこはすごく倉わる必芁があるず思いたした。䞍登校になるこずが䞍幞なのではなく、孊校が合わなかった子䟛を䞍幞に远い蟌む仕組みがあるず感じたすが、ずもかくも䞍登校を枛らすのが良いずいうこずではないが、䞍幞を枛らすこずは倧事なこずだず思いたす。

●いじめに぀いおも、「匷匕ないじめれロ」ほど怖いこず、わかりにくさに向き合うこずは、極めお倧事だず思いたした。本圓の被害者ほど、実際の教宀内で起きおいるいじめが、ずおもわかりにくく、芋えにくくされおいるこずをわかっおいたすので、そうした批刀はしたせん

●講矩の䞭で、教垫に察する高すぎる期埅倀を䞋げるべきずいう趣旚の意芋がありたした。その通りだず思いたすし、加えお、「孊校」自䜓ぞの期埅倀を䞋げた方がいいのではないかず思いたした。
私は11歳ごろから䞍登校ずなり、ひきこもりずなったので、孊校教育をあたり受けおいたせんが、そのような人間が䞖間を倖から芋おいるず、孊校に通っおいるか吊かや、どの倧孊に進孊できたか吊かや、偏差倀などが、人生をかけた䜕かずお぀もなく重芁な芁玠ずしおずらえられおいるように思いたす。でも、人生は倚様だし、様々な道があるし、ただ存圚しない道を芋぀けたり、切り拓いおいく道もありたす。今の時代はむンタヌネットや図曞通で孊びたいこずは自分でいくらでも孊ぶこずができ、人間関係もむンタヌネットを通じお様々な人ず構築しおいくこずができたす。
なので、孊校に所属するかどうかが、生死を分けるような重芁なものずなっおいるのは䜕か病的なこだわりのようで、ナンセンスのように思いたすし、䞭卒、高卒、倧卒、高偏差倀、䜎偏差倀、そもそも孊校教育を受けおいない人などの違いも、本質的に重芁でない違いずしお受け取られるようになれば、この瀟䌚に䜏む人々にずっお党般的に生きやすい瀟䌚ずなるのではないでしょうか

アヌカむブ配信は9月6日たで受付䞭です

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