見出し画像

人はなぜ田舎暮らしに心惹かれるのか(後編)


人が生きるのに必要なもの

人間が生きていくために必要なものは何でしょうか?
それは、水と空気と食べ物とエネルギーです。
スマホやお金ではありません。

それらは誰が作ってくれているのでしょうか?
水は諸説あって、宇宙から降ってきた鉱物に含まれていたとか、偶然の化学反応からできたとか言われています。
海-水蒸気-雲-雨-山-川-海と、循環が太陽の力で行われていて、ほとんどの生物が依存して生きています。
人間の飲み水は山の鉱物や土が濾過してくれていますね。

空気、というか酸素ですね。太陽と植物が作ってくれています。
地球上の生物の全重量の9割を占めるのが植物です。
「地球は植物の星なんです」とオークヴィレッジ創業者の稲本正さんもおっしゃっていました。

食べ物は、太陽と土と植物と昆虫、微生物が作っています。
人間は農耕、畜産、養殖、化学合成、遺伝子操作などと知恵を絞ってはいますが、基本は変わりません。

エネルギーも結局は太陽ですね。
水力も風力も太陽なしには成り立ちませんし、原子力もシステムとしては完成しているとは言えません。
地熱も雷もまだまだ人の手は負えません。
地球が何億年もかかって作ってくれた化石資源もあとわずかで底をつくそうです。


私たちは生かされている

そんな地球で私たちは生かされているのです。
古の人々が、太陽、山、森、海を神と敬ったのも極めて自然なことでしょう。
人間は重量ベースで言えば生物のたった0.01%くらいだそうです。
もし空気がなくなったら全滅するのに30分とかかりません。
そんな私たちなのに、そうしたものたちへの畏敬の念を忘れて、
まるで地球の覇者であるかのようにやりたい放題に振る舞っているわけですね。

そうまでして、私たちは一体どこへ行こうというのでしょうか。

私たちはエコトーンに住んでいた?

陸と海、森と草原の混じり合う境界エリアを『エコトーン(移行帯または推移帯)』と言うそうです。エコトーンでは緩やかに環境が変化するため、それぞれの環境に適した植物、動物、昆虫が生息する『豊かな生態系エリア』になります。まさに里山そのものと言えるでしょう。人も動物ですから、昔は皆そこで生活していたはずです。


国土交通省国土技術政策総合研究所ウェブサイトより

日本人のD N Aの仕業?

私たちが田舎暮らしに憧れを持ったり森に癒されるのも、
かつてそこに暮らした祖先たちの名残がDNAに刻まれているのではないかと。
私の勝手な憶測です。エビデンスはありません。
日本という国は国土の6割以上が森林という世界有数の森林大国です(OECD諸国ではフィンランド、スウェーデンに次いで第3位です)。
「昔が良かった」などとは思いませんが、私のように昨今のライフスタイルが肌に合わなくなってきた、という人も多いのではないでしょうか。

人は、と言うか日本人の心が帰るところ、それが里山なのかもしれません。
まさに『里山ウェルビーイング』です。
私たちが地球や日本で生きていく以上、森や自然に敬意と感謝を持って里山を守っていくのが責務なのかもしれないと思いました。

そして利便性を備えた里山、現代人にちょうどいい里山がここ幸田町にはあります。