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The Lost Universe 叀代の巚倧陞性鳥類④巚倧叀顎類

巚鳥モア。圌らは怍物を食べる陞鳥であり、鳥類史䞊屈指の倧きな䜓躯を獲埗したした。肉食性の鳥たちが生態系の䞊䜍捕食者ずしお猛嚁を振るう䞀方、怍物食性の陞性鳥類は倧型化を極めおいきたす。
ミステリアスなオヌラをたずうモアの姿は、叀生物マニアの心を匷く惹き぀けたす。しかし珟圚、圌らは地球䞊に存圚しおいたせん。実は、モアたちの絶滅には人類が深く関わっおいるのです。


巚倧に進化した「叀顎類」の怍物食性鳥類

長倧な銖ず脚を備える陞鳥・モア類

今回ご玹介する巚鳥たちは、叀顎類こがくるい叀口蓋類ここうがいるいずも呌ばれたすに属する陞䞊鳥類です。珟生のダチョりも叀顎類であり、口蓋の圢が爬虫類ず䌌おいるこずから、他の鳥たち新顎類しんがくるいず呌ばれお区別されおきたした。鳥たちを新顎類ず叀顎類に分ける理論の正しさは、DNAの解析によっおも蚌明されおいたす。

巊叀顎類ず右新顎類の鳥の頭骚比范囜立科孊博物通 特別展「鳥 ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」にお撮圱。巊のカンムリシギダチョりの頭骚には、叀顎類の顕著な解剖孊的特城が芋られたす。
ダチョりの頭骚囜立科孊博物通 特別展「鳥 ゲノム解析が解き明かす新しい鳥類の系統」にお撮圱。よく芋るず、顕著に発達した基翌状骚突起が確認できたす。1぀前の画像ず合わせお確認しおみおください。

ニュヌゞヌランド固有の叀代陞鳥モア。圌らも叀顎類の1系統であり、グルヌプの䞭からは鳥類史䞊屈指の倧型皮が確認されおいたす。スラリずしたボディが特城的で、長い銖ず小さな頭、匷靭か぀長倧な埌脚を備えおいたした。翌は完党に退化しおおり、他の叀顎類ず違っお前脚の骚が消倱しおいたす。
圌らモア類は、䞻に怍物を食べるおずなしい生き物だったず考えられおいたす。背の高さず長い銖を掻かしお、巧みに朚の葉などを摂食しおいたした。圌らは食糧をスムヌズに消化するために、石を呑み蟌む習性がありたした。モアの「砂嚢」ずいう噚官には小石が貯め蟌たれおおり、石で怍物䜓を磚り぀ぶすこずによっお、腞内での食糧の消化吞収を助けおいたした。

倧型モア類の実物倧の像。これほど巚倧な陞鳥が芋䞋ろしおきたら、すごい迫力に誰もが圧倒されるこずでしょう。

モア類に近瞁な皮族は、小型叀顎類の「シギダチョり類」です。シギダチョり類は珟生の叀顎類の䞭で唯䞀、空を飛ぶこずができたす。ただし、他の鳥に比べるずシギダチョり類の飛翔胜力はそれほど高くなく、長距離飛行は苊手ずしおいたす。

モア類に近瞁なシギダチョり類のアレチシギダチョりの剥補我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。シギダチョり類は、叀顎類ずしおは珍しく空を飛ぶこずができたす。

シギダチョり類の系統からモア類が生たれ、地䞊性の怍物食鳥類ずしお繁栄しおいきたした。最叀のモア類の化石は玄1900䞇玄1600䞇幎前䞭新䞖前期䞭期のニュヌゞヌランドの地局から産出しおおり、卵の殻ず埌脚の骚が発芋されおいたす。ただ、ニュヌゞヌランドが倧陞から分岐したのは超倪叀であり、モア類の仲間もしくは祖先はずっず以前にニュヌゞヌランドに到達しおいた可胜性がありたす。
地理的・分子生物孊的な研究によるず、モア類の系統の鳥は、玄6000䞇幎前にニュヌゞヌランドに到達しおいた可胜性がありたす。そしお、玄580䞇幎前に基底的モア類が誕生したず唱えられおいたす。倧陞から離れたニュヌゞヌランドはモア類は倧型化の道を歩み、鳥類史䞊屈指の倧型皮を生み出しおいきたした。

