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完結作品『ユイガハマ・バイオレットコーク』あらすじ&ストーリーガイド


画像はChatGPTさんに頑張ってもらってます
りょうへいとあずな

『violet, after rain』を読んでくださった方にも、初めて触れる方にも楽しんでいただけるように書き始めた、もうひとつの夏の物語です。
鎌倉の海や紫陽花、コーラやガリガリ君。
好きなものをたくさん詰め込みながら、名越稜平と神立梓那の何気ない日々を、以前よりも少しだけ丁寧に描いてみました。
本記事では、作品のあらすじと各話ストーリーガイドをまとめています。
これから読まれる方にも、すでに読んでくださった方にも、由比ヶ浜の夏を楽しんでいただけたら嬉しいです。

【あらすじ】

29歳の名越稜平は、東京で働きながらも、11年前の夏を忘れられずにいる。

手帳の中には、古びたガリガリ君のハズレ棒が一本。18歳の夏、鎌倉で出会った神立梓那と、由比ヶ浜の岩陰に並べて刺したものだった。

海、紫陽花、コーラ。少し不器用で、よく笑い、どこか危うさを抱えた梓那との時間は、退屈だった稜平の世界を鮮やかに塗り替えていく。だが、二人が交わした「一週間後の約束」は果たされなかった。

11年後。後輩の澤田菜津美との日常を過ごしながらも、稜平の心は今もあの夏に取り残されたまま。

過去と現在を行き来しながら描かれる、忘れられない少女と、忘れられなかった少年のひと夏の恋の物語。

【各話ストーリーガイド】
※ストーリーガイドは随時更新します。

#1 「そのときはセックスしてもいいよ」

由比ヶ浜の夕暮れ。
ガリガリ君の当たり棒とハズレ棒を並べて刺し、稜平と梓那は一週間後の約束を交わす。
そして11年後の東京で、稜平は今も一本のハズレ棒を手放せずにいた。

#2 「ふたつでひとつ」

東京で働く稜平の隣には、後輩の澤田菜津美がいる。
穏やかな時間を過ごしながらも、彼の心はどこか別の場所に置き去りのままだった。
そんな彼を見つめる菜津美は、少しずつ距離を縮めていく。

#3 「誰とでも寝る女」

雨上がりの鎌倉。
友人に紹介された梓那は、噂通り少し変わった女の子だった。
けれど稜平は、彼女から目を離せなくなる。

#4 「薔薇と紫陽花」

鎌倉文学館や由比ヶ浜を歩きながら、二人は少しずつ互いを知っていく。
梓那の笑顔の奥にある寂しさに、稜平はまだ気付いていなかった。
それでも、その時間は確かに特別だった。

#5 「負けたくない女」

11年後の東京。
菜津美は、名越稜平の心に今も残る「誰か」の存在を知る。
忘れられない女と、忘れられたくない女。その距離は思ったより近かった。

#6 「由比ヶ浜バイオレットコーク」

花火大会は高波で中止になった。
それでも浴衣姿の梓那と過ごす一日は、稜平にとって特別なものだった。
小町通りを歩き、カレーを食べ、海辺のコンビニでくだらない実験をする。

#7 「わたしの居場所」

アトリエブルーで働く梓那は、稜平との時間を何より大切にしていた。
待受画面の自分に照れ、慣れないカフェで背伸びをして、手を繋ぐだけで嬉しくなる。
誰とでも寝る女と噂されても、稜平の前ではただの恋する女の子だった。

#8 「デイドリーム・リローデッド」

稜平と出会ってから、鎌倉の景色は少しずつ色を変えた。
ひとりで歩く街にも思い出が増え、退屈だった日常は特別なものになっていく。
けれど過去は消えない。
忘れたはずの傷は突然目の前に現れ、梓那を深く揺さぶる。

#9 「死んじゃえばいいじゃん」

​中二の夏、梓那が負った消えない傷の物語。ある夏の花火大会、クラスメイトの哲弥から誘いを受けた梓那は、彼と密かな関係を持つ。その結果、心無い噂と執拗な暴力により、梓那は学校という場所を失い、深い孤独の淵に沈んでいく。

​#10 「相応しくない」

​心に深い闇を抱えたままの梓那を、稜平は由比ヶ浜で静かに受け止める。壊れかけたサンダルで、ふたりだけの思い出をなぞるように歩く梓那。彼女の脆さと危うさに触れ、稜平は自身の無力さを感じながらも、ただ「ここにいる」ことの証を確かめ合う。

​#11 「帰れないテントウムシ」

​日常の湿度を少しだけ忘れるような、穏やかな一日。ふたりは「ATELIER BLUE BURGERSTAND」を訪れ、店主のケンジと触れ合う。そこで稜平は、梓那が描いた一枚の絵――王冠の上で佇むテントウムシ――に出会う。その絵に宿る梓那の孤独を感じ取り、稜平は衝動的に「それを買う」と告げる。

​#12 「アイネクライネ」

​夕暮れの由比ヶ浜。自身の居場所がどこにもないことを悟りながらも、梓那は稜平との記憶を必死に刻み込もうとする。彼にだけは見せた涙と、震える肩。稜平は、梓那が抱える孤独の深さを理解しながら、ただその手を握りしめる。二人の夏が、終わりへ向かって静かに加速していく。

#13 「最後の約束」

熱海で初めて「普通の恋人」として一夜を過ごした稜平と梓那。自分は汚れていると思い続けてきた梓那に、稜平は「ありのままの君が好きだ」と静かに伝える。鎌倉へ戻った二人は次の日曜日の約束を交わし、最後の夏の日々を笑顔で歩き始める。

#14 「きみのとなり」

稜平への想いを胸に抱えた梓那は、友人に誘われた飲み会で再び過去の自分と向き合うことになる。傷つき、絶望の中で「きみのとなりにいて恥ずかしくない自分になりたい」と願った梓那は、「会いたい」とだけLINEを送り、稜平から贈られたネックレスを身につけたまま夜の海へと消えていく。

#15 最終話「焼き付いた夏」

あの日から十一年。社会人となった稜平は、偶然届いた一枚の申込書をきっかけに、再び材木座を訪れる。色褪せない夏の記憶と向き合いながら、ガリガリ君ソーダとコーラで「バイオレットコーク」を作る。あの日交わした約束の続きを胸に、焼き付いた夏は静かに現在へと繋がっていく。


第1話はコチラからどうぞ👇


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