勝つのはいつもお金持ちですか?メジャーリーグは終盤。大谷選手のドジャースはナリーグ西地区で首位快走。アリーグでは珍事。15球団中、勝ち越しは4球団のみ。「貧乏球団」が大躍進
勝つのはいつもお金持ちですか?メジャーリーグは公式戦の終盤を迎えている。大谷翔平選手のロサンゼルス・ドジャースはナリーグ西地区首位を快走。一方、アリーグでは珍事。15球団のうち、勝ち越しているのが4球団しかない。しかも「貧乏球団」がリーグトップの成績なのだ。
大谷選手、山本由伸投手、佐々木朗希投手の活躍するドジャース。ワールドシリーズ2連覇中だ。今季は1998~2000年のニューヨーク・ヤンキース以来となる「世界一」3連覇をめざしている。
今季もナリーグ西地区で80勝51敗と首位を快走している。2026年のチーム年俸は2億4930万ドル(約391億4010万円)とメジャートップクラスだ。資金力が豊富な球団がワールドシリーズ制覇に近いともいえる。
一方でメジャーリーグでは珍事も発生している。アリーグ15球団のうち、勝ち越している球団が4つしかないのだ。そのうち3つがアリーグ東地区に偏在している。
勝ち越しの4球団はタンパベイ・レイズ(78勝53敗)、ヤンキース(74勝56敗)、ボストン・レッドソックス(72勝59敗)、シカゴ・ホワイトソックス(68勝63敗)。
村上宗隆選手の所属するホワイトソックスはアリーグ中地区、それ以外の3チームは東地区に所属している。
吉田正尚選手の所属するレッドソックスは、東地区で首位レイズを6ゲーム差で追う3位。しかし、もしも中地区、西地区にいれば、圧倒的なリードで首位を走っているはずなのだ。
西地区にいたってはテキサス・レンジャーズが66勝66敗の勝率5割、貯金なしで首位に立っている。2位は今井達也投手の所属するヒューストン・アストロズ。首位と0.5ゲーム差とはいえ、65勝66敗と負け越している。
アストロズのダナ・ブラウンGMはシーズン途中にもかかわらず、球団との双方合意の上で退任することになった。今井投手を獲得した実績がある。
勝ち越し球団が4つしかないことも珍事だが、今季はよりいっそうなレアなシーズンとなっている。
アリーグの最高勝率がレイズ(5割9分5厘)であることだ。2026年のチーム年俸は8770万ドルで、メジャー30球団中28位。「貧乏球団」といっても過言ではないだろう。
しかし「貧乏球団」でありながら、アリーグ東地区首位を快走。地区優勝を逃しても、ワイルドカードでポストシーズンに進出する可能性が高い。ワイルドカードとは、地区優勝チーム以外の勝率の高い3チームに与えられるポストシーズン出場権のことだ。
レイズは過去にリリーフ投手が先発する「オープナー」制度を広めたチームでもある。「貧乏」ゆえの戦い方を常に模索している。
大谷選手らスーパースターの活躍は見応えがある。一方で、「貧乏球団」の躍進は勇気をもらえる。
日本のプロ野球同様に、メジャーリーグも今季のレギュラーシーズンは残り30試合前後。野球ファンにとって、終盤のドラマは見逃せない。
