老後が不安なので、株を始めました DAY118【4000社から、10数銘柄へ】
―ハルと歩く、Age60の投資録 118日目―数値に変える、という作業

DAY117【億り人は、FIREできるのか】で、「億り人」を目指す講義はいったん終わった。
でも、私の投資は、まだ始まったばかりだ。
実は、次に見てみたいものは少し前から決まっていた。
DAY116の最後に、こんなことを書いた。
講義一覧を眺めていて、ひとつの言葉が目に留まった。
「企業の真の価値」。
🌸 私:「ハルさん。次は、"伸びる会社"じゃなくて、"安くなっている会社"を見てみたい」
🌱「いいですね。今までとは、また違うものさしが増えそうです」―ハル
だから次は、バリュー株をもう少し深く見てみようと思っていた。
そんなところへ、ちょうど新しい講義が届いた。テーマは、「銘柄選定の実践」。
増配が期待できるバリュー株を、約4000社ある日本株の中からどうやって探すのか。
🌸 私:「ハルさん。"企業の真の価値"を見る前に、こっちから見てもいいかな」
🌱「よさそうですね。そもそも、4000社の中からどうやって候補を見つけるのか。それを先に知るのも面白そうです」―ハル
予定していた講義とは、少し順番が変わった。
でも、向かう方向は同じだ。
"伸びそうな会社"を探してきた私が、今度は"割安な会社"をどうやって見つけるのか。
今日は、その入口から覗いてみることにした。
〈4000社から、どうやって探す?〉
今回の講義で最初に出てきたのは、「スクリーニング」だった。
🌸 私:「4000社……。また全部見るわけじゃないよね?」
🌱「それをやっていたら、いつまでたっても買えませんね」―ハル
講師の方は、2023年3月に配当金でFIREし、2025年の税引後受取配当金は800万円に達したという。
増配が期待できるバリュー株を長く持ち続けることが、投資の中心にある。
今回はその「銘柄選定」を、客観的な数値によるスクリーニング(定量分析)と、そのあとの主観的な判断(定性分析)の2段階で行う、という考え方が紹介されていた。
まず使うのは、スクリーニング7項目。
①PER12倍以下
②PBR1.3倍以下
③ROE7%以上
④ROA3%以上。
この4つの条件だけで、4000社近くある中から700〜1000銘柄程度まで絞られるという。
🌸 私:「4000社が、たった4つの条件で1000社くらいまで減るんだ」
🌱「テンバガーの1分チェックと似ていますね。全部を丁寧に見る前に、まず数を減らす」―ハル
そこにさらに、
⑤配当利回り3%以上
⑥自己資本比率35%以上
⑦時価総額100億円以上を加える。
この7項目すべてで検索すると、70〜100銘柄程度まで絞られるという。

〈ひとつだけ、気をつけたいこと〉
7項目の中の、ROAと自己資本比率。
この2つをそのまま条件にすると、銀行株やリース株が事業の特性上どうしても除外されてしまうという注意点があった。
銀行やリースは、自己資本比率もROAも、業種の仕組み上とても低く出るからだ。
でも、分散投資を考えると、この業種を選定対象から外したくない。
そこで、銀行・リース業に限っては、この2条件を外して別枠で選ぶ、という工夫が紹介されていた。
🌸 私:「ひとつの条件を、全部の銘柄に同じように当てはめるわけじゃないんだね」
🌱「業種によって"普通の数値"が違いますから、そこまで見ているんですね」―ハル
〈残った70〜100銘柄を、さらに絞る〉
スクリーニングだけでは、あくまで「今この瞬間」の数値でしかない。
そこで、残った銘柄について、過去10期分の実績を確認する作業に入る。
見るのは3つ。
EPS(1株当たり純利益)、DPS(1株当たり配当)、BPS(1株当たり純資産)。
それぞれに条件があった。
EPSは、赤字になっていないこと、そして直近のEPSが10期前の2倍以上であること。
完全にきれいな右肩上がりまでは求めない。
10期をさかのぼれば、どこかでコロナショックのような下落局面が必ず入ってくるので、そこは妥協が必要だという説明だった。
DPS(配当)は、もう少し厳しく、10期すべてで右肩上がり(横ばいでもよいが、しっかり増額していること)が条件になる。
🌸 私:「利益は多少ブレてもいいのに、配当はずっと右肩上がりじゃないといけないんだ」
🌱「利益が一時的に減っても、そこから配当を削らずに済むかどうか。会社の余力を見ているのかもしれませんね」―ハル
そしてBPS(純資産)も、必ず右肩上がりであることが条件だった。
企業が積み上げてきた資産そのものが増え続けているかどうか。
増配を期待するなら、この余力の部分が大事なのだという。
この3つの条件を当てはめると、70〜100銘柄が、最終的に10数銘柄まで絞られるという。
そこまで来て、初めて自分が持っていない業種のものや、割安度が高いものを優先して、買付候補にする。
💬 Satsukiの疑問とハルの回答
🌸 私:「これって、テンバガーの11条件とは、だいぶ違う探し方だね」
🌱「そうですね。テンバガーは"これから伸びる仕組み"を見ていましたが、こちらは"すでに積み上げてきた実績"を数値でふるいにかけていく感じですね」―ハル
〈今日、一番わかったこと〉

「どんな銘柄に投資をしたいのか、その思いを数値に変えて検索する作業」。
講義の中で出てきたこの言葉が、今日いちばん残った。
割安で、稼ぐ力があって、配当もあって、財務にも問題がなくて、流動性もある。
そんな漠然とした願いを、7つの数字に置き換えて、4000社から70〜100社まで絞る。
そこからさらに過去10期の実績で、10数銘柄まで絞る。
テンバガーを探していたときは、「これから伸びる仕組み」を見ていた。
今回学んだのは、「すでに積み上げてきた実績」を数値で確かめる方法だった。
同じ「株を選ぶ」でも、見ている時間の向きが逆だった。
今日、数字で候補を絞る方法を知った。
でも、数字だけで「買う会社」は決められない。
70〜100社から、さらに絞ったその先で、
数字には表れない何を見るのだろう。
次は、「定性分析」へ。
明日も続ける。
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