見出し画像

社会の歪みが悪を生む『worst外伝サブロクサンタ』

防衛費の増大も重要な案件かもしれないが、社会から弾き出される子どもたちの救済こそが最優先事項のようにも思う。マンガというライトな媒体を使っているが、『サブロクサンタ』が描く世界は、社会の歪に正面から向き合っている。

ストーリーの中でヒール役のテンカイ。なぜ彼が闇落ちしたのか。帯文にあるように壮絶な過去が明かされる。

マンガとわかっていてもやりきれない。悪に手を染めるとは、つまり悲劇と隣り合わせ。リスキー。

テンカイを誤った道に走らせたのは、一億総中流といわれる一見すると豊かに見える日本が、カモフラージュしている問題。リアルな世界でも凄惨な事件が起こるが、テンカイの問題と通底しているところがある。

軍備拡張は本当に必要なのか。われわれは騙されていないか。もっと目を向けるべき問題があるのではないか。そんなことを考えさせれる良作だった。



いいなと思ったら応援しよう!