北京ひとり旅の記録⑦ Tinderでマッチした直後にホテルにご飯を宅配してくれた釣り人と会う
初日にTinderでマッチし夕飯を食べ損ねた私に宅配のご飯を届けてくれた人、しかし自身は池で釣りをしていたため姿を見せなかった人と、北京三日目にしてついに、邂逅を果たしたのであった。
指定された喫茶店に時間通りに行くと、一人の男性が店の前に立っていた。焼けた肌に白いTシャツ、その上から、いかにも釣り人が好んで着そうな青いパーカーを羽織った長身の男性。
「もしかしてあなたですか……?」
「あ、はい、どうも……」
というあの一番恥ずかしい確認作業を、言語の壁があるためニュアンスで行い、彼がまさにくだんの釣り人であることを確認した。Tinderのプロフィール写真では俳優さながらのすかしたイケメンだったが当然のようにそんな人が現れるはずもなく、しかしよく見ると骨格や顔のパーツの配置なんかはたしかに写真のその人だった。ただ、釣りのしすぎか、写真よりかなり日に焼けているのと、中国の人特有の、日本人にとってはどこか懐かしいヘアスタイルのせいで、本来私より年下のはずなのに、50代さながらの落ち着きがあった。なんというか、概念としての、昭和のお父さんって感じだった。
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