【ニュースで話題】TSMCはなんで熊本県に工場をつくったの?
いらっしゃいませ✨
☕ようこそ『社会科カフェ』へ☕
今日は、『社会科カフェ』オリジナルキャラクターの「マッチャー京都」(緑色のモンスター)と「コットン」(青色のモフモフ)が何やら2匹で話しているみたいですので、会話を聞いてみましょう。
最近ニュースでよく聞く「TSMC(ティーエスエムシー)」についての会話みたいですよぉ♫
------------------
◆マッチャー:「ねぇコットン、最近ニュースで“TSMC”っていう言葉をよく聞くんだけど、TSMCってなに?」
◆コットン:「TSMC、最近よく聞くよね!」「TSMCっていうのは、台湾に本社がある世界最大の半導体メーカーで、半導体っていうのは、マッチャーも使ってるスマホやゲーム機、パソコンとかを動かすために必要なものなんだ。この半導体を作っているんだよ!」


◆マッチャー:「へ〜っ!めっちゃ大事じゃん!」
◆コットン:「この半導体がないと、スマホで写真も撮れないし、ゲームも出来ないんだ。。データの保存が出来ないから。」
◆マッチャー:「じゃぁ、なんでそんな台湾の世界最大の半導体メーカーが、日本に工場をつくったの?」
◆コットン:「この2つが理由だよ!」
------------------------------
■〈1〉半導体産業を支える企業が多い,日本の技術力の高さ,共同・協働開発
日本には、半導体産業を支える材料や製造装置の分野で、国際的に競争力のある企業が多数存在している。
国際的に突出した能力を持つ企業もあり、それらの企業と共同で製品を開発できるという利点がある。
■〈2〉災害リスクの分散
台湾だけで生産していると、もし大きな地震や台風、他国と戦うことがあったら大変。
リスクを分散するために、日本にも工場をつくった。
------------------------------
◆マッチャー:「じゃぁ、日本の中でどうして熊本県だったの?」
◆コットン:「こんな理由があるんだ!」
------------------------------
■〈1〉不純物の少ないきれいな水がたくさん使える
・阿蘇山系の地下水が豊富だから、不純物の少ないきれいな水がたくさん使える。
・半導体をつくるには、「洗う」「削る」「冷やす」などの工程で、不純物の少ないきれいな水が必要。

https://share.google/kHdNXeV7HLZ2Q81Wp
※白川水源は、環境省の「名水百選」に選ばれている、
熊本県を代表する水源池。
四季を通じ、水温14度の水が毎分60トンも湧き出ており、熊本市内の中央を流れる「白川」の源となっている。
・台湾は水不足に悩まされることもあり、台湾と地理的に近く水資源が豊富な場所が必要だった。
こういった中で、台湾から直行便で2時間半、距離としては1400キロ程度しか離れていない熊本県が注目された。
■〈2〉立地(材料会社が周りに多い、必要な部品,薬品をすぐに届けることができるetc)
半導体の企業が集中している特に九州地方北部は、半導体生産拠点として「シリコンアイランド」と呼ばれている背景がある。
そのため、現在でも多くの半導体の企業が工場や事務所を設置している。
・熊本県は広い土地があり、空港や港が近くにあって、製品を日本国内・世界各地に送りやすい場所にある。半導体工場にとって理想的な場所。
・TSMCのような外国の企業だけでなく、日本の企業も熊本県に進出している。
熊本県は日本国内外の多くの企業にとって魅力的な場所となっていて、日本の技術力を世界に示す大切な役割を果たしている。
・ソニーの画像センサー工場など、材料会社が周りに多いため、輸送のコストを抑えて、スムーズに協力できる立地。
■〈3〉電力の安定供給と低コスト
半導体を製造する際に用いる製造装置には、巨大な電力を必要とする露光機などがあり、電力供給が不安定な地域では安定した事業を営むのが難しい。
その点、九州では電力供給が安定しているという利点がある。
諸外国と比べれば電気料金が高い日本ではあるが、九州では相対的に電気料金も安い。
■〈4〉アクセス
熊本は台湾と距離が近い。
TSMCの工場で働く労働者の多くは日本人だが、製造の中核をなす技術者や工場のマネージャーとして台湾から多くの人たちが来る。
普段は日本に常駐していても、週末や休みの期間に台湾に戻り、家族や友人と会える距離にいるのは心強い。
------------------------------
◆マッチャー:「なるほどぉ♫ 」
◆コットン:「これからもTSMCのニュースは見逃せないよね!」
◆マッチャー:「ねぇコットン、 あと“ナノ”ってよく聞くけど、どれくらいの大きさ?」
◆コットン:「下の画像を見て。。もうとっても小さいサイズなんだよ!」

【画像引用】科学の時間https://share.google/8GT9jUH8DaSDy2R72
◆マッチャー:「よ〜し、ボクもTSMCに入って半導体をつくるぞぉ✨」
◆コットン:「モンスターも入社OKなのかなぁ?(笑)」
------------------------------
■✏️もうちょっとだけ詳しく✏️
・TSMC(台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)は、1987年にモリス・チャン(張忠謀)によって設立。
正式名称は台湾積体電路製造。
設計を行わず製造に専念する“ファウンドリ専業モデル”を確立した先駆者。
※セミコンダクターが「半導体」のこと。
・〈本拠地〉台湾の新竹
台湾各地に加え、米国や日本など世界各地で生産拠点を展開。
最先端から成熟プロセスまで幅広い製造技術を保有し、スマートフォン、AI、車載、データセンター向け半導体の供給を担う。
・2024年時点の従業員数は約7万6000人規模。
・〈TSMCとJASMの関係〉
JASMは、
Japan Advanced Semiconductor Manufacturingの略称で、TSMCが日本での半導体製造拠点を構築・運営するために、2021年に熊本県菊陽町で設立された合弁事業という位置づけ。
出資比率は2024年2月時点でTSMCが86.51%を保有し、ソニーセミコンダクタソリューションズ、デンソー、トヨタ自動車が参画している。
JASMはTSMCの製造技術と運営ノウハウを基盤に、車載や民生向け半導体の受託製造を担う日本拠点として機能する。
第一工場は2024年12月に量産開始し、第二工場は2027年末の稼働が見込まれている。
・〈ファウンドリってな〜に?〉
ニュースでよく聞く“ファウンドリ”とは、半導体製造のうち、おもに前工程(まえこうてい)を専門とするメーカー。
会社から注文を受けて、半導体をつくって納入する。
〈最新ニュース〉
熊本に建設中のTSMC第2工場 日本初の先端半導体「3ナノ」生産へ|くまもto台湾|KAB
(▼2026年2月5日記事)

【画像引用】Seizo Trend
------------------------------
【参考サイト】
●TSMC(台湾積体電路製造)とはどんな会社か?半導体のシェア率や売上高、歴史など|coevo|
●TSMCってどんな会社?会社の事業や熊本に工場を作る理由を徹底解説
●小学生にも わかるニュース!
熊本に半導体工場建設ラッシュ (2024.02.23) 50sEngineer.Blog
●TSMCはなぜ熊本を選んだのか(2回目)
AGEC株式会社
