TRN Whale Shark 鲸鲨(ジンベエザメ)詳細レビュー:特異な複合ドライバー構成と筐体設計が切り拓くサウンドの深海 #自腹 #性癖イヤホン
TRN Whale Shark(ジンベエザメ)詳細レビュー:特異な複合ドライバー構成が切り拓くサウンドの深海
中国のオーディオメーカーTRNから、私が超楽しみにしていたインイヤーモニター(IEM)、「Whale Shark(ジンベエザメ)」が届きました。本機は、1基の平面磁界駆動型ドライバー(1PD)と3基のダイナミックドライバー(3DD)を搭載するという、類を見ない「1平面磁界駆動+ 3ダイナミックドライバ」の複合構成を採用しており、まさに常識破りの設計です。このレビューでは、私が体験したこの極めて挑戦的なイヤホンについて、徹底的に分析していきます。なお #自腹レビュー です。
1. TRN Whale Shark(ジンベエザメ)パッケージと付属品:期待を超える豪華な内容
TRN Whale Sharkは、TRN Conchなどから続く、海洋シリーズのイヤホンです。高級感のあるパッケージングが期待値を高めてくれました。パッケージデザインは深海の中を思わせる、非常に美しく、凝った意匠が施されていて、箱を開ける前からワクワクしました。





付属品も非常に豪華だと感じています。イヤホン本体に加え、以下のアイテムが同梱されていました。

ケーブル: 付属のケーブルは比較的質の良さそうなものがついてきています。公式サイトによれば、銀メッキ無酸素銅と単結晶銅のハイブリッド編組線だそうです。
以前のTRN製品から改善され、回してロックできる機構に変更されたのは、とても良い変更だと感じました。TRNにありがちなQDCではなく、TRN Shellなどと同じく平型の2PINコネクタを採用しているので、ケーブルのアップグレードも容易に行えるでしょう。
この付属ケーブルは、単体販売されてもおかしくない品質であり、おそらく将来は単体販売されるのではないかと感じました。


イヤーピース: 5種類、各3サイズずつという非常に豊富なイヤーピースが付属していました。
キャリングケースとストラップ: 付属品の中で唯一注文をつけたいのはこのケースです。以前Azure Deagonに付いてきたケースの方が小物を収納できてよかったので、このケースは利便性において少し残念に思いました。

音響ステム(交換用フィルター): 音質の微調整を可能にする交換用音響ステムが3種類(緑、赤、黒)付属していました。初期状態では緑が装着されていました。


説明書: 驚いたことに、説明書にはきちんとした日本語が記載されており、ユーザーフレンドリーだと感じました。

2. TRN Whale Shark(ジンベエザメ)デザインと構造:重厚感と開放型の衝撃
2.1 筐体の物理的特徴
Whale Sharkの筐体デザインは、非常にユニークで、骸骨のような、あるいは自転車のヘルメットのような印象を受けました。奥まったところには、ゴロっとしたダイアのようなガラス、おそらくスワロフスキーのサファイア・クリスタルが入っています。

最も重要な点は、筐体が金属ハウジングを採用し、ずっしりと重たいことです。この物理的な重さこそが、後述する音響面で決定的な役割を果たしていると見ています。やはり重たい筐体は音質面で期待を裏切らないと確信しました。
2.2 開放型構造
本機の背面構造について、私は開放型だと判断しましたが、この背面開放構造は、サウンドキャラクターを決定づける重要な要素だと思いました。
影響の確認: 特に耳の下あたりの開放部を指で塞ぐとが音が変化することから、この構造が音響に深く関わっていると思いました。
音質の効果: 開放構造は、音場を広げ、物理的にも音域的にも音に詰まりがない感覚をもたらしており、その点もとても良いと感じました。
追記2026/03/20:見た目にはかなり開放型に見えるのですが、実際の解放度はそれほど高くない可能性もあると使い込んでいくうちに印象が変わりましたが、依然として抜けのいいサウンドに感じる音なのは間違いないです。


3. TRN Whale Shark(ジンベエザメ)ドライバー構成の詳細と音質分析
Whale Sharkのドライバー構成は、1PDと2DDが同軸配置、DDはチタン、ベリリウム、PETさらに独立した1DDと複合ドライバーが並行配置という、非常に複雑なものです。
詳細なドライバー構成としては、10mm ベリリウムダイアフラムDD+8mm PETダイアフラムDD+6mm チタンコーティングDD+6mm 新開発PDという構成。8mm DD と10mm DDと6mm PDが同軸に配置される複合ドライバになっており、並行に6mmのDDという配列となっていますが、よくぞここまで、と感心してしまいます。これでBAまで入っていたらごった煮感がすごかったでしょう。
TRNはBA15やBA16、BAXといった製品もそうですが、毎度毎度、このような変則的なドライバー構成を、むちゃくちゃなバランスになりそうなところなのに上手くまとめてくることに驚きを感じています。こんな構成なのにも関わらず良い音になるという事実に、思わず笑ってしまいました。尋常のメーカーならコンセプトありきで作って音が悪くなっていても不思議ではないです。



