森のセミナー 体も脳も、少し動かすだけで変わる
「運動しなきゃ」と思うほど、なぜか体が動かない。
そんなことはありませんか。
今回は三ケ根クリニックの看護師・中島利絵さんに、「体と脳をストレッチする」メリットと、そのやり方を教えていただきました。

まずは、全身のストレッチから。
中島さんからは、筋肉や関節が衰えると、病気になったり介護が必要になったりするリスクが高くなるため、普段から体を動かす習慣を身につけることが大切だと説明がありました。
ただし、体調が良くないときは無理をしないこと。
これも大事なポイントです。
では、実際に何をすればいいのか。
この日は11種類のストレッチを紹介していただき、参加者もその場で一緒に体を動かしてみました。
難しい運動ではありません。
椅子に座ったままでも、室内でもできるような動きです。
ところが、普段あまり使っていない筋肉を動かしてみると、少しずつ体がポカポカしてきます。
「知っている」と「実際にやる」は、やはり違うものです。
今度は「脳」をストレッチする
体を動かしたあとは、脳のストレッチです。
ことわざ合わせなど、クイズ形式で楽しみました。
さらに行ったのが指体操。
指は「第二の脳」とも言われ、指を動かすことで脳への血流を促すそうです。
中島さんからは、指体操には認知症予防や気分の安定、血圧の安定などの効果が期待できるという説明もありました。
画面を見ながら、講師の動きに合わせて参加者も両手を動かします。
簡単そうに見えて、やってみると意外と思うように動かない。
それがまた面白い。
うまくできることよりも、「やってみよう」と一緒に手を動かすことのほうが大切なのかもしれません。
全部覚えなくてもいい
この日は盛りだくさんで、11種類のストレッチも指体操も、一度ですべて覚えるのはなかなか大変です。
でも、そこで私は思いました。
全部覚えなくてもいいのではないか。
一つだけでもいい。
朝起きたときに腕を伸ばす。
テレビを見ながら指を動かす。
椅子から立ったついでに少し体を伸ばす。
大切なのは、特別な運動を一度だけ頑張ることではなく、毎日の暮らしの中に「少し体を動かす時間」を入れることなのでしょう。
健康も「誰かにしてもらう」ものではない
病院やクリニックは、私たちの健康を支えてくれます。
でも、自分の体を毎日動かせるのは自分自身です。
年齢を重ねれば、若い頃と同じようにはいかないことも増えてきます。
だからといって、「もう歳だから」と何もしなければ、できることまで少しずつ減ってしまうかもしれません。
無理はしない。
でも、何もしないわけでもない。
自分の体調と相談しながら、できることを続ける。
このくらいの距離感が、長く続けるにはちょうどいいのではないでしょうか。
これも「里山ウェルビーイング」
私たちが提唱している「里山ウェルビーイング」は、里山へ出かけることだけを意味しているわけではありません。
自分の体を動かす。
頭を使う。
人と一緒に笑う。
そして、自分の健康を自分でも少し気にかける。
今回のセミナーでは、参加者が同じ画面を見て、一緒に手を上げ、指を動かしていました。
一人で黙々と運動するのとは、少し違います。
誰かと一緒だからやってみる。
うまくできなくても笑える。
また次も参加してみようと思う。
こうした「人との関わり」が、健康を続ける力になることもあるのではないでしょうか。
里山で歩くことも、家でストレッチすることも、地域の人と一緒に体操することも。
どれか一つが正解なのではなく、自分に合った方法で、体と心と人とのつながりを整えていく。
それも、里山ウェルビーイングの一つの姿だと思います。
さて、あなたなら今日から何を一つ始めますか。
