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🔐各社スマートロックを7年以上使ってみた──シェアハウス運営者が語る、信頼の“鍵”とは?

シェアハウスを20棟以上運営する中で、私は7年以上にわたり3つのスマートロック製品を導入・検証してきました。
玄関ドアは毎日多くの開閉が発生する「耐久テストの場」でもあり、カスタマー対応の質や価格、OSアップデートの影響まで見えてきたことがあります。
この記事では、Qrio Lock → bitlock → セサミ5という流れで導入してきたリアルな実体験の経緯と、それぞれの評価をお伝えします。


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🔍 そもそもスマートロックとは?|IoTによる“玄関鍵のニューノーマル”

スマートロックは、「鍵をIoT化(Internet of Things)」した生活インフラの一つです。
スマートフォン(bluetooth通信やWi-Fiなど)やクラウドと連携することで、物理鍵の代わりにアプリ・ICカード・PINコードなどを用いて開閉操作ができ、さらに遠隔での施錠確認や、利用履歴の管理も可能になります。

従来、鍵とは「個人が所有し、開けることで完了するアナログ行為」でした。
それがスマートロックの登場により、アクセスの履歴が残り、トラブル時の検証材料(=証拠)になるという新たな性質を持つようになりました。
とくに複数人が出入りする環境(シェアハウスや短期賃貸住宅など)では、誰がいつ入ったのかを把握できることが、トラブル防止や防犯・監督責任の可視化につながります。

このように、スマートロックはただの便利ガジェットではなく、「住まいの信頼性」そのものに関わるテクノロジーと言えるのです。

《評価の説明》
本記事導入の☆5段階評価は、以下の基準に基づいて筆者の現場体験から主観的に判断しています:
★★★★★|現場で安心して使える
★★★★☆|概ね満足
★★★☆☆|普通
★★☆☆☆|やや不満
★☆☆☆☆|おすすめできない。問題点あり


これはあくまで私の「現場での実使用」をベースにした評価です。製品仕様や用途により印象は異なる可能性があります。


Qrio SL-1(生産終了)  後継機SL-2:¥23,000くらい

🔧【Qrio Lock】初代導入ロック。信頼の技術対応と、買い替えタイミング

Qrioは、私が初めて導入したスマートロックです。
決め手は「Sonyの子会社」というブランド信頼。黎明期の製品としては非常に安定しており、玄関用ロックとして一定の安心感がありました。

あるとき開錠トラブルが起き、カスタマーへ電話したところ、担当オペレーターが技術的に不十分だったため、直接“技術者”に繋いでくれたという対応が印象的でした。
その後、詳細な仕様の説明を受け、さすが一流企業のグループ会社だと感心したのを覚えています。

▫️乗り換え理由:OSアップデートとの相性問題

その後、Android OSとの相性や、Qrio側のアップデートに古いAndroid OSのスマートフォンが追いつけなくなる等で入居者のスマートフォンでアプリが使えなくなる可能性が出てきた為、今後の事も考えて買い替えを検討。
加えて、価格が比較的高額なため、再々度の設備投資は避けたいと判断し、他社製品の導入を決めました。

▫️Qrio Lock の☆5段階評価

評価項目          評価
耐久性・信頼性     ★★★★☆(4.0)
カスタマー対応     ★★★★☆(4.0)
コストパフォーマンス  ★★☆☆☆(2.0)
設置のしやすさ     ★★☆☆☆(2.0)
アプリの安定性     ★★★☆☆(3.0)

▶ 総合評価:3.2 / 5.0


bitlock (料金体系は後述)

👨‍💼【bitlock】イケイケで盛った営業と、壊れていく現場対応

Qrioの次に導入したのが、bitlock
買い切り型ではなく、月額制の契約型スマートロックで、機器単体の所有ではなく、サービス全体を月額で“借りる”サブスクスタイルです。

導入前に営業担当者と弊社オフィスで面談を行い、現場導入に向けた確認をしました。そこで耳にしたのが、こんな営業トークです。

「シェアハウス業界でも広がり始めていますよ。〇〇さん(業界中堅クラス)では、6000台も導入されます」

👨‍💼

──聞いた瞬間、「おや?」と違和感がよぎりました。
実際に6000台を即時導入するには、
• 稼働中の居室への調整
• 現地工事の人員手配
• 大量の在庫管理・配送体制

