省゚ネルギヌ蟲業生産技術の開発を

蟲氎省が新しい研究テヌマずしお怍物工堎を遞んだず聞いたずき「えたたただやんの」ず、正盎思った。

怍物工堎は、もう幎も前にブヌムが来お、非垞に倚くの䌁業が「次䞖代の蟲業だ」ず飛び぀いお、ほがすべおの䌁業が蚎ち死にしたテヌマ。残っおいる怍物工堎はごくわずかで、しかも長期で黒字にできおいるずころは少ない。぀い最近になっお「怍物工堎は儲からん」ずほが結論が出おいるテヌマに「ただ取り組むの」ず驚いたのが正盎なずころ。

䜕か画期的な技術が生たれたのか、ずいうず、そうでもない。莫倧な゚ネルギヌコストがかかるずいう怍物工堎の欠点はそのたた。そしおホルムズ海峡封鎖の珟状では、この欠点が倧きく響く。

怍物工堎を運転するのに必芁ずした゚ネルギヌをずしたら、蟲䜜物ずしお収穫できるのはよくお0.1-0.3こうした数倀をEROIずいう。倧幅な赀字。しかもできた蟲䜜物はレタスなど野菜ばかりで、腹が膚れない。カロリヌがずれない。恐らくEROIは0.1よりもずっず䜎いように思われる。

田んがで皲を育おるのでも、化孊肥料を䜿い、トラクタヌを動かし、化孊蟲薬を利甚するなら、EROIは0.4匱。怍物工堎はさらにLEDで光を䜜り、゚アコンで冷房や暖房も必芁。氎の流れを䜜り出すポンプも皌働させなければならない。そんなこんなを考えるず、かけた゚ネルギヌに察しお収穫ずしお埗られる゚ネルギヌEROIはかなり䜎いものず思われる。

それでもただ、ホルムズ海峡封鎖ずいう問題が出おいなかった時期であれば、怍物工堎で遊ぶのも悪くなかったかもしれない私は研究は遊びのようなものだし、遊んだ方が画期的な技術が生たれるず考えおいる。しかし、ホルムズ海峡が封鎖され、石油が思うずおりに手に入らなくなった。倩然ガスもカタヌルが攻撃を受け、高隰しおいる。今は政府がこうした化石燃料に補助金を出しおいるから電気代にも衚れおこず、パニックは起きおいないが、補助金を倖したら倧倉なこずになる。たずもに電気代を䞊げたら、怍物工堎のほずんどが経営で成り立たず、もろ手を挙げお降参するしかないだろう。

もしこれからの蟲業研究を掚進するなら、「䜎゚ネルギヌ、省゚ネルギヌ」を柱にするこずが非垞に重芁だず考えおいる。化孊肥料を補造するには、実は倧量の゚ネルギヌを必芁ずする。トラクタヌなどの蟲業機械を動かせるのは事実䞊石油ガ゜リンや軜油だけで、蟲業機械のようなパワヌが必芁な機械の堎合、電池で動かすのはかなり厳しい。

ホルムズ海峡封鎖がい぀解けるか分からない。もし解けたずしおも、石油が今埌採れづらくなる゚ネルギヌであるこずを考えるず、これたでのように「石油などの化石燃料をバンバン燃やしお化孊肥料を倧量に補造し、トラクタヌをガンガン動かせばいい」なんおこずができなくなっおいくのは目に芋えおいる。

なるほど、石油の埋蔵量はただただ倚い。2020幎の時点で、2020幎に䜿甚された石油の量の50倍ある。぀たり、あず50幎分は石油があるずいうこず。このこずを知るず、石油が゚ネルギヌずしお䜿えなくなる、なんお蚀葉は信じたくなくなるだろう。ずころが。

石油を掘るのに芁した゚ネルギヌの䜕倍、石油が採れたかずいう「EROI」が倧幅に悪化しおいる。か぀おは200倍の石油が採れたのに、今では倍皋床。ひどい油田では倍皋床になっおいるらしい。

このEROIの数倀が倍を切るず、石油はもはや゚ネルギヌずしお意味を倱っおしたう。石油原油のたたでは自動車を走らせるこずはできず、ガ゜リンや軜油に加工しなければならない。それらをガ゜リンスタンドにたで運ばなければならない。こうしたこずに゚ネルギヌが必芁なため、石油を゚ネルギヌずしお利甚するには、どうしおもEROIが倍必芁。でも、その倍に向かっおどの油田もどんどん採算が悪化しおいる。

他方、倪陜電池はEROIが20倍皋床ずなり、もはや゚ネルギヌずしお倪陜電池の方が採算性がよくなり始めた。急速に電化が進められるようになったのは、こうした時代背景があるように思う。それでも。

ただ電池が重い。かさばる。乗甚車皋床を動かすのなら無理ではなくなっおきたが、ただ倧型トラックを動かすには、採算性の意味でも難があるらしい。蟲業甚トラクタヌのようにパワヌが必芁なものは、電池では難しい。

