全米が背を向けた|超短編作品(671文字)
悲劇手(ひげきしゅ)と惨劇手(さんげきしゅ)。 二人の女性は、昼下がりの荒野で向かい合っていた。
「私は運命に翻弄される『悲劇』よ! でもあなたのは違う。団らんの食卓では流せない『惨劇』だわ!」
惨劇手が、銃を構えて笑った。
「ハハハ! 絶望など回りくどい。一瞬で天国へ送る『惨劇』こそが美学よ。さあ、決闘で決着をつけましょう!」
二人が武器を構え、いままさに命がけの戦いが始まろうとしたその時、マヌケなエンジン音が響き渡った。
「そこまでよー!」
現れたのは、ハッピーエンド協会から派遣されてきた笑撃手(しょうげきしゅ)の女性だ。彼女は二人の争いを平和的に仲介し、すべてをハッピーエンドに導くためにやってきたのだ。
彼女の乗る黄色い軽自動車は、猛スピードで決闘の真ん中へと突っ込んでいく。笑撃手は窓から身を乗り出し、満面の笑みで叫んだ。
「私が来たからには、もう誰も傷つかせな――ハ、ハ、ハッ……」
突然、彼女の鼻がムズムズと震えだす。
「ハックシュン!!」
強烈なくしゃみの衝撃で、笑撃手の体は大きく前に折れ曲がった。それと同時に、彼女の右足はアクセルペダルを思いっきり床まで踏み込んでしまったのだ。
ブオォォォン!!
ガシャーン!
ゴォォォン!
軽自動車は急加速し、悲劇手と惨劇手の二人を正面から豪快にはね飛ばしてしまった。二人は宙を舞い、地面に叩きつけられてピクリとも動かなくなった。
静まり返る荒野。 笑撃手はパタパタと車から降りると、頭を抱えて叫んだ。
「バッドエンドになってしもうたあぁぁぁー」
離れていた場所で草を食べていた一頭の牛が、頭を大きく横に振った。
Fin
【キャスト】
笑撃手:ニコット・ドストライク
悲劇手:ナミダ・キャンセル
惨劇手:チダ・マリ
酒場の主人:欄間秀三
酒場の客A:友情出演 HALWRD
酒場の客B:欄間秀三(一人二役)
保安官:欄間秀三(一人三役)
葬儀屋:欄間秀三(一人四役)
ハッピーエンド協会会長:欄間秀三(一人五役)
カエルの声:欄間秀三(一人一匹役)
【nyocyocyo(ニョチョチョ)制作委員会】
カンニュ国際映画祭 珍賞ノミネート作品
ペロリン国際映画祭 全く招待されてない作品
ゴールデン・鼻炎賞 くしゃみ部門 最優秀賞
日本アカンデミ賞 除外作品
この映画がすごい 圏外作品
近所の映画館 上映予定なし(断固拒否)
※この作品はハクションです。
ご清聴ありがとうございました>_<
◎編集後記?
皆さんいつも、来ていただきありがとうございます。スキ、コメント、改めて感謝しています。
また、フォローなどもありがとうございます。
私事ですが、七月からは、毎年年末まで、小学校案件での役員、フェス、他、美術市展始まりで制作を五、六本と日常生活で繁忙期突入です。
キャパオーバー気味です(汗;)やってみないと何ともわかりませんが、noteは、一週間以上は更新があかないように無理のない範囲で、記事投稿はすすめます。
質問箱は設置はありません。日常生活のライン対応(学校案件)で満員御礼状態です((泣))
ダイレクトは可ですが、返答はかなり遅いです。
私は移動が多いです。Wi-Fi設定してないのと、スマホ買い替え時期もあり、受信は遅いです。
noteは感度良い?ですが、ホーム画面は、外では文字しか出ないです。記事画像は時間かかります(汗)ローソンのポン太パス出そうとしたら、フリーズします。
・皆さんへのお願い
欄間さん、わかりません。?印だよというのは、遠慮なく「?」くださいね。特に私がコメントする、コメント欄です。私は時々ズレます。読み違いします(汗;)
引き続きご賞味いただければ幸いです。
では、では。
