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筋トレが、歯を壊していた。― 58歳の筋トレ民が歯科で指摘された、「食いしばり」という盲点


1. 定期メンテナンスで、意外な指摘を受けた

3月28日、歯科の定期メンテナンスに行ってきました。

「たかが歯科のクリーニング」と思うかもしれません。私もそう思っていました。でも、歯科衛生士さんからの指摘が、予想外の方向から飛んできました。

「歯の根元が削れてきています。食いしばりの力がかなり強いですね」

その瞬間、思い当たる節がありすぎました。

2. 重いものを持ち上げるたびに、歯を削っていた

私はボディメイクの大会に向けて、週に数回、ウエイトトレーニングを続けています。ディップスで30〜40kgを加重したり、高重量のスクワットやベンチプレスをこなす。

そのとき、無意識に歯を食いしばっている

これはトレーニングをしている人なら心当たりがあるはずです。MAX重量に挑戦するとき、最後の1レップを絞り出すとき。気づいたら、歯がギリギリと当たっている。

さらに、歯科衛生士さんからもう一つ指摘がありました。

「PC作業などで集中しているときも、無意識に上下の歯が当たっていることが多いです。本来、口を閉じていても上下の歯は触れ合っていないのが正常な状態なんですよ」

これは知らなかった。

体を鍛えているつもりが、同時に歯を壊していた。

筋肉は鍛え直せる。でも、歯は一度削れたら元には戻らない。これは筋トレ民にとって、かなり怖い事実です。

対策として教えてもらった2つ
① デスクワーク中、「今、上下の歯が当たっていないか?」を意識的に確認するクセをつける
② トレーニング時のマウスピース作成を検討する

3. 「親知らずは抜く」という固定観念を壊された

もう一つ、意外な話がありました。

左奥の親知らずについて、昨年から着色の面積が少し増えてきているとのこと。今すぐ痛みが出る状態ではないけれど、少しずつ欠けてくると急に染み出す可能性がある、要注意な状態です。

「親知らず=抜くもの」と思っていました。以前、右側の親知らずは抜いているからです。

でも、歯科医の先生の判断は違いました。

「まっすぐ生えているので、抜くより残したほうがいい。抜いてしまうと、頬の内側をかみやすくなったり、口の中の感覚や力の入り方が変わって、慣れるまで違和感が出る。痛みが出たら、残したまま治療しましょう」

これは安全管理の現場でも同じです。「問題がある=即排除」ではなく、全体のバランスを見て、「残して管理する」という判断がある。プロの判断とは、「抜くか残すか」ではなく「どう管理するか」です。

4. 痛くなってからでは遅い。歯も、人生も

「たかが歯科のクリーニング」。そう思っていた私が、帰り道に考えたことがあります。

もし今日、定期メンテナンスに行っていなかったら。

食いしばりによる歯の摩耗に気づかず、ある日突然歯が割れる。親知らずが大きく欠けて、激痛で緊急受診。そのときには、「残す」という選択肢がなくなっているかもしれない。

建設現場の安全管理と同じです。事故が起きてからの「是正報告」では遅い。痛くなる前に行く、兆候をつかむ、「先手」を打つ。それが、50代からのQOL(生活の質)を決定づける。

歯は、目と同じで「替えがきかない」ものです。

筋肉は鋤え直せる。でも、歯は一度削れたら戻らない。体を追い込むのと同じくらい、歯も守る必要がある。それに気づけただけでも、定期メンテナンスに行った価値はありました。

まとめ〜この記事から得られる3つの教訓

教訓1:筋トレ民は「歯」を盲点にするな
重いものを持ち上げるたびに、無意識に歯を削っている。集中しているときも歯が当たっている。筋肉は鍛え直せるが、歯は戻らない。

教訓2:「即排除」だけが正解ではない
親知らずも、現場のリスクも、「問題=即排除」ではなく「どう管理するか」がプロの判断。全体のバランスを見て「残して管理する」という選択肢もある。

教訓3:「痛くないうち」に動くのが、一番安い
緊急受診は割高で選択肢も少ない。定期メンテナンスで兆候をつかむほうが、圧倒的に安く、圧倒的に安心。歯も、現場も、人生も同じ。


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