ワールドカップ2026観戦記26/104【スペイン×サウジアラビア】ニュースターが開いた新たな歴史の1ページ。躍動感をもたらしたヤマル
初戦を0‐0のドローで終えたスペイン。攻めに攻めたが、カーボベルデの堅守を崩しきれなかった。
迎えた第2戦はサウジアラビアが相手。カーボベルデ同様に守備を固めることが予想され、実際に5₋4₋1のブロックを敷かれた。しかし、あっさりと先制点を奪ってみせる。ゴールを奪い切ったのは、やはり「神童」ヤマル。
左からオヤルサバルのグラウンダーのクロスに詰めてスコアを動かした。うれしいスペインの今大会初ゴール。1点が取れたことで、不要なプレッシャーが剥がせたスペインは、波状攻撃を仕掛ける。オヤルサバルが2連続ゴール。前半26分に試合の趨勢は決した。
ヤマルがいるかいなかい。それだけの違いだが、それが違いにつながる。存在感はスーパースタークラス。もちろんペドリ、ロドリ、ガビ、ニコ=ウィリアムスと錚々たる面々が揃うスペインだが、ヤマルのタレントは図抜けている。
サウジアラビア戦は前半45分だけのプレーだったが、試合を重ねるに連れてさらにパフォーマンスを上げてくるだろう。上がらなければスペインは苦戦が予想される。若干18歳ながらキーマンであることに疑いはない。
敗れたサウジアラビアは勝敗が決まってから4₋4‐2にシステムチェンジ。前から奪いに行く姿勢はスペインを慌てさせた。誰もが序盤から押し込んだ市勢とシステムで臨めばと思うだろうが、そんな選択できるはずもない。守備を固めても破られるのだから、安易に前に出れば4点差以上の差が付いた可能性もある。その恐怖に立ち向かえる指揮官などいない。
実力差は、簡単に埋まらない。でも初出場のカーボベルデは、スペインを無失点に抑え、勝利に等しい勝ち点1を得た。予想外のことが起こるのがサッカー。だから面白く、見続けてしまう。
ヤマルが開いたワールドカップの新たな1ページも目が離せない要素のひとつ。大会を通してさらに進化する可能性を秘めている。メッシ、C・ロナウドの時代が終わり、今度はヤマル、エムバペ、ムシアラの時代が来る。世代交代もまた、サッカーの醍醐味のひとつだ。
思いのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!