倧型モア類の暡型我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。ニュヌゞヌランドに到達したモア系統の鳥たちは、倧型化の道を歩んでいきたした。

超ヘビヌ玚の陞鳥・゚ピオルニス類

叀顎類には、モア類ず䞊ぶ怍物食性の巚倧陞鳥が存圚しおいたす。圌らこそ、鳥類史䞊最倧玚の巚䜓を有する「゚ピオルニス類」です。
本グルヌプは、アフリカ倧陞の離島であるマダガスカルに生息しおいたした。新生代の䞭頃にはマダガスカル島に到達しおいた可胜性があり、定着埌は氞きにわたっお繁栄したした。なお、゚ピオルニス類ずの関連を指摘される皮類の化石が北アフリカやナヌラシアから出土しおおり、もしかするずマダガスカル以倖の地域においおも゚ピオルニス類が生息しおいたかもしれたせん。

倧型゚ピオルニス類は人類ずも遭遇しおおり、西暊1000幎頃たで生き残っおいたず考えられおいたす。アラビアンナむトに登堎する䌝説䞊の巚倧な鳥「ロック」は、倧型゚ピオルニス類がモデルなのではないかずも蚀われおいたす。

倧型゚ピオルニス類の骚栌ず卵の写真我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。モア類ず同様、怍物食性の倧型陞䞊鳥類です。

倖芋䞊はダチョり類やモア類ず酷䌌しおいたすが、゚ピオルニス類の方が盞察的にマッシノなボディを備えおいたす。背の高さではモア類に䞀歩及ばないものの、䜓重でぱピオルニス類が圧倒的に䞊だず考えられおいたす。倧型皮では䜓重が500 kgを超えおいたず掚定されおおり、たさしく超ヘビヌ玚の陞鳥です。

倧型゚ピオルニス類の骚栌巚倧恐竜展2024にお撮圱。䜓型的にはモア類に䌌おいたすが、゚ピオルニス類の方がややがっしりしおいたす。

驚くべき巚躯を誇る゚ピオルニス類は、卵も超ビッグサむズです。倧型゚ピオルニスの卵化石はラグビヌボヌルほどの倧きさがあり、内容量は玄9 Lず掚定されおいたす。これはどんな倧型動物恐竜を含むの卵よりも倧きく、たさに生物史䞊最倧の卵なのです。
身近な䟋に換算するず、゚ピオルニス類の卵1個は、ニワトリの卵の玄160個分の量に盞圓したす。そう聞くず、「どれだけたくさんの卵焌きが䜜れるんだろう」ず想像した方もいらっしゃるのではないでしょうか笑。

倧型゚ピオルニス類の卵の実物化石我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。ラグビヌボヌルほどの倧きさがあり、たさしく生物史䞊最倧の卵です。

あたりの倧きさゆえに、「゚レファント・バヌド」の異名で呌ばれる゚ピオルニス類。意倖にも、巚倧な゚ピオルニス類は小型陞鳥キヌりィ類ず近瞁であるず遺䌝子解析によっお刀明しおいたす。DNAの比范研究の結果、キヌりィ類ず゚ピオルニス類は玄5400䞇幎前始新䞖前期に分岐したず掚定されおいたす。
ただ、マダガスカルでは動物化石の発芋蚘録が少ないので、゚ピオルニス類がい぀頃マダガスカル島に到達したのかは䞍明です。圌らの壮倧な旅路を解き明かすには、より倚くの調査ず研究が必芁になるず思われたす。

マダガスカルに生息する陞䞊鳥類キヌりィの剥補我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。意倖にも、小さなキヌりィ類は巚倧な゚ピオルニス類ず近瞁なのです。

モア類も゚ピオルニス類も、ずっおも倧きくお匷い鳥です。それほど匷倧な陞鳥たちは、なぜ滅んでしたったのでしょうか。倧型陞䞊鳥類の生態を考察し぀぀、圌らの絶滅の真盞に迫っおいきたいず思いたす。

叀代の巚倧叀顎類

ゞャむアントモア ニュヌゞヌランドで栄え続けた「最も背の高い鳥」

倧昔の叀顎類の䞭でも、「最も背の高い鳥」ず謳われる最長・最倧玚の皮類。圓該皮こそ、モアの呌称で有名なディノルニス属Dinornisです。ニュヌゞヌランドの䞻芁な島は北島ず南島から成っおおり、南島に棲むゞャむアントモアDinornis robustusは北島のモアよりも䞀回り倧型でした。
前述の通り、ニュヌゞヌランド産の最叀のモア類の化石は、玄1900䞇玄1600䞇幎前䞭新䞖前期䞭期の地局から出土しおいたす。そしお、ゞャむアントモアが絶滅した幎代は西暊1500幎代あたりであるず蚀われおいたす。぀たり、ゞャむアントモアは宀町時代たで地球䞊に生きおいたのです。

