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「人は、言葉より顔に出る。」


1.「大丈夫です」は、本当に大丈夫?



スタッフに、

「大丈夫?」
と聞く。

「大丈夫です。」

返事はそう返ってくる。

でも、
声が少し小さい。

いつもより目線が合わない。

返事が少し遅い。

なんとなく、いつもと違う。

そこで、

「本当に大丈夫?」
と、もう一度聞いてみる。

人は、言葉だけで話しているわけじゃない。



2.見るのは「表情」だけじゃない



いつも元気なスタッフの声が、今日は少し小さい。

いつも目を見て話す人が、今日は目を合わせない。

いつもならすぐ動く人が、今日は少し動きが遅い。

一つひとつは、小さな変化。

でも、それが積み重なると、

「なんか、いつもと違う」
という感覚になる。


「違和感を見逃さない。」

違和感は、答えじゃない。
気づくためのサインなんだと思う。

3.「察する」は、決めつけることじゃない



「顔が暗いから、きっと悩んでいる」

と決めつけてはいけない。

観察することと、決めつけることは違う。

だから、
察するというのは、答えを決めることじゃない。

「何かあるかもしれない」と気づくこと。


そして、

「今日、なんかいつもと違う気がするけど、どう?」

と声をかける。

それだけでいい場合もある。


4.接客も、同じだった



お客様も、

「大丈夫です」

「見ているだけです」

と言う。

でも、

商品を触る手。

視線。

立ち止まる場所。

一度離れて、また戻ってくる。

同行している人との会話。

そういうところに、

言葉になっていない気持ちが出ることがある。


売るために見るんじゃない。
お客様が何を求めているのかを知るために見る。


5.見えないものを見る力



30年現場にいて思う。

人を見るって、

目で見ることだけじゃない。

表情を見る。

声を聞く。

仕草を見る。

行動を見る。

そして、

「いつもと違う」に気づく。

それが、

「見えないものを見る力」

なのかもしれない。


6.でも、見続けることは「監視」じゃない



見守る=監視する、じゃない。



見る目的は、

「失敗していないか」

「ちゃんとやっているか」

をチェックすることじゃない。


その人が今、どんな状態なのかを見ること。


だから、

見る。

気づく。

声をかける。

必要なら手を差し出す。

でも、必要以上に踏み込まない。

人は、言葉より顔に出る。

目線に出る。
声に出る。
仕草に出る。
行動に出る。

だから、ちゃんと見る。

でも、決めつけない。

「何かあるのかもしれない」

そう思えるだけでも、
人との向き合い方は少し変わる。

30年、現場に立ってきたけれど、
今でも人を見ることを教わっている。


見えるものの奥に、
見えないものがある。


今日も、誰かの「いつもと違う」に
気づける自分でいたい。


続けることでしか、見えない景色がある。


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