3.1 箱出しの音質:迫力。高解像度感と音場の広大さ
箱出しで聴いてみたところ、いきなり強い迫力と高い解像度感を強く感じました。音場も広く、キラキラ感が良い。全域が強い。この箱出しの音が既に好きで、エージングをどうしようか迷うほどでした。
3.2 低音域:タイトさ低音量の多さ情報量の多さ、埋もれなさの並立
3DD構成なので低音が強すぎないか心配していましたが、実際にはそれほどでもありませんでした。むしろ、KZのSymphonyなどを聴いた後なら全然普通で、むしろタイトな低音だと感じました。
制振効果: 筐体の重さがもたらす制振効果により、低音も制振され、ベースのうねりなどが正確で質が良いと感じました。やはり重たい金属筐体は裏切らない。
量感と質: 低音の絶対量は確かに多めの周波数特性かもしれませんが、量が多くてもタイトで詰まりも感じないのが高く評価できるポイントです。ボワッとした所はありませんし、圧迫感がありません。
情報量: 低音が多くても他の音域がマスクされず、低音の中の分離や、情報量がとても多いことに驚きました。これは擬似的なものかもしれませんが、低域表現として非常に好印象です。
イヤーピース交換の影響: NICEHCK 08というイヤーピースに変えたところ、より密閉がとれたため、サブベースではなくベース帯が強くなりました。非常に力強いベースを堪能できました。
3.3 中高音域とサウンドの総評
中音域は高情報量にもかかわらず埋もれません。低音がこれだけ強ければ中音域はマスクされ埋もれそうなものですが、そういった印象は持ちません。
低歪で伸びていく高音域は、平面磁界駆動ドライバー(PD)の恩恵だと感じています。ボーカルについては、接点復活剤でさらに滑らかになりそうだと、ポテンシャルを感じました。
Whale Sharkのサウンドは、開放型でありながらもギッチリと詰まっている低音でありながら、量が多くかつ高情報量という音を特徴としており、特定のリスナーの「性癖」に刺さる人が多そうだと思いました。
4. 競合機との比較と結論

より安い価格帯ではSIMGOT EW300という機種(DDとPDとPZT(ピエゾ)の組み合わせ)があります。EW300とはピエゾの高音域や低中音はよりニュートラルよりといったキャラクターの違いがありますが、Whale Sharkは、より厚みと深さと強さのある低中域と、低歪で伸びていく高音域が特徴だと感じました。WhaleSharkの高音域の自然な伸び感とパンチの効いた低音はPDと3DDの組み合わせの恩恵でしょう。
3DDもあると低域の量を追求したくなるのかもしれませんが、情報量の高さや量感の強さ、高分離感、高解像度感、場の広さ、スピードの速さなどを高い次元で両立、成立させているのがWhale Sharkの凄さです。
正直なところ、このイヤホンは凄く音が良くて、お気に入りになりそうです。興奮しすぎて、冷静なレビューにならないのではないかと心配になるほどです。
あとは案外、開放感の点からTRN Azure Dragonが好きな人などにもいいのではないかと思いました。
この開放感がありながらも、低音の量感で全域をぶち抜いてくるようなサウンドは、性癖にハマると冷静ではいられなくなります。
個人的には、金銭的に余裕があり、好みに合いそうなら買っておくべきだと言えるイヤホンです。
悪い点を強いて挙げるとすれば、低音が多すぎると感じる人がいるかもしれない点、音バランスが「正確ではない」という人がいるだろう、くらいで、他にはあまり悪いところが思いつきませんでした。これは、もっと評価されるべきイヤホンだと強く感じています。
レビューはリケーブルやエージングのあとさらに追記予定です。
TRN Whale Sharkのお買い求め先と特別企画
TRN Whale Shark 一部返金企画 #PR (念の為)
日頃のTRNとのお付き合いに感謝して(私が買いすぎだから感謝されて?)、
本投稿から10月26日までの間
TRN直営店(Amazon)
https://x.com/TRNOfficialTRN1
@TRNOfficialTRN1
さんに対して、XのDMで
「せきよぅさんのオススメと聞きました。キャンペーンに参加したいのですが」
「Amazonの注文番号」
…をDMすると、なんと!あまり値引きをしないWhaleSharkらしいですが、1000円(約5%)の一部返金を(購入、到着後に)受けることが出来ます。
という額は小さいけど豪華な企画。
※(AmazonのTRN直営店さんからお買い上げの場合に限ります)
※(先着順で数量はTRN直営店さんの気分次第の限定です)
※本件企画についてのお問い合わせは @TRNOfficialTRN1 にお願いします。
なお、今日までにWhaleSharkをAmazonのTRN直営店さんから購入済みのユーザーも対象です。
Whale Sharkは本日50台Amazon倉庫に入り、プライム発送となる見込みです。
条件は私をフォローしてなくてもかまいませんがTRN直営店さんはフォローしてください。
ぜひこの機会に気になっていた方は、TRN WhaleSharkを掴んでみてはいかがでしょう?
ご購入の際は良ければ下記のアフィリンクを踏んで購入していただけると私の個人的なお小遣いとさせていただきます。(参加の条件ではありません)
私に対しての買った報告は必要ありませんが、買って良かったらXにWhaleSharkをポストしたげてください(これも参加条件ではないです)
TRN Whale Shark TRN直営店さんにより、Amazon.co.jp にて19,550円税込み送料込みで発売中です。
Aliexpressが良い方は、TRN Official Storeがおすすめです。(せきよぅオススメキャンペーン企画の参加はできません)
TRN Whale Shark(ジンベエザメ)到着ポスト
中国からTRN Whale Shark 鲸鲨 ジンベエザメ イヤホン がやって来ました #自腹
— せきよぅ (@sekixyo) October 9, 2025
超楽しみにしていた1平面磁界駆動+ 3ダイナミックドライバ(一部同軸) という変態ドライバ構成のイヤホンです。
こちらは感想、レビューを書こうと思います。 pic.twitter.com/Eo5YRyTGMj
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