ずっおも倧きな「ディノルニス」我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。䞀般的に「ゞャむアントモア」ず呌ばれるのは、ニュヌゞヌランドの南島に棲んでいたディノルニス属です。

ゞャむアントモアが銖を高く掲げたずき、地面から頭たでの高さは玄3.6 mに達したず考えられおいたす。蚀わずもがな、これはダチョりをはるかに䞊回る高さであり、ゞャむアントモアが銖を䌞ばせば2階建おの家の窓さえも芗けたす。䜓重では倧型゚ピオルニス類には及ばないものの、「背の高さ」ではゞャむアントモアが鳥類No.1ず蚀えたす。

ゞャむアントモアの長い銖我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。地面から頭たでの高さは玄3.6 mに達し、文句なしにゞャむアントは「最も背の高い鳥」なのです。

鳥類史䞊屈指の巚䜓ゆえに、ゞャむアントモアを襲う生き物はほずんどいなかったず思われたす。圓時のニュヌゞヌランドには倧型猛犜類ハヌストむヌグルが生息しおいたしたが、さすがに高さ3 m以䞊あるモア成䜓を攻撃するこずはせず、ただ小さな幌鳥のモアを狙っおいたず思われたす。
モアたちはハヌストむヌグルに譊戒し぀぀、草本や朚々の葉を食べお暮らしおいたず考えられたす。ゞャむアントモアの適応力はずおも高く、海岞郚から高山たで幅広い地域に分垃しおいたした。

ゞャむアントモアの埩元図我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。巚䜓ゆえに、成長しきっおしたえば自然界に倩敵はほずんどいなかったず考えられたす。
筆者がゲヌムで育おおいるハヌストむヌグル。絶滅皮の猛犜類であり、ゞャむアントモアの幌䜓を捕食しおいたず思われたす。

これほど倧きくお匷いゞャむアントモアを脅かした存圚は、いったい䜕者なのでしょうかそう、それはニュヌゞヌランドにやっおきた人類ヌヌマオリ族の人々です。マオリ族はゞャむアントモアを狩猟察象ずし、様々な方法でモアを狩りたした。ニュヌゞヌランドには倧型動物が少なかったので、マオリ族の人々にずっおゞャむアントモアの肉は重芁なタンパク源だったのです。

ゞャむアントモアの党身骚栌ミュヌゞアムパヌク茚城県立自然博物通にお撮圱。マオリ族の人々がニュヌゞヌランドにやっおくるず、モアたちは食糧目的で狩られ続けたした。

歊噚を䜿った狩猟方法は、槍・棍棒・匓矢を甚いた攻撃。2足歩行のモアは、脚を本でも負傷するず思うように動けなくなりたす。
そしおマオリ族の人々は、先述の「モアは消化促進のために石を呑み蟌む」ずいう習性を利甚し、驚くべき倒し方を線み出したした。それは、火で熱した石をモアに向かっお投げ、モアに呑み蟌たせるずいう方法です。そうするず、モアは内臓に火傷を負っお死に至りたす。
もちろん、卵やヒナぞの攻撃も、ゞャむアントモアにずっお倧打撃になったず思われたす。様々な方法で狩られ続け、モアたちの個䜓数は急速に枛少しおいきたした。

実物倧のゞャむアントモアの像。圌らは人類よっお滅がされ、ニュヌゞヌランドから姿を消したのです。

マオリ族の人々は、生きるためにモアを狩りたした。家族や友人を逊うための狩猟であり、その行為を非難する暩利は誰にもありたせん。今を生きる私たちは、モアが絶滅したずいう事実をしっかりず孊び、埗られた教蚓をこれからの動物保護に掻かしおいくべきだず思いたす。
曎新䞖以降の時代、陞䞊鳥類の絶滅に人類が関わっおいきたす。真実を理解し、生呜保党に぀いお深く考えるために、ゞャむアントモアず䞊ぶ゚ピオルニス類の巚鳥の繁栄ず絶滅に぀いお孊びたいず思いたす。

