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私的映画録…「ジャンヌ・ダルク」 1999年 [映画感想文]

あちこちでいろいろな文章を書いたり、本を出したり、セミナーで話したり、Web関連を中心としたPRのディレクションをしたり、音楽作品を出したり、アーティスト紹介サイトの運営をしたり、うさぎの動画を作ったり…なんてことをしているけれど、そのどこでも書けていない、これまでに観た映画等の感想でも書いておこうかと書き始めた第185弾。

今回は、リュック・ベッソン監督的ジャンヌ・ダルクの解釈なんだろうななどと妙に納得顔で見てしまった作品「ジャンヌ・ダルク」のお話。

先に書いておくと、原則としてネタバレとかまったく気にせず書いているので、まだ観てない方やネタバレが気になる方はお読みにならない方がいいかもと思います。

ちなみに先に言い訳しておくと、この感想もだいぶ前に書いているものをちょっとなおして載せているので、まさに今の情報とは違っていることもあるかもしれませんので、そういった点もお許しください(毎回冒頭から言い訳が多い)。


公開:1999年12月11日
監督:リュック・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
製作:パトリス・ルドゥー
製作総指揮:リュック・ベッソン、アンドリュー・バーキン
出演者:ミラ・ジョボヴィッチ、ジョン・マルコヴィッチ、フェイ・ダナウェイ、ダスティン・ホフマン、等
製作:ゴーモン
配給:ゴーモン・ブエナ・ビスタ・インターナショナル、コロンビア ピクチャーズ、SPE

全体を通して、彼女を含め多くの登場人物が薬中かサイコ野郎なんじゃないかと思えてしまったりした。
実際、宗教的暗喩のようなシーンが随所にあり、それがこの映画の特徴でもあり魅力でもあるのだろうとは思うんだけれど、それが故にそれらのシーンに絡む登場人物がみんな、精神を病んでいるように見えてしまったという感じ。
だって普通に幻覚見てるし。

ラスト近くに出てくるダスティン・ホフマンさんが演じているあれだって間違いなく幻覚だもんなぁ。
つか、ミラ・ジョボヴィッチさんが演じているこの作品中のジャンヌ・ダルクは、最初からずっとそんなものを見て立ち上がったと言えるかも?
だからちょっと行っちゃってる特殊な人というように見えて、実のところ、果たして彼女が本当にヒロイン的な存在だったのかどうかについては疑問が残る。
実際はどうだったんだろうなぁ…まぁ「神のお告げを聞いた」なんて言っていたのは事実らしいから、だいぶだったのかもしれないなぁ。

だいたいこの時代って、この映画の中にも出てくるけど「魔女狩り」的なことを平気でやる連中が国や宗教の高位を占めていたのだから、世の中全体がイっちゃってる状態だったのかもしれない。
もっとも科学的な知識がなく、宗教という名の呪術的なものが価値観を支配していたことを思えばそれも仕方なかったのだろうとも思うけど…まぁ日本もそういう時代があっただろうしなぁ(まぁ平安時代くらいまでかな)。

とはいえ、そういう信仰というものをリアルな政治や金儲けに利用していた連中もいて、この映画でもそれば王族や兵士として描かれているわけだけれど、まぁいつの時代も、ピュアな人が損をして、薄汚い奴が得をするというのは一緒なんだよなぁなんてことを、こういう作品を観ているとちょっと思っちゃったりする。
まぁ同種の映画として「ブレイブ・ハート」を思い出したりするけど、両映画ともにそんな感じだもんなぁ。
だから庶民目線としては理不尽も感じるし、怒りや悲しみとともに共感するという流れかなと思う。

この映画に関しては、フランスを舞台にした映画をフランス人のリュック・ベッソン監督が撮っているのがいい。
こういう時代ものは特に、他国の人が撮ると往々にして間違った表現が増えてしまうものだと思うけれど、おそらくこの映画にはそういった要素がほぼないものと思える。
だから描かれているいろいろなものに、その時代のフランスの文化を感じる手がかりがあるとも思えて興味深い。

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