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「マリー・アントワネット・スタイル」で、「悪意」と「夢」と「女性であること」について考える。

横浜、みなとみらい駅近くにある「横浜美術館」で開催されている「マリー・アントワネット・スタイル」に行ってきました。

横浜美術館入り口。

「土日の混雑がものすごかった!入場に100分待ち!物販では三万円以上する日傘が完売!」
…SNSに流れてきた情報にびっくり。なんとか空いている日に行きたい。

横浜美術館は木曜日が定休。なので、月曜が空いていることが多い。
そして会期後半になればなるほど、人が増えていくもの。

ということで経験上いちばん混みかたがマシだろうと判断して、展覧会が始まって最初の月曜、8月3日に行ってみました。

吹き抜け

結果としては。
15分待ち、くらいで入れたのですが…(チケットはオンラインで前売購入済み)

中が…中が、ぎゅーぎゅーでした。

展示の最前で見るには、列に並んで牛歩でジリジリ進むしかなくて、美術展では好きなペースでまわりたい私にはそれはちょっと無理…ということで、列の後ろの隙間から覗くように観覧。

単眼鏡を使ったのでだいたいの作品を問題なく見ることができたのですが、どうしても壁の説明文が読めず。これだけは残念。なので、このレポは私の想像と印象のみの感想です。

人の多さはしんどかったですが、とにかく、すべてが美しい。

すんごい真珠。

どれだけ時間をかけたのかと気が遠くなるような、隅々までとにかく手がこんでいる刺繍、レース。とてつもない量の布を使ったフリルたっぷりのふわっふわのドレス。
そして光り輝く宝飾品…。
この輝きに負けないくらいに美しい人だったのでしょう、マリーアントワネットという人は。

胸像。

彼女の胸像や肖像画も飾られていましたが、もちろん本物より若干「盛られて」いるはずだとは思うのですが、たぶん本当にみんなが憧れるような華やかな女性だったはず。

美しい人。

けれど、華やかに生きているように見える人を、汚したい・引きずりおろしたい・けなしたい人は、たくさんいる。

展示の中盤にはそれまでのキラキラとはうってかわって、彼女を中傷する絵が並ぶ。それも、エロティックな。
こういう噂、聞くのも描くのも書くのもしゃべるのも、なんで人は楽しんでしまうのでしょうか。描き手がすごくノリノリで描いてるのがわかるし、しんどい。描くのおもしろかったんだろうなあ…。

そんな噂と悪評の末、待っているのは、彼女の命を奪ったギロチンの刃。

刃が、思っていたより分厚い。1センチくらいある?
一瞬で切り落とすのではなくて重さと勢いで引きちぎっているのでは…などと想像したら、とても写真を撮る気持ちになれず。

政治で苦しんでいた人々の怒りと恨みの気持ちはわかる。でも死刑判決から数日で執行なんて、あんまりすぎる。

ポプリケース。

美しいポプリケース。けれどそれは、不潔さと異臭を隠すための装置。
美とはいったいなんなのか。うーん。

そして、彼女の「スタイル」は、現在までもてはやされている。

インスピレーションを受けた作品たくさん

きれい、すてき、かわいい…だけではない、美術展。
美しいものが好きで、夢のような生活をして、悪意によって消えていく。
マリー・アントワネットさんの、楽しかった夢だけ持って帰ろうかな、と思いました。

美しい椅子。よく見ると「MA」の文字が。
矢車菊と真珠。彼女が愛したものが描かれた食器。
彼女。
いつか覚める楽しい夢。
シャンデリア。

会場の照明までおしゃれ。

グッズは何も買わなかったので、写真ありません。


特別展を見たあとで、コレクション展「海をこえてゆく彼女」も見られます。こちらもとてもよかったので、ぜひゆっくり立ち寄ってほしい。

海をこえてゆく彼女
山水画…に、ボーイング757。
ホテルの部屋にいない女性たちはどこへ。
川久保怜氏の家具。

それぞれの作品のタイトルと解説などは、ぜひ現地で。

マリー・アントワネットという女性の展示と同時に、女性たちについてのコレクション展。
どちらも、女性であることの喜びと楽しさと憂いに思いをはせることができる。
横浜美術館、やるなあ。

定休日に気をつけて。

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