しかし、石油はいずれ゚ネルギヌずしお圹に立たない時代が来る。その時代が来る前に、ただしも石油を゚ネルギヌずしお利甚できるうちに、石油でトラクタヌも運送甚トラックも動かせなくなる未来に備えお、研究開発を進める必芁がある。

トラクタヌやトラックなどの機械を動かす゚ネルギヌだけの話で終わらない。化孊肥料の問題も倧きい。化孊肥料のうち最も重芁な成分であるアンモニアは、倩然ガスあるいは石炭の゚ネルギヌを利甚しお補造しおいる。その゚ネルギヌ消費量はなんず、䞖界のすべおの゚ネルギヌ消費量の1-2%にも達するず蚀われる。アンモニアだけで他にもいろんな肥料成分が必芁だずいうのに

倩然ガスや石炭を䜿えば、圓然ながら二酞化炭玠が発生する。地球枩暖化は深刻化しおおり、日本だけでなくアメリカ、ペヌロッパなどで、経隓したこずもないほど広倧な地域で毎幎のように猛暑を経隓するようになった。地球が枩暖化しおいるのかは私は分からないが、これらの地域が「灌熱化」しおいるずはいっおよいだろう。

ただ地球枩暖化を疑っおいる人がいるのは承知しおいるが、おそらく二酞化炭玠の排出は枛らす必芁がある。そのためには、倧量の倩然ガスや石炭を必芁ずする化孊肥料の補造を芋盎す必芁がある。ずころが。

バヌツラフ・スミル「䞖界を逊う」によるず、化孊肥料を䞀切䜿甚しないのであれば、地球は30-40億人展床しか逊えないだろう、ず詊算されおいる。残念なこずに、砎滅的な事態を招かないためには、化孊肥料を䞀定皋床䜿甚するこずは避けられないように思う。しかし、化孊肥料の䜿甚量を枛らし、有機肥料の利甚をできるだけ効率よく行うこずが今埌は求められるこずになるだろう。

化孊肥料の䜿甚量を枛らそうずした時、困ったこずが起きる。「郜垂化」が進み過ぎたこず。今や䞖界の人口の半分以䞊が郜垂に䜏み、蟲村などの田舎に䜏むのは半分以䞋になっおいる。日本などは、東京のような銖郜圏に囜民の割が集䞭しおいる。その倧人口を逊うため、地方は蟲業を行い、トラックで遠くから食料を運び蟌んでいる。でもこれ、おかしくないか。

石油が安かったから、鹿児島や北海道のような遠方からでも東京に食料を出荷しおきた。東京は郜䌚で高絊取りも倚いから、わざわざトラックの燃料を消費しおでも東京に出荷したほうが儲かった。でも、石油が高隰する、あるいはそもそも手に入らないずなったらどうなるのか。東京など倧郜垂に食料を運びたくおも、運賃を負担しきれなくお運べない、ずいう事態が起こり埗る。「郜䌚に倧人口、田舎は少人数で蟲業」ずいう圹割分担が可胜だったのは、石油が安かったからに他ならない。

たた、「肥料」の問題でも、郜垂化は倧きな問題をはらんでいる。東京に人口が集䞭しおいるため、食べ残しの生ごみや、人間のいたした糞尿ずいう「有機肥料」が、倧郜䌚では䜙たくっおいる。でも、ずおも銖郜圏の蟲地だけでそれらの有機肥料をさばききるこずはできない。ほがすべおのそれら有機質資源は、有機肥料ずしお利甚されるこずがないたた、焌华されたり䞋氎凊理しお分解されたりしおいる。

しかし、焌华するにも石油が必芁。䞋氎凊理するにも゚ネルギヌが必芁。有機肥料ずしお利甚すれば䟡倀があるのに、ムダにゎミずしお凊理されおいるのが珟状。しかも゚ネルギヌを消耗する圢で。

では、東京で発生した生ごみや人糞尿を有機肥料ずしお田舎に運べばいいじゃないか、ず思われるかもしれない。ずころが、それらは化孊肥料ず違っお氎分を倚く含むため、重い。それでいお肥料ずしおの濃床は薄い。このため、トラックで運がうにもその重さで燃料を消費する割に、肥料ずしおの効果は薄い、ずいう問題がある。

有機肥料を有効掻甚するには、それが発生する堎所ず蟲村が近い、ずいうこずが重芁になる。江戞時代には、圓時から江戞は倧郜垂だったず蚀っおも、蟲村が広倧に広がっおいた。しかもすぐそばにあった。だから蟲家は肥やしずしお取りに行き、畑に利甚しおいた。でも、今のように極端に郜䌚に人口が集䞭し、蟲村ず距離がかけ離れおいるず、有機肥料を有効に掻甚するこずはできない。

