余白が無くなり窮屈になるモダンフットボールの是非
ワールドカップは選手の見本市である。それと同時に新たな技術が導入され、ルールも改訂される。
VAR(ビデオアシスタントレフリー)の導入が代表的。個人的には、FKの際にあいまいだったプレースキックの位置を明確にする「バニシングスプレー(消えるスプレー)」が印象的だった。いまでも試合では使用されている。
今大会では時間に対するルールが数多く追加された。
・選手交代は10秒以内(時間オーバーすると交代選手は1分間出場できない)
・スローインとゴールキックは5秒以内(超過した場合は相手ボールに)
・GKの8秒ルールの厳格化(超過すると相手CKに)
・給水ブレイク(暑熱対策として前後半の22分頃に3分間の給水タイム導入)
・負傷治療後は1分間ピッチ外待機(治療のためにピッチを出ると1分間待機)
上記以外にも4つルールが追加された。
時間に関するルール改正は時間稼ぎ防止。ボールが止まっていない状態、アクチュアルプレーイングタイムの確保であることが明確だ。
試合がぶつ切りになることはファンにとっては好ましくない。しかし、メジャーリーグで試合時間短縮のために、ピッチロックなどが導入されるたびに、味気なさを感じずにはいられない。
ピッチで戦うことが主であるとはいえ、ボールが止まっている時間の駆け引きもまたサッカーの醍醐味のひとつであると言えないだろうか。露骨な時間稼ぎは辟易するが、意図のある選手交代や、スローインやゴールキックに時間をかけることは、流れが勝敗を大きく左右するサッカーでは大事な要素になる。
急かされてプレーする姿を見ると、見慣れていないことが多分に影響していると思うが、何か大切なものを失ったような気がする。余白があるからこそスポーツは面白い。ガチガチに型が決まってしまう味気なさは、試合を機械的にしてしまう気がするがどうだろう。
プレーが止まっている時間もも含めて楽しめるようになると、試合の見方が変わってくる。とにかくスピードが求められる、ネット時代の弊害といったら言い過ぎだろうか。見慣れてしまえば、どうとも思わなくるが、しばらくは違和感を感じながらの観戦になるだろう。
思いのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!
