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京都 哲学の道 光のイメージ

明治維新を迎えた京都は事実上の東京遷都により、衰退への危惧を迎えていた。再び発展を図るため、琵琶湖から水路で水を確保し活用することで水道、水運、発電を総合的に企画した。
この発想は田邊朔郎氏(1861年 文久元年生まれ)が大学の卒業論文で発表し、驚異的にも21歳の若さで琵琶湖疏水建設工事の主任技師に抜擢しされ想像を絶する難工事とそれに携わった方々の尊い殉職を越え、第一疏水が1890年(明治23年)、第二疏水」が1912年(明治45年)に完成した。水運のインクラインから発電事業の巨大な建造物、そして京都を訪れたことが無い方々もご存知の南禅寺の水路閣はあまりにも美しい。インクライン終着点の琵琶湖疏水記念館も含めて、是非お時間を取って実際に訪れて頂きたい。平安神宮や京都国立博物館周囲の岡崎疏水、そして疏水と合流する白川も、知恩院までの素敵な散歩道だ。

今回の哲学の道もこの疏水の一部で、東山沿いを北は銀閣寺から南は若王子神社(にゃくおうじじんじゃ)に至る。南はもみじで有名な永観堂そして南禅寺まで続く。その名の由来は哲学者の京都大学西田幾多郎氏が思索に耽った道とされている。
水路は小川のせせらぎのようで、鯉が泳ぎ鴨やアオサギが飛来する。平坦な石畳が多くて歩きやすい。柵がないので景観はとても美しい。

私はこの春から久しぶりに訪れたのだが、その魅力にすっかり虜になってしまった。私は哲学や高尚な思考は到底無理な脳の構造なので、もっと感覚的な写真を撮ることにした。夕刻から日暮れを気づかず遊んだ子どもの頃のように数百枚も撮影した。一枚一枚、無心にシャッターを押した。

ただゆっくりと、散歩するだけでも十分美しい。でもほんの少しでも、その沿革と歴史に触れたうえで訪れたら、さらに感動を得られること請け合いだ。かく言う私もほんの一部しかまだ知らない。ただ幸せなのは日帰りで訪れることができるから。これからも何度も散策し季節の雰囲気を光のイメージとして写真におさめたい。


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