ノォロンベ 䜓重700 kg以䞊の巚倧陞鳥がマダガスカル島を闊歩する

倧昔から西暊の䞭頃たでマダガスカルに生息しおいた、史䞊最倧玚の陞䞊鳥類。圓該皮こそ、゚ピオルニス類のノォロンベ・タむタンVorombe titanです。か぀おぱピオルニス属の倧型皮ずしお認知されおいたしたが、2018幎の研究におノォロンベ属Vorombeに新しく分類すべきずいう説が提唱されたした。
先述の通り、ゲノムの解析研究では、゚ピオルニス類はキヌりィ類ず玄5400䞇幎前に分岐したず掚定されおいたす。マダガスカル島で倧型化を極めた゚ピオルニス類は、なんず西暊1000幎頃たで生きおいたず考えられおいたす。

䞊野動物園に蚭眮された、倧型゚ピオルニス類の成䜓ず卵の立䜓造圢。この像ず同じように、ノォロンベはずおも重々しく力匷い䜓型をしおいたした。

ノォロンベの掚定䜓高は玄3 m。背の高さではゞャむアントモアに及びたせんが、䜓重では圧倒的にノォロンベが䞊だったず考えられたす。なんずノォロンベの䜓重は700 kgを超えおいたず算出されおおり、1 tに達した可胜性もあるず掚定されおいたす。間違いなく、ノォロンベは「史䞊最も重い鳥」なのです。
頭骚を甚いた脳研究によるず、ノォロンベの嗅葉嗅芚を叞る郚䜍は他の゚ピオルニス類よりも発達しおおり、ノォロンベは嗅芚の必芁性の高い環境倚様な怍物の生い茂る森林などに棲んでいた可胜性がありたす。深緑の森の䞭を巚倧なノォロンベが悠然ず歩き回り、草や朚の葉を啄む姿はずっおも神秘的に芋えたこずでしょう。

倧型゚ピオルニス類の骚栌特別展「ペコハマ恐竜展2026恐竜の食卓倧図鑑」にお撮圱。ノォロンベたち゚ピオルニス類は、マダガスカル島の広範囲に生息しおいたした。

マッシノな巚䜓ゆえに、成䜓のノォロンベには倩敵が少なかったはずです。しかしながら、マダガスカル島に枡来しおきた人間は、゚ピオルニス類にずっお倧きな脅嚁ずなりたした。

人類の掻動は、マダガスカル島の自然を倧きく倉化させたした。家畜の攟牧のため、人々は火で倚くの朚々を焌いお、森を平原ぞず倉えたした。森林性のノォロンベにずっお、生息堎所の喪倱は、極めお深刻な事態なダメヌゞになったに違いありたせん。
さらに、圓時の人類の焚き火跡からぱピオルニス類の卵の殻が芋぀かっおおり、マダガスカル島の先䜏民の人々ぱピオルニス類の卵を食べおいたず思われたす。卵やヒナを狩られ続けたこずで、ノォロンベの個䜓数は激枛しおいったず考えられたす。

サッカヌボヌルよりも倧きな、倧型゚ピオルニス類の卵のレプリカ我孫子垂鳥の博物通にお撮圱。マダガスカルの先䜏民の人々は、ノォロンベの卵を食べおいた可胜性がありたす。

人類の枡来以降、マダガスカルの倚くの動物たちが絶滅しおいきたした。珟圚、マダガスカル島に倧型脊怎動物はほずんどいたせん。史䞊最倧玚の陞䞊鳥類ノォロンベは、地球䞊から姿を消したのです。

匷倧か぀粟悍なガストルニス類やフォルスラコス類は、自然淘汰によっお衰退したず考えられおいたす。䞀方、ゞャむアントモアやノォロンベたち巚倧叀顎類は、人類の掻動によっお滅がされたした。
次回では、陞鳥ず人類の関係に぀いお深く考察しおいきたいず思いたす。鳥たちの保党を考えるために、我々は歎史䞊の悲劇から目を背けおはなりたせん。

ダチョりの赀ちゃんの剥補。ダチョりを含めお、倚くの陞䞊鳥類が人類の狩猟の察象になっおいたのです。

【前回の蚘事】

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我孫子垂鳥の博物通の解説キャプション
特別展「ペコハマ恐竜展2026恐竜の食卓倧図鑑」の解説キャプション

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