芋出し画像

ゞョン䞇次郎ずチビ次郎刀の誓い①

はじめに 
 2028幎のNHK倧河ドラマ「ゞョン䞇」䞻挔山賢人で、ゞョン䞇次郎が描かれるこずになりたした。

 挂流、アメリカでの生掻、垰囜、そしお幕末の激動 
圌の人生は、䞀人の少幎の壮倧な冒険物語であるず同時に、日本の未来を倉えた物語でもありたす。

 この䜜品では、英語を話す猫チビが䞇次郎の足跡を远いかけたす。
読者の皆さんに楜しんでほしいず思っお曞きたした。
ゞョン䞇次郎に぀いお知るきっかけになればうれしいです。
「ゞョン䞇次郎ブヌム」が来る前に、少しだけ予習しおみたせんか


あらすじ
 
英語を話す猫チビは、䌝説の「サムラむキャット」ず呌ばれた祖父・チビ次郎のお墓を探すため、家族ずずもにアメリカから日本ぞやっお来る。テレビ番組「ネコは䜕しに日本ぞ」の密着取材を受けながら、ゞョン䞇次郎ずずもにアメリカぞ枡ったずいう祖父の足跡を远い始める。

 最初の滞圚地東京で、チビは怪しい骚董店で“劖刀”を手に入れ殺人事件に巻き蟌たれるも祖父の墓があるずされる沖瞄ぞ向かう。

 沖瞄では、同じくチビ次郎の血を匕く黒猫・明日銙ず出䌚う。しかし明日銙は「チビ次郎は祖母ず母を捚お、姿を消した最䜎の男だ」ず激しく非難し、チビにも敵意を向ける。尊敬しおいた祖父の知られざる過去を突き぀けられたチビは、倧きな衝撃を受ける。

 さらに物語は、ゞョン䞇次郎ずチビ次郎がアメリカで過ごした時代ぞず遡る。日本の未来を案じ、鎖囜䞋の祖囜を救うため垰囜を決意した二人。やがおペリヌ来航ずいう歎史的事件が、チビ次郎の運呜ず明日銙の䞀族の悲劇に深く関わっおいたこずが明らかになっおいく。

登 堎 人 物

チビ 英語を話すネコ 祖父のチビ次郎のお墓参りに日本ぞ来た
パパ ママ タロり チビの家族
ゞョン䞇次郎 14歳の時船が挂流 その埌アメリカぞ
チビ次郎 チビの祖父 ゞョン䞇次郎ず䞀緒に海を枡る
Hホむットフィヌルド船長 遭難しおいた䞇次郎達を助ける
アップルマン ヒムロ 番組のMC
アップルマン シタタ 番組のMC
TVスタッフプロデュヌサヌ カメラマン ハナコ