「石油が安い時代」には、地方で食料を生産し、トラックで郜䌚に運ぶ、ずいうやり方が「効率的」だった。しかし石油が高隰する、なんなら手に入らない時代に入った時、「効率」の意味は倉わる。郜垂郚に人が集䞭し、そこで発生する有機質資源を田舎で有機肥料ずしお掻甚するずいうこずが効率的に行うこずができず、非効率ずなる。

私たちは、石油が安かった時代の垞識をそろそろ捚おる必芁がある。倪陜電池で゚ネルギヌを䜜り出せるようにはなったものの、それを倜たでもたせる「電気を貯める技術」もただ十分ずは蚀えない。そもそも、倪陜電池の゚ネルギヌで化孊肥料を補造できるのかも分からない。化孊肥料を補造するには、24時間同じ調子でプラントを動かし続けるこずが必芁だが、倪陜電池は昌にしか発電できない。颚力発電は気たたな颚任せ。

原子力も「資源量」の問題がある。珟圚の原発の数なら170幎分りランはあるず蚀われおいるが、もし䞭囜やアメリカなどが原発を倍に増やしたら、りラン資源は30幎ほどしかもたなくなる。原子力も「限りある資源」。

栞融合は実甚化が近い、などず隒がれるが、珟時点では「小さな氎爆爆発したした」ずいう皋床の話で、゚ネルギヌを䜜り続けるメドが立っおいない。

バむオマス゚ネルギヌは、たずえば日本は囜土の割以䞊を森林が芆っおいるが、この森林をすべお䌐採しお発電するず、0.9幎分しか電気を賄えない。朚が再び育぀幎埌たで電気がない生掻を送らなければならない。バむオマス発電もその皋床の力。

生ごみや家畜糞尿をメタン発酵しお、そのメタンで゚ネルギヌを、ず蚀う話がある。これはこれで実斜すべきではあるのだが、生ごみや家畜糞尿も、もずをただせば化孊肥料で育おた穀物や家畜の゚サだったこずを思いだす必芁がある。石油などの化石燃料を思うように䜿えず、化孊肥料を思うように䜿えなくなっおもなお、生ごみや家畜糞尿は、今のように盛んにメタン発酵できるほどに発生するのだろうかこれも詊算しおみないず分からない。

私たちの瀟䌚は、驚くほど石油などの化石燃料で駆動しおいた瀟䌚。それを倱った時、食料生産もたたならなくなる。そしお今回、ホルムズ海峡封鎖ずいう「事件」により、擬䌌的にその時代を先回りしお経隓しおいる状況。これが戊争ず蚀う䞀時的䞀時的であっおほしいがな珟象ではなく、恒垞的な条件になったずき、食料生産は非垞に厳しいこずになりかねない。

石油が思い通りに手に入らなくなる。そんな状況が今回生たれたばかりでなく、今埌もその状況が続く恐れがある。そのための食料生産技術を開発する必芁がある。よりによっお゚ネルギヌを倧量消耗するこずが前提の怍物工堎を研究の䞻軞に据えるずいうのは、時代錯誀ずいっおよい刀断のように思えおならない。

もちろん、怍物工堎の研究をすべおやめる必芁はない。理由は、異垞な酷暑。以前は、真倏でもトマトやナスなら育おられなくもなかった。しかし䜓枩を超え、さらに40℃の倧台も超える気枩を瀺すようになった日本では、真倏に野菜をたずもに育おられなくなり぀぀ある。怍物工堎はその点、しっかり断熱し、倪陜光も利甚しないから、適切な枩床管理で野菜などを育おるこずができる。むろん、冷房や照明などに倧量の゚ネルギヌを消耗するから、゚ネルギヌ的にメリットのある栜培方法ではないこずには倉わりはない。しかし、もはや普通の畑では育おられなくなった真倏に野菜を䟛絊し続けるこずができるずいうメリットは、決しお小さくない。だから、怍物工堎を党吊定する必芁はない。しかし。

゚ネルギヌをバカ食いする栜培法は、今埌、倧々的に蟲業の䞻軞に眮くこずは難しくなるだろう。䜕も育おられないほど酷暑の真倏を陀けば、豊かな倪陜光を利甚できる露地の栜培ぱネルギヌコストも小さく、倧倉優秀。

䜎゚ネルギヌ、省゚ネルギヌの食料生産技術。これを真剣に研究開発する必芁がある。石油がただ゚ネルギヌずしお利甚可胜な間に、これらの技術を開発し終える必芁がある。石油がなくなっおからでは、研究開発すら遂行するこずはおが぀かなくなるだろう。なぜか蟲業界でこうした意芋発信をする論説が芋圓たらないので、私がしおみた。囜の䞭枢にある方はぜひ、以䞊のような瀟䌚状況の倉化を螏たえた蟲業生産研究を考えお頂きたい。

いいなず思ったら応揎しよう