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京都生まれ京都育ちの私が感じた、奈良と京都の違いについて~ことば編~

2026年も早や2月の中旬となりました。
三寒四温、行ったり来たりしながら春へと少しずつ歩みを進めていくのですね。


長谷寺・冬牡丹(2026,2,3撮影)

先月末おかげさまで、開業以来初の「満室」となりました。
よって今回からはちょっと視点を変えて、
京都生まれ京都育ちの私が感じた、奈良と京都の違いについて」何回かに分けて書いていきたいと思います!


奈良公園・しあわせ回廊なら瑠璃絵(2026,2,9撮影)

まずは簡単に私の育ってきた環境をお話しします。
私は京都市に生まれ、小学生の時に長岡京市(当時は乙訓郡長岡町)に転居しました。
両親も京都市出身で、京都のことばを浴びながら、そのしきたりや風習の中で育ちました。

また、私は中学生の頃から歴史が大好きでした。
長岡京はかつて、平城京(奈良)と平安京(京都)の間でたった10年間しかなかった都があった地。
そして大人になり結婚した人(今の主人)が奈良橿原出身、義理の母が吉野出身です。
天武天皇と額田王との和歌のやりとり、永井路子さんの飛鳥時代の権力の興亡をいた小説(美貌の女帝、裸足の皇女など)にも興味があり、もっと奈良を知りたいと思っておりました。
知らず知らずの内に、奈良と京都を意識して生活していたのかもしれません。


平城宮跡・復元された宮殿(2018,5撮影)

結婚当時から義母には「奈良の方が京都より古いし、歴史があるのよ」的な雰囲気がありました。
それに対して私も嫁なので、そうですね。といいながら口にはださねど、やはり京都の方が古都として期間が長くて有名なので、どこかモヤモヤした気持ちを持っていました。

そんな我が家にもある「奈良と京都の違い」。
今回は「ことばについて」、義母と話す中で感じた微妙な違いを書いていきたいと思います。
(方言とかなまり、〇〇弁という表現は好きではないので、「〇〇ことば」とします。)


長谷寺・節分の豆まき(2026,2,3撮影)

<〇〇しないといけない>
京都のことばでは「しんとあかん」といいますが、奈良のことばでは「しやなあかん」といいます。
また奈良は「〇〇できない」ことを「〇〇やん」を使います。

例えば「見えない」は「見えやん」、「寝ないとあかん」は「寝やなあかん」、「〇〇しない?」は「〇〇しやん?」といいます。
この「〇〇やん」は、若い方でも結構使っているように思います。ちょっとかわいい感じになりますよね。

<面倒くさい>
京都のことばでは「じゃまくさい(これは大阪と同じです)」ですが、奈良のことばでは「おっとろしい」といいます。
初めて義母の実家の吉野に帰省した際、祖母が「おっとろしい」と言っていました。
意味が分からず「何が恐ろしいのか」と不思議に思ってしまったことを覚えております。

<〇〇ねー>
言葉と言葉を繋ぐクッション的なことばについても違いがあります。
京都のことばは「○○え~」と語尾につけることが多いのですが、奈良のことばでは「○○みぃ」といいます。
京都で「そうえ~」とか「かんにんえ~」(ごめんね)と使いますが、奈良での「あのみぃ」とは「あのね」「ほんで~みぃ」といういい方もあります。
柔らかい言い回しですが、若い方はあまり使ってられませんね。

<食事について>
京都の実家では、椀物を総称して「おつゆ」といいますが、義母は「おしる」といっていました。
また五目御飯を京都では「かやくごはん」、奈良では「色ごはん」でした。
ちょっとしたところにも違いがあるわけです。
(ちなみに京都は「ごもく」はごみという意味になるので「かやく」ごはんなのです。)

他にも準備しなさい→京都では「用意しよし」、奈良では「まわりしなさい」、
渋滞している→京都では「混んでる」を、奈良では「つむ」とかいいます。
ニュアンスはなんとなくわかりますでしょうか。
(ちなみに京都では「〇〇しなさい」を「〇〇しよし」といいます。)


三輪恵比須神社・三輪の初えびす(2026,2,6撮影)

以前は義母のいう言葉に対して京都のプライドがあるのでしょうか、私は言い換えたりしない、なんてこともありました。
私自身、京都のことばを大切にしたいという思いがあったのです。
ただ、どちらが良い・いけないではなく、また、関西弁とひとくくりにすることではなく、その地域に根差し、育まれた言葉遣いを大切にしたいと、今は思っています。

最近では「大和ことば」といって、漢語や外来語が来る前からある日本語がよく紹介されています。
例えば、楽しみにしているではなく「心待ちにしています」とか、断るときにも、「心苦しいのですが」、「立て込んでいるので」など。
柔らかい言葉を使うと、品のある優しい表現となりますよね。


雪の藤原宮跡(2026,2,9撮影)

言語は時代とともに変化していきます。
アップデートもしていかないといけないのですが、奈良や京都の違いがあるのを受け止めつつ、
私たちの世代からどちらも伝えていければ、その風土の持つ温かみや、優しさの中から、郷土愛へとつながっていくと思うのです。

シェアハウスの入居者様も、近隣地域の方、関東の方がおられますが、その柔らかい響き、日本語の美しさをみなさんに伝えていければいいなと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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