①〜サムラむキャットの血を継ぐ者〜

  〇 成田空枯 到着ゲヌト
  チビ、ママ、パパ、倪郎が
  スヌツケヌスを持っお
  成田空枯のゲヌトから 
  出おくる。

チビ
「うわぁ みんな同じ顔しおいるよ。アメリカずは違うなぁ」

ママ
「時間が経おば慣れるわよ」

  ゲヌト前で埅っおいた
  テレビ局のプロデュヌサヌ35、
  男性カメラマン29、
  女性アシスタントのハナコ28
  たちがチビに声をかける。

プロデュヌサヌ
「すみたせん、日本のテレビ番組なんですけど、むンタビュヌしおいいですか」

チビ
「おおワァオもちろん」

プロデュヌサヌ
「あなたは䜕をしに日本ぞ来たのですか」

チビ
「ボク達はおじいちゃんのお墓参りぞ行くために日本ぞ来たした」

プロデュヌサヌ
「お墓参り いいですね」

パパ
「ずころで、これはどんなテレビ番組なんですか」

プロデュヌサヌ
「私たちは「猫は䜕しに日本ぞ」ずいう番組で、日本に来た猫にむンタビュヌしおるんです」

ママ
「あぁ、なるほど 」

チビ
「ボクのおじいちゃん、チビ次郎っおいうんだけど、“サムラむキャット”っお呌ばれおお、アメリカに行ったんだ。ボクのおじいちゃん、知っおる 」

プロデュヌサヌ
「サムラむキャットすみたせん、知らないです」

チビ
「じゃ、ゞョン䞇次郎は知っおる」

プロデュヌサヌ
「その人も ちょっず 」

ハナコ
「私は知っおたすよ。日本で最初に英語を習埗した人ですよね」

チビ
「そう、その通りボクのおじいちゃんのチビ次郎は圌ず䞀緒にアメリカに行ったんだ」

プロデュヌサヌ
「えっ、本圓ですか」

ママ
「本圓なんですよ」

プロデュヌサヌ
「すみたせん、ちょっず埅っおもらえたすか」

  チビの家族を遠くで芋ながら、
  テレビスタッフが話しおいる

カメラマン
「ゞョン䞇次郎は知っおいるよ。偉倧な人だ。日本を倉えたんだ。 でも圌らの話は信じられないな」

プロデュヌサヌ
「だよな。あんなちっぜけな猫の祖先が偉倧だなんお、ちょっず 」

ハナコ
「あなたはい぀も倖芋で刀断するけど、もし本圓なら私達はいい番組を䜜るチャンスを逃しちゃうわ」

プロデュヌサヌ
「おい、芋ろよ、母芪はお化粧しおるぜ」

カメラマン
「テレビで泚目を济びたいんだよ」

プロデュヌサヌ
「圌らの蚀葉は圓おにできないな」

スタッフハナコ
「でもこのチャンスを逃したらいけないわ」

  決意したようにスタッフが戻っおくる。

プロデュヌサヌ
「スケゞュヌルを教えおいただけたすか」

ママ
「東京に週間滞圚しお、そのあず沖瞄に行きたす」

プロデュヌサヌ
「沖瞄」

チビ
「堎所はよくわからないけど、おじいちゃんのお墓は沖瞄にあるみたいなんだ」

ママ
「ゞョン䞇次郎ずチビ次郎がアメリカから垰っお来た時、沖瞄の䞇次郎ビヌチに蟿り着いたんです。たずそこに行きたす」

チビ
「猫の䞖界ではそれを『チビ次郎ビヌチ』っお呌んでるんだ」

プロデュヌサヌ
「なるほど...もしよろしければ君のおじいちゃんのお墓を探す旅を密着させおいただけたせんか」

  チビは満面の笑みでうなずく。

チビ
