【雑記】小説の書き出しだけ集
最近なんか小説とかコントとか漫才とか面白いことできないかなぁと思っていろいろインプットしています。些細な趣味です。
その中で額賀澪さんの「1冊目に読みたい小説の書き方の教科書」っていう面白そうな本があったのですが、1ページ目に「主人公が家を出て駅に向かうところを書いてみてください」とだけあったので、ためしに即興で何個か書いてみたものを置いておきます。
同じように書いてみるもよし、フリー素材として続きを書くもよし、読むだけも良し、なんでもよし。
特に推敲とかもしてないですが、僕は続きを読みに戻ります。じゃ。
パターン1
季節外れに汗だくのみっともない姿を往来にみせ続けて、
一体何分くらいだろうか。
もう足が疲れた。限界だ。もつれて何度もこけそうになる。
途中途中の赤信号が待ち遠しい一方で恨めしい。
スマホを見てみる。
タイムリミットの電車の発車まではあと3分か。
あと数分でも早く起きていれば、赤信号も僕に望まれてるのにもかかわらず睨まれる、なんて複雑なこともなかっただろう。
僕はいつもこうだ。肝心な時に限って、いつもうまく振舞えない。
間に合ったとして汗は引くだろうか。
気温と反して説明がつかないこの汗をみて、しっかり者に見られるだろうか。
パターン2
いつも通り適当に食卓に置かれたスティックパンを何本か頬張ったあと家を出る。
早くみんなに会いたかった。
お家で一人で絵を描くのも、お菓子の箱でかっこいいロボットを作るのも好きだけど、
何よりみんなに僕が考えたヒーローの話がしたかった。
今日は特にいい話を思いついたから、みんなの反応が気になった。
駅に近づくにつれ同じ学校の子がいないかちょっと探す。
同じ制服の子なら、はじめましてでも第一話から話し出せるからむしろ嬉しいのだ。
パターン3
朝の準備中1分の大事さは夜の5分にも勝る、とよく聞く。
しかし私がもっとよく思うのは、身支度の関係上、女の朝の1分が男の朝の10分くらい大事だということ。
実に不公平だ。
でも私はその時間が嫌いなわけではない。
余裕をもって最高の自分に作り上げる。
昨日の夜見た動画で紹介されていた時短メイクを試してみたら大当たり。
昨日までの自分より15分は得をしている気がする。
これは男換算なら2分くらい。
時計を見るともう出発してもいい時間。
私が作り上げた理想の喫茶店に行くため、
ゆっくりと駅に向かって歩き始めた。
表参道の裏の方にある小さな喫茶店「fair relax TIME」。
ここでの時間はみんなに等しく、
快適な時間であってほしいと思ってそう名付けた。
