頑張りすぎないように頑張れよ
東京で大学院生をしている長男が一泊でかえってきた。
こっちの地元の友達とコミケに行ったりして遊んでたので今年はお盆は帰ってこなかった。
長男の下宿先に泊まった友達達と、夜行バスで一緒に帰ってきたのが昨日の朝。
来週月曜日からインターンだし、研究もしないといけないから、一泊で戻ると言われて「一泊?!」と叫んでしまった。
素直に寂しいと思う。
「あんたインターンって、スーツちゃんとクリーニング出してある?」とふと思って尋ねたら
「…、あ、すっかり忘れてた」
「えー!」
「そもそも、あれリクルートスーツじゃないから無理じゃね」
あわてて、2人で買いに行く。
五年前に、入学式のためにスーツを買った同じ店。懐かしさと5年も経ったのかと言う不思議な気持ち。
もともと細かったのに、前の時よりサイズが小さくなっていて心配になった。
そういえば就活はじめてから痩せたよねと次男と旅行の後、話していた。
研究と就活、そしてバイト。
彼は頑張っている。
あの不登校だった不器用で身体も心も繊細だったあの子が、遠くで1人暮しをしながら、留年しながらも、「なかなか、引っかからない」と文句いいながらインターン先も見つけてきた。
頑張って生きてるんだなと、嬉しいような心配なような。
その事があらためて、どしんと胸に来た。
旅行中も、帰ってきても、いつも私達家族でいると寝てばかりいる彼。
そんな彼を見てたら信じられないが、一人暮らしの部屋では不眠気味なんだそう。
私達家族が、心許せる場所なのかなと思うと寝顔をみながら、切なくなる。
頑張ってるんだなぁ。大人になったなぁ。しっかりしたなぁ。
愛おしいなぁ。
いきなり帰ってきて、次の日に戻ると聞いたから、私は、彼の戻る日予定をいれていた。
キャンセルしようかなと思ったけど、
もう23の息子だ。
私出かけるから適当に帰りなよと寝転がってる彼の上に乗っかって、「やめろー重い〜」と言われて、納得して出てきた。
「頑張りすぎないように頑張れよ~」
「おーい、バイバイ〜」
玄関のドアを閉めた後、彼が初めて一人暮らしをした時の事を思い出した。
あの頃と同じ、新しい環境に挑もうとする彼の挑戦に祈ることしかできない私。
うまくいかなくても良いから、身体に気をつけて、彼自身が納得のいく道を進んでいけますように。