──など、相当なロジスティクスが必要です。
さらに言えば、bitlockは月額制。仮に6000台分の契約がスタートしていたとしたら、毎月の利用料金だけで約660万円(@1,100円/台)。
しかもこれが、設置の有無にかかわらず発生するような契約形態だったら、経営的にあまりにも不合理です。

実際は、常識的に考えれば段階的なロット契約であり、数字の上では6000台分の枠を確保したとしても、設置ペースに合わせて台数分だけ順次カウントしていく仕組みだったと考えるのが妥当です。

つまり、営業担当が語った「6000台導入」という言葉は、事実の一部だけを強調して誤認を招く営業トークだった可能性が高いと感じました。

▫️実際に起きた“故障のループ”──約3〜6ヶ月サイクルで壊れる

ですが、ものは試しということでbitlockを数物件に導入した後、およそ3~6ヶ月スパンでスマートロックが動作しなくなるという謎の不具合が発生するという異常が発生しました。

メーカーが当初疑ったのは「電池の問題」。
bitlockの対応電池はCR123Aという高価なリチウム乾電池ですが、私は費用と交換頻度のバランスを考え、**互換性のあるRCR123A(充電式)**を使用していました(SDGsですね!)

ただし、この2つには電圧差があります。
• CR123A → 3.0V
• RCR123A → 3.7Vくらい

メーカー側は「この電圧差が不具合の原因かもしれない」と指摘。
そこで私はやむなく純正のCR123Aに切り替えたものの──それでもやはり、また3〜6ヶ月程度で故障。

もはやハード(機器本体)側の設計か素材に原因があるのではと感じ始めました。
当時カスタマーに問い合わせても、技術的な説明は出て
こず、メモやログもオペレーターでは残しておらず、深堀りした検証は進まない。おそらくですが、モーターや軸の品質に問題があり、精度が甘い。体感としては「スマートロック」というよりは恐縮ですが、**“スマートおもちゃ”のような印象**でした。

▫️社内体制の混乱とカスタマーの限界

あるタイミングで担当者が交代し、その際、**「前任が在庫管理をきちんと行っておらず、代替品の手配に手間取っている」**という信じられない事態が発生。

現在は改善されているとは思いますが、どうやら前任者が修理品の返送処理をせず、手持ち在庫からユーザーに対応し続けていたようで、引き継ぎも行われていませんでした。なのでこの辺で別のメーカーの検討へ入りました。

▫️「鍵」に対する意識の違い

bitlockは、2020年頃の大手ファンド(ゴールドマンサックス)からの出資を境に、カスタマーを内製から外注に切り替えたと推測されます。
その辺の影響か、技術的な質問に対する理解が浅く、返答も曖昧。ログも引き継がれていない。
スマートロックは人の“入退室”をコントロールするインフラです。
それなのに、サポート側が「製品に関するやり取りの記録」を残していないというのは、セキュリティ製品としては致命的です。
※現在は運用の改善がされているかもしれません※

"鍵"というのは、人の命や財産を守る最後の防衛線です。その点で、MIWAのような老舗鍵メーカーは、法的責任を含めた運用リスクを真摯に受け止め、製品不具合に対しても迅速かつ責任ある対応を徹底しています。

生活家電を生産しているメーカーはPL法(製造物責任法)や電気用品安全法(PSEマーク)を順守し、問題が発生した場合行政処分もありうるので、リコール等しっかりしなければ企業価値が問われます。
ですので販売前から販売後も些細な問題にも丁寧に対応しなければなりません。ですがIT企業では多少粗削りでもローンチします。不具合があれば都度アップデートしていくのが業界のスタンダードです。
株式会社ビットキーはプロダクトのメーカーというよりはガジェットを販売するIT企業寄りの企業体質なのかなといったのが私の印象です。

▫️bitlock の☆5段階評価

評価項目          評価
耐久性・信頼性     ★★☆☆☆(2.0)
カスタマー対応     ★☆☆☆☆(1.0)
コストパフォーマンス  ★★★☆☆(3.0)
設置のしやすさ     ★★★☆☆(3.0)
アプリの安定性     ★★★☆☆(3.0)