「もちろん」


  〇 成田空枯のロビヌ
.  チビ䞀家ずテレビスタッフが
  ロビヌの片隅で立ち話をしおいる。

カメラマン
「「ゞョン䞇次郎っお、持垫ずしお働いおお、十四歳のずきに四人の持垫ず船に乗っお 嵐で沈没しお無人島に流れ着いたんですよね」

ママ
「そう。でも持垫だけじゃないの。䞇次郎はネコのチビ次郎ず䞀緒に船に乗っおいたのよ」

ハナコ
「ぞぇ なるほど」

パパ
「島には鳥がたくさんいたから、圌らは鳥ず雚氎でなんずか生き延びたんです」

ママ
「みんな知らないけど、鳥を捕たえられたのはチビ次郎だけだったの。だから圌のおかげで党員助かったのよ」

ハナコ
「本圓ですか」

ママ
「チビ次郎は歊士だったからね。日本刀を䜿っお鳥を捕たえたのよ」

ハナコ
「すごヌい」

ママ
「チビ次郎がいなかったら、あの詊緎は乗り越えられなかったでしょうね」

カメラマン
「じゃあ チビ次郎がいなかったら、僕たち、今ネクタむやゞヌンズ履いおなかったかもしれたせんね」

ママ
「たぁ、あなたは䞇次郎をよく知っおるわね」

プロデュヌサヌ
「どうしおそんな話になるんです」

カメラマン
「䞇次郎は日本にネクタむずゞヌンズを持ち蟌んだ最初の人なんだ」

ママ
「それに、ABC゜ングを日本に玹介したのも圌なの」

  そのずき、チビが䌚話に割り蟌む。

チビ
「お土産物屋に行っお来おいい」

ママ
「いいわよ。でも分以内に戻っお来おね。高速バスは午埌時に出発よ」

チビ
「わかった」

  チビが走り去るのを芋送りながら、
  ママは埮笑む。

ママ
「圌はサムラむだったおじいちゃんを本圓に尊敬しおいるのよ」


  〇 成田空枯 お土産屋
  チビず倪郎が店内を歩き回り、
  棚を物色しおいる。
  チビはおもちゃの日本刀を手に取り、
  目を茝かせる。

チビ
「すげぇヌ気に入った぀いに自分の刀に出䌚ったよ」

  チビは店員に話す

チビ
「ねぇ、これさ たけおくんない」

店員
「うちは倀匕きはしおないよ」

チビ
「ケチだなぁボク、お金ないんだよ」

店員
「じゃ、諊めな」

  そこぞプロデュヌサヌが
  店に入っおくる。
  チビはニダッず笑い、

チビ
「ちょうどいい。いいアむデアを思い぀いたぞ」

  プロデュヌサヌはチビず倪郎に気づき、
  声をかける。

プロデュヌサヌ
「おう、どうだ 䜕か良いものでも芋぀けたか」

チビ
「うん、この刀買うよ」

プロデュヌサヌ
「おヌっ、カッコいいな。これで君も䟍キャットだな」

チビ
「お土産買うの」

プロデュヌサヌ
「圌女のためになんか探しおんだ」

チビ
「そっか、じゃ、ボクたち行くよ」

  チビず倪郎が店を出ようずした
  そのずき、店員が呌び止める。

店員
「ち、ちょっず 」

  チビは振り返り、手にした刀を指さす。
  次に、さりげなくプロデュヌサヌを
  指さし、“お金はこの人が払うよ”ず 
  いうゞェスチャヌをする。
  店員は䞀瞬きょずんずするが、
  プロデュヌサヌの方を芋お、
  ゆっくりず頷く。
  ——しばらくしお、
  プロデュヌサヌが
  店を出ようずするず、

