なぜ、日本では熊がこんなに出没しているのか。きっとそこには、一つの『問い』が隠されているから。
爽やかサプリです。
最近、日本中でクマが出没しています。
なぜ、こんなに頻繁にクマを見かけるようになったのか。
ある森林学者の人の本を読んだ時に、『日本の有史以来、現代が最も森が育っている』と書いてありました。こんなに文明が進んでスマホ一台あればなんでもできる世の中になっているのに、一方、森はしずかに広がり続けている。
そのチグハグさになんだかふしぎな気持ちになりました。
けれど、それは私がいわゆる『都市』から出たことがないからかもしれません。
山が一つも見えない、コンクリートで舗装された道路の街。そんな環境で暮らしつづけてもう30年近く経ちます。
そんなところに急にクマがパッと出てきたら、
それはそれは怖いものです。
でも、だからこそ知りたくなりました。
「今、森に何が起きているんだろう」って。
だからでしょうか。ある日、仕事帰りに図書館へ寄ったらこの本に出会いました。

川村湊さんの『熊神(くまがみ)』という本です。
この本には、日本がいかに『熊と人がニアミスを起こす土地』かということが書いてありました。
そして、熊にとって最後のサンクチュアリなのだとも。
実は、日本以外の国では熊が絶滅している国ところが多いのです。
イギリスでは11世紀に、ドイツでは19世紀には絶滅しています。
それは、人の手によって駆除されたから。
この本が出版されたのは2024年。
けれど、おそらく執筆はもっと早く始まっているでしょう。つまり、数年前から警鐘を鳴らしていたことになります。まるで、筆者はこうなることをすでに予期していたかのように。
熊が神様として崇められていたことを私が知ったのは8年前。
きっかけは、アニメ『ゴールデンカムイ 』でした。
アイヌ民族の少女と、不死身と呼ばれる兵士の男が、金塊騒動に巻き込まれていくドラマが描かれているのですが、その作品の中で1番好きなシーンがあります。
それは、人を食べてしまった熊を“悪い神”として殺すシーン。
かなり残酷なシーンのはずなのに、
私は「とても美しい」と感じたのです。
それはきっと、たとえ“悪い神”だったとしても、最後まで神として扱い、『敬意』をもって殺していたから。
その少女の姿に、ほんとうの自然との向き合い方を教えてもらったのです。
そして殺した後は、アイヌの文化として“余すところなく利用する”描写がありました。
アイヌ文化ではヒグマは「カムイ(神)」であり、恐ろしい害をなす熊(人を襲う熊など)は退治の対象になりますが、それでも命を奪った後は敬意を払い、
* 肉を食べる
* 皮を衣類や道具に使う
* 骨や爪なども利用する
という考え方がありました。
ゴールデンカムイでも、熊を「ただの害獣」として扱うのではなく、神が姿を変えて人間の前に現れたものとして描いています。
だから「悪い熊だから殺す」=「粗末にする」ではなく、倒した後も命をいただく、という価値観が描かれています。
けれど、今の人の世はどうでしょうか。
ニュースでは、怯えて逃げ回る熊を声を上げて追い立て回した末、捕獲。大抵は、銃で殺してしまいます。
神として敬意を持つこともせず、余すことなく利用することもなく。
そのことに、とても胸が痛くなりました。
だからといって、放置もできません。
もし私が同じように「熊が出ます」という地域に住んでいたら、やはり『駆除』を求めてしまうでしょう。
けれど、ふと思うのです。
せめて駆除をしたとしても、そのあとの熊をアイヌ民族のように大切に扱うことはできるんじゃないかって。
映画『もののけ姫』で、アシタカがエボシに放った言葉を思い出しました。
「森とタタラ場、双方が生きる道はないのか」
私たちがまさに直面している問題ではないでしょうか?もののけ姫もまた、森の神々と人を描いた作品です。
もしこのまま駆除を続けていけば、熊もいずれいなくなってしまうでしょう。
絶滅した『日本オオカミ』のように。
ここまで書いていてぞくっとしました。もし私たちが神を畏れなくなり、また敬わなくなったら、いったいどんな世界になるのでしょうか?
八百万の神、という考えは日本古来のものですが、私たちの先祖は『万物に神は宿る』として暮らしてきました。
子孫である私たちにもきっと、その遺伝子は受け継いでいるはずです。
もしかしたら、神として崇められていた熊が山から降りているのは、『この先、どう生きればいいのか』と、私たちに問いかけているのもしれない。
私も、胸に手を当てて考えてみる。
この先、どう生きるのか—
その問いを肝に銘じて、この先も歩んでいきたい。
それでは、次の更新でお会いしましょう。
noteを始めて今年で3年目。
今の私がやりたいことをエッセイに込めました✨時々読み返しては胸を熱くしています。
「よし、やるぞ〜」って😁✨
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