▶ 総合評価:2.4 / 5.0

《料金体系》

「bitlock」の料金体系は、主に法人向けと個人向けで異なります。
法人向け:bitlock PRO(ビットロック プロ)
法人向けの「bitlock PRO」は、月額のサブスクリプションモデルが基本です。
* 初期費用:0円
* 月額費用:5,000円(税込)〜
この月額費用には、一般的に以下のものが含まれるとされています。
* 管理システム(SaaS)
* bitlock PRO(スマートロック)1台
* bitreader+(カードリーダー)2台
* bitlink(通信機器)1台
特徴:
* 圧倒的な低コスト: 初期費用0円、月額5,000円から利用でき、業界最安クラスと謳われています。
* 工事不要で取り付け: ほとんどのサムターンに対応しており、扉に貼り付けるだけで簡単に設置できます。
* 多様な解錠方法: ICカード、テンキー、顔認証(オプション)など、12種類から選べます。
* 通信安定性: LTEモデルも用意されており、Wi-Fi環境に左右されず安定した運用が可能です。
料金は利用人数や台数によって変動する場合がありますので、正確な見積もりはビットキー社へ直接問い合わせるのが確実です。
個人向け:bitlock MINI(ビットロック ミニ)など
個人向けの製品には「bitlock MINI」などがあります。こちらはサブスクリプション形式で提供されています。
* 月額払い: 550円(税込) + 送料950円
* 年額払い: 5,980円(税込) + 送料950円(月額より約10%お得)
注意点:
* 月額プランの場合、利用開始日より10ヶ月以内に解約すると、早期解約事務手数料が発生する場合があります(12ヶ月分の月額払い合計6,600円から支払い済み金額を差し引いた残額)。
* 年額払いの場合、早期解約事務手数料は発生しませんが、返金対応もありません。


🏆セサミ5|“現場で信頼できる鍵”安定性と信頼性で最良

SESAME 5

現在、私の運営する全物件で導入しているのがセサミ5です。
これはbitlockから切り替えた際に導入し、すでに3年以上使用中ですが、カスタマー対応の質・レスポンス・導入しやすい価格帯と三拍子そろった製品です

特筆すべきは、カスタマーサポートの早さと精度の高さ。ドアとの相性に不安がある場合は、画像と寸法を送れば、3Dプリントでぴったり合う土台を作ってくれます(カスタムオーダーパーツ¥545/個)。これにより、難しい形状のサムターンにも対応可能に。製品の不具合も他社と比較して少ないと思います。

また、価格が手頃でサブスクではないため、初期費用で完結でき、長期運用に最も向いています。現状で現場の“鍵”として本当に信頼できる最良の一択といえます。

実際に使ってるSESAME5(お世話になってます☺️)

▫️私個人的に気に入っているところ

もうひとつ私の個人的にジワジワ気に入っているのがCANDYHOUSE CEOのジャーミン・グーの製品リリース動画です。日本語で説明してくれてるのとキャラがなんか好きなんですよね。(出来ればシェアハウス連盟とアライアンスして欲しいくらい)

▫️セサミ5 の☆5段階評価

評価項目          評価
耐久性・信頼性     ★★★★☆(4.0)
カスタマー対応     ★★★★★(5.0)
コストパフォーマンス  ★★★★☆(4.0)
設置のしやすさ     ★★★☆☆(3.0)
アプリの安定性     ★★★★☆(4.0)

▶ 総合評価:4.0 / 5.0

💬最後に:「壊れない鍵」ではなく「壊れても守られる鍵」を

スマートロックは便利ですが、品質と併せてトラブルが起きた時に「誰が対応してくれるか」が何より大切です。
特にシェアハウスでスマートロックを実際に使用するのは入居者です。安心・安全に繋がる重要なアイテムだからこそ、不具合が起きた際は無用な混乱や不安に対する懸念をなるべく抑えなければなりません。
私は7年間、現場でこれらのスマートロックと向き合ってきてそう感じました。

耐久性だけでなく**“人的信頼”がある製品**を選ぶこと
現場主義意識の高低差が鍵の安心感を左右すること
安くても壊れて対応が遅ければむしろシェアハウス運営にはマイナスになるという事実

その点で、現状私が今のところ「信頼の“鍵”」と言えるのはセサミ5一択です。
今後もスマートロックに関する実地レポートがありましたらご報告します🤚

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