頑張れば頑張るほど損してる
頑張れば、いつか報われる。
昔は、そう思っていた。
頑張った分だけ結果がついてくる。
苦労した分だけ、いつか楽になれる。
そんなふうに思っていた。
でも今は、少し違う。
頑張れば頑張るほど、自分が削られているような気がする。
今の自分は、借金を返すために働いている。
生活するために働いて、
借金を返すためにまた働いて、
足りないからさらに働く。
休めば不安になる。
休んだ分だけ収入が減る。
収入が減れば支払いが苦しくなる。
だから、疲れていても動く。
限界だと思っても動く。
「もう無理だ」と思いながら、それでも仕事へ行く。
それでも、生活が劇的に良くなるわけじゃない。
借金が一気に消えるわけでもない。
欲しいものを買えるわけでもない。
好きなことができるわけでもない。
ただ、昨日より少しだけ減った借金を見て、
「また明日も頑張らないとな」と思う。
その繰り返し。
そこでふと思う。
これだけ頑張っているのに、何が変わったんだろう。
頑張っている。
確かに頑張っている。
でも、報われている感覚がない。
むしろ頑張れば頑張るほど、
身体も心も余裕もなくなっていく。
「頑張ることは良いこと」
そう言われるけれど、
頑張り続けた結果、
自分自身を失ってしまったら、
それは本当に「頑張っている」と言えるのだろうか。
世の中には、
頑張って結果を出す人もいる。
努力して生活を良くする人もいる。
夢を叶える人もいる。
その一方で、
同じように毎日必死に働いているのに、
なかなか状況が変わらない人もいる。
その中に、自分もいるんだと思う。
頑張っていないわけじゃない。
逃げているわけでもない。
むしろ逃げる余裕すらない。
それでも、報われない。
だから怖くなる。
このまま限界を超え続けたら、いつか何かが変わるのか。
それとも、
限界を超えて頑張った先にあるのは、
ただの疲れ切った自分なのか。
人には限界がある。
気力にも限界がある。
身体にも限界がある。
心にも限界がある。
それを分かっているのに、
今は限界を超えなければ生活が回らない。
だから今日も、自分を後回しにする。
「まだ大丈夫」と言い聞かせる。
本当は大丈夫じゃなくても。
本当は休みたくても。
本当は誰かに「もう頑張らなくていい」と言ってほしくても。
結局、自分で自分に言う。
「もう少しだけ頑張ろう」
そしてまた明日になる。
そんな毎日の中で、
たまに分からなくなる。
自分は何のために頑張っているんだろう。
借金を返すため?
生活するため?
いつか楽になるため?
それとも、
いつか普通に笑える日を取り戻すため?
正直、今は答えが分からない。
ただ一つだけ思う。
頑張った人が、必ず報われるとは限らない。
それは今の自分が身をもって感じている。
でも、
報われないからといって、
今まで頑張ってきたことまで無意味だったわけじゃない。
今日も仕事へ行った。
苦しくても投げ出さなかった。
疲れていても誰かのために動いた。
何度も「もう無理だ」と思いながら、それでも今日まで来た。
それだけは、誰にも奪えない。
だから今は、
「いつか報われる」と無理に信じることはできなくてもいい。
ただ、
このままずっと報われない人生だと決めつけるのも、まだ早い。
未来なんて、今の自分には分からない。
明日がどうなるかも分からない。
それでも、
今までずっと苦しかったからといって、
これからもずっと苦しいとは限らない。
いつか借金を返し終わって、
「やっと終わった」と思える日が来るかもしれない。
今より少しだけ生活に余裕ができて、
何も考えずに笑える日が来るかもしれない。
その日まで、
壊れないように生きることも、
立派な頑張りなんだと思う。
頑張れば頑張るほど損をしているように感じる今だからこそ、
これ以上、自分まで失わないようにしたい。
いつか報われる日が来るのか。
まだ分からない。
でも、
ここまで頑張ってきた自分の人生を、
「報われなかった人生」で終わらせたくはない。
だから今日も、
限界ギリギリの自分を抱えながら、
もう一日だけ、生きてみる。
でもこれは自分自身に言いたい。
「毎日逃げたいけど逃げずにやってる。」
これは自分に褒めたい。

