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老後が不安なので、株を始めました DAY132【東京海上② 自動車保険の会社、じゃなかった?】

―ハルと歩く、Age60の投資録 132日目―

東京海上は、何で稼いでいる?



昨日、東京海上に「高配当株のものさし」を当ててみた。

PERは△。
PBRも△。
配当利回りは○。
時価総額も○。
そして、ROE、ROA、自己資本比率まで見ようとしたところで、

保険会社には、一般企業と同じものさしをそのまま当てられない。

ということを知った。
ESRという、初めて聞く言葉にも出会った。
でも、昨日の最後にもう一つ、気になることが残っていた。

東京海上は、私が思っていた以上に「海外」の会社らしい。

今日は、そこから調べてみる。

〈私の中の東京海上〉

私にとって東京海上は、ずっと「保険の会社」だった。
それも、かなり身近な保険。
自動車保険。
事故をしたときにお世話になる会社。
そんなイメージが強い。

だから、「東京海上は何で稼いでいる会社?」と聞かれたら、少し前の私なら、「自動車保険……?」と答えていたと思う。

🌸 私:「ハル、違うの?」

🌱「間違いではありません。でも、それだけでは東京海上の一部分しか見ていません」―ハル

そこで、東京海上の2026年度の資料を見てみた。そして、ちょっと驚いた。

〈利益の約3分の2が、海外?〉

東京海上が公表している、2026年度予想の事業別の利益構成を見ると、

国内 32%
海外 67%

となっている。

🌸 私:「えっ、海外の方が大きいの?」

🌱「そうなんです。東京海上は、日本の損害保険会社というだけではなく、世界で保険事業を展開するグループなんです」―ハル

東京海上グループは、日本だけでなく、世界各地で事業を展開している。
私が知っていたのは、その中の日本の自動車保険だった。
ずいぶん小さなところだけを見て、「知っている会社」と思っていたらしい。

〈どうして、こんなに海外が大きくなった?〉

では、東京海上は、どうやって海外でここまで稼ぐ会社になったのだろう。

調べていくと、海外の保険会社を買収しながら、事業を広げてきたことが分かった。

そして、その中で初めて見る言葉があった。

スペシャルティ保険。

🌸 私:「ハル、これ、初めて聞いた。どんな保険なの?」

🌱「簡単にいうと、普通の保険では扱いにくい、特殊で複雑なリスクに対応する保険です」―ハル

特殊で複雑なリスク?

調べてみると、私が普段思い浮かべる自動車保険や火災保険とは、ずいぶん世界が違った。


〈そんなものまで、保険になるの?〉

たとえば、船や飛行機。
大きな建設工事。
企業へのサイバー攻撃。
会社の役員が訴えられるリスク。

企業活動には、私たちが普段の生活ではあまり意識しない、いろいろなリスクがある。

🌸 私:「そんなものまで、保険になるの?」

🌱「企業にとって大きな損失につながる可能性があるものなら、保険で備えたいという需要がありますからね」―ハル

自動車保険なら、たくさんの契約や事故のデータがある。

でも、巨大な工場で事故が起きたら、損害はいくらになるのか。
サイバー攻撃で会社のシステムが止まったら、どこまで損害が広がるのか。
飛行機や船で大きな事故が起きたら、どれくらいの損失になるのか。
一件ごとの規模も、条件も違う。

だから、単に保険を「売る」だけではなく、
そのリスクを見極めて、
いくらなら引き受けられるのかを判断する力
が必要になるらしい。

〈保険は、たくさん売ればいいわけじゃない〉

🌸 私:「ということは、保険料を安くすれば売れる、という世界でもないんだね」

🌱「そうですね。リスクを正しく見積もれなければ、契約が増えても、事故が起きたときに大きな損失になる可能性があります」―ハル

ここで、少し見方が変わった。
保険会社というのは、たくさん保険を売れば儲かる会社ではない。

どんなリスクを、いくらで引き受けるのか。
そこを間違えないこと自体が、会社の力になる。

こうしたリスクを見極めて、引き受けるかどうかや条件、保険料を決めることを、
「アンダーライティング」というらしい。

また一つ、新しい言葉。
でも今日は、名前だけ覚えておこう。

私が知りたかったのは、なぜ東京海上が海外で稼げるのか。
その答えの一つが、少し見えてきた気がした。

もちろん、東京海上の海外事業がすべてスペシャルティ保険というわけではない。
でも、東京海上が海外で何を強みにしているのかを見るとき、この分野は大事な手がかりになりそうだった。



〈海外が大きいのは、怖くない?〉

ここで、少し気になった。
海外でたくさん稼いでいる。
それは成長という意味では魅力に見える。

でも、為替。
海外の景気。
大きな自然災害。
国ごとの事情。
リスクも増えるのではないだろうか。

🌸 私:「ハル、海外が大きいって、いいことばかりじゃないよね?」

🌱「もちろんです。ただ、地域や保険の種類が分散されることで、一つの市場に依存しすぎないという面もあります」―ハル

そうか。
海外だから危ない。
海外だから成長する。
そんな単純な話でもない。
どこで、どんなリスクを引き受けているのか。
そこまで見ないと分からない。

〈昨日のESRを、もう一度〉

ここで、昨日初めて知ったESRを思い出した。

保険会社が抱えているリスク量に対して、どれくらいの資本余力があるのかを見る指標。

東京海上の2026年3月末のESRは、268%。

🌸 私:「ハル、268%って、高いの? 低いの?」

🌱「数字だけで良し悪しを決めるのではなく、会社がどの水準を適正と考えているかも一緒に見る必要があります」―ハル

昨日、自己資本比率24.1%だけを見て、「35%ないから×」としなくてよかった。

保険会社には、保険会社の見方がある。
昨日出会った言葉が、今日、少しだけ意味を持ち始めた。

〈配当が増えてきた理由を、もう少し知りたい〉

昨日見た東京海上の配当は、

2020年度 67円
2021年度 85円
2022年度 100円
2023年度 123円
2024年度 172円
2025年度 218円
2026年度予想 245円

と増えていた。

今日、会社の中を少し見て、「自動車保険が売れているから」だけではないことは分かった。

国内だけではなく、海外でも稼いでいる。
そして、保険という商売は、どんなリスクを、いくらで引き受けるのか。
そこにも会社の力が表れることを知った。

でも、まだ一つ分からない。
利益が増えたとしても、それが、なぜ配当の増加につながるのか。

そして、この先も増配を続けられるのか。


東京海上を調べ始めて2日目。

「自動車保険で知っている会社」から、「世界で、さまざまなリスクを引き受けている保険会社」へ、私の中の東京海上が少し変わった。

でも、まだ2株目を買うとは決めない。
次は、
東京海上は、稼いだお金をどう使い、どう株主に返しているのか。

配当が増えてきた理由を、もう一段掘ってみようと思う。

一つずつ。

明日も続ける。


📚 DAY132の関連記事はこちら
DAY131【東京海上① 高配当株なのに、○が並ばない?】
DAY130【オルカン高配当って何?】
DAY129【東京海上、初めての1株】


【参考】
・東京海上ホールディングス IR情報 https://www.tokiomarinehd.com/ir/
・東京海上ホールディングス 2026年度IR資料 https://www.tokiomarinehd.com/ir/event/presentation/2026/
・東京海上ホールディングス 東京海上グループについて https://www.tokiomarinehd.com/company/about/

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