店員
「ねぇ、ちょっず埅っおお金払っおください」

プロデュヌサヌ
「えっ、䜕の話」

店員
「さっきのネコが刀を買ったんだけど、お金払っおないんです」

プロデュヌサヌ
「オレは知らないよ」

店員
「あなたはあの猫のお父さんみたいな雰囲気だったし、私がお金のこず聞いたら、あの猫はあなたを指さしたんです。だから、3000円払っおください」

プロデュヌサヌ
「3000円それは高いよ。たけおくれない」

店員
「ダメです」

  プロデュヌサヌは財垃を取り出し、

プロデュヌサヌ
「䜕で俺が払うんだよ 」


  〇 高速バスの車内
  チビの家族ずテレビスタッフが
  高速バスに乗っおいる。
  ママはテレビスタッフに説明しおいる。

ママ
「5人の持垫ずチビ次郎は倪平掋に浮かぶ無人島「鳥島」に挂着しお、そこで143日間 生き延びたの」

カメラマン
「圌らは1841幎にアメリカの捕鯚船に助けられたんですよね」

ママ
「そう、ゞョン・ハりランド号ずいう捕鯚船が食料調達で島に立ち寄った時に発芋され、救助されたの」

ハナコ
「運が良かったんですね」

ママ
「䞇次郎は“ゞョンマン”ず呌ばれおいたんだけど、その名前はこの船の名前が由来なのよ」

プロデュヌサヌ
「ぞぇヌ」

ママ
「そしお船長のりィリアム・ホむットフィヌルドは本圓に優しい人で、圌らをずおも助けおくれたの」

  前の垭のチビが振り返り、誇らしげに。

チビ
「ホむットフィヌルド船長はチビ次郎を本圓に愛しおくれたんだ。ボクのおじいちゃんも、船長を心から尊敬しおいたんだ」

ママ
「船に乗った埌は、英語が党く分からないし、日本人を嫌っお芋䞋す乗組員もいお倧倉だったんだけど、䞇次郎ずチビ次郎は蟞曞もないのに英語の勉匷を始めたの」

ハナコ
「すごヌい」

チビ
「チビ次郎はたった䞀ヶ月で英語をマスタヌしたんだ。 ボクのおじいちゃんは匷いだけじゃなく、頭も良かったんだ‌」

  プロデュヌサヌは銬鹿にした態床で、

プロデュヌサヌ
「頭がいい でもただの猫だろ 信じらんねぇよヌ」

  チビの耳がピクッず動き、振り返る。

チビ
「おい、お前、今なんお蚀ったボクのおじいちゃんを芋䞋すなもう我慢できねぇ」

  チビはおもちゃの日本刀を
  “シャキヌン”ず抜き、

チビ
「叩っ切っおやる」

ママ
「ねぇ、チビちゃんやめお刀を元に戻しお」

  チビは刀をしたう。

チビ
「ボクのおじいちゃんをたた䟮蟱したら、お前を叩っ切っおやるからな」

  チビは萜ち着きを取り戻し、垭に座る。

ママ
「でもホむットフィヌルド船長は、圓時埳川政府が鎖囜政策をずっおいたため、圌らを日本に戻せなかったの」

カメラマン
「最幎少の䞇次郎だけが英語を勉匷し続け、アメリカ人の乗組員ず䞀緒に働き始めたんですよね」

ママ
「そうなの」

チビ
「でもある日、䌝説の“赀いクゞラ”が珟れお船を襲ったんだ 」

ハナコ
「赀いクゞラ」

チビ
「そうだよ。そのクゞラは赀くお、長さが100もあったんだ 」

カメラマン
「信じられない」

チビ
「ゞョン・ハりランド号はクゞラの攻撃で沈みかけたんだ 」

  回想
  〇 ゞョン・ハりランド号 甲板
  巚倧な赀い鯚が尟びれで
  ゞョン・ハりランド号を
  叩いおいる。  
  チビ次郎甲板を駆け抜けお、
  赀い鯚に飛び乗る。

チビの声
「その時、チビ次郎は 『歊士道ずは死ぬこずず芋぀けたり』ず叫びながらクゞラに飛び乗ったんだ」

  〇 高速バスの車内
  チビは自慢げに話しおいる。

チビ
「ボクのおじいちゃん、カッコいいだろ」

ハナコ
「うん‌」

  チビは誇らしげに

チビ
「そしお日本刀で  䞀撃でクゞラを倒したんだ」

カメラマン
「本圓に」

  プロデュヌサヌは
  手をひらひらず振りながら、
  錻で笑っお、

プロデュヌサヌ
「いやいや、猫がクゞラ倒すわけねヌだろ。盛りすぎ」

チビ
「 お前、たた蚀ったな...」

プロデュヌサヌ
「猫がクゞラを殺したなんお信じらんねヌよ」

  チビはプロデュヌサヌに
  怒りを爆発させお、

チビ
「もう勘匁できねぇ叩っ切っおやる」

  チビはおもちゃの日本刀を䜿い、
  プロデュヌサヌに襲いかかる。

プロデュヌサヌ
「ちょっ、やめろ痛っ 痛いだろ」

チビ
「おじいちゃんを䟮蟱する奎は絶察に蚱さない」

  チビはプロデュヌサヌを䜕床も叩く。

プロデュヌサヌ
「おい、やめろ、マゞで痛い」

次回『第8話ゞョン䞇次郎ずチビ次郎刀の誓い②劖刀の継承者』です。どうぞよろしくお願い臎したす。

いいなず思ったら応揎しよう