<戦時下の一品>戦費を稼ぐ寄付金付き記念切手を確実に買ってもらうためあみだされたのが、セット済みの台紙販売ー善意は弾より命を救う方に使ってほしい
政府は、民間航空充実のための寄付金集めとして、1937(昭和12)年6月1日に、寄付金付きの「愛国切手」を3種類発行しました。名古屋逓信局では、特別にこの3種類の愛国切手を貼る台紙も用意しましたが、1938(昭和13)年11月6日に長野県松本市で売られたものは、この台紙に寄付金なしの2銭切手を貼っただけで済まされていました。

そこで、というわけでもないでしょうが、太平洋戦争開戦一周年に合わせた寄付金付きの「大東亜戦争第一周年記念切手」を販売したときには、こちらのような冊子風のものを「日本郵便切手会」が作っています。


2枚の細長い紙を中央で糊付けした冊子風で、表紙を開くとあらためて記念切手の表題と制作した日本郵便切手会(1939年に発足したようだが、詳細は不明)の名前が入っています。

もう1枚開くと見開きで、ここが本体といえるでしょう。右側に説明、左側に2種類の記念切手が貼ってあります。

発行日と「国防献金付郵便切手」の正式名称があり、2銭切手は献金1銭と合わせて3銭で陸軍、5銭切手は献金2銭で7銭で販売されました。

こちらがその切手。右の陸軍のものは、フィリピンのバターン半島を行く戦車、左の海軍のものは真珠湾攻撃の様子です。背後の丸は日の丸をイメージしたデザインでしょう。

戦争ともなれば、人々は頑張って買ったのでしょうか。しかし、そういう精神は普段から涵養していてほしいものです。
また、戦争にお金を使うより、戦争をしない、戦争の原因を除くためになら、喜んで献金させてもらいます。そういう方向を為政者には打ち出してもらいたいと思っています。
いいなと思ったら応援しよう!
ここまで記事を読んでいただき、感謝します。責任を持って、正しい情報の提供を続けていきます。あなた様からサポートをしていただけますと、さらにこの発信を充実し、出版なども継続できます。よろしくお願いいたします。