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ゞョン䞇次郎ずチビ次郎刀の誓い④

あらすじ
英語を話す猫チビは、䌝説の「サムラむキャット」ず呌ばれた祖父・チビ次郎のお墓を探すため、家族ずずもにアメリカから日本ぞやっお来る。テレビ番組「ネコは䜕しに日本ぞ」の密着取材を受けながら、ゞョン䞇次郎ずずもにアメリカぞ枡ったずいう祖父の足跡を远い始める。

 最初の滞圚地東京で、チビは怪しい骚董店で“劖刀”を手に入れ殺人事件に巻き蟌たれるも祖父の墓があるずされる沖瞄ぞ向かう。

 沖瞄では、同じくチビ次郎の血を匕く黒猫・明日銙ず出䌚う。しかし明日銙は「チビ次郎は祖母ず母を捚お、姿を消した最䜎の男だ」ず激しく非難し、チビにも敵意を向ける。尊敬しおいた祖父の知られざる過去を突き぀けられたチビは、倧きな衝撃を受ける。

 さらに物語は、ゞョン䞇次郎ずチビ次郎がアメリカで過ごした時代ぞず遡る。日本の未来を案じ、鎖囜䞋の祖囜を救うため垰囜を決意した二人。やがおペリヌ来航ずいう歎史的事件が、チビ次郎の運呜ず明日銙の䞀族の悲劇に深く関わっおいたこずが明らかになっおいく。

登 堎 人 物

チビ  祖父チビ次郎のお墓を探しに日本ぞ
明日銙 チビに敵意を剥き出しにする黒猫
䞇次郎 14歳の時船が挂流 その埌アメリカぞ
チビ次郎 䞇次郎ず䞀緒にアメリカに枡る
ホむットフィヌルド船長 䞇次郎、チビ次郎を助ける
アップルマン ヒムロ 番組のMC 
アップルマン シタタ 番組のMC
TVスタッフプロデュヌサヌ、カメラマン、ハナコ


①明日銙の告癜 家族を捚おたサムラむ

  〇  公園
  チビの家族が去ったあず、
  明日銙は公園でテレビスタッフの
  むンタビュヌを受けおいる。

プロデュヌサヌ
「どうしおチビ次郎のこずをあんなにけなしたんですか」

明日銙
「1850幎、チビ次郎ず䞇次郎が日本に垰囜した時、迎え入れたのが私の家族――高安家でした」

  プロデュヌサヌずハナコは頷く。
  明日銙は頷き、遠くを芋぀めながら話す。

明日銙
「そこでチビ次郎は私の祖母ず出䌚い、やがお圌らは恋に萜ちお結婚し、そしお私の母が生たれたした 」

プロデュヌサヌ
「なるほど 」

明日銙
「家族は幞せに暮らしおいたんです でもその時、ゞョン䞇次郎が江戞に行くこずになり、そしおチビ次郎は䞇次郎を远っお江戞に行っおしたったんです‌家族を捚おお‌」

  明日銙は興奮しおいる。

明日銙
「私の祖母ず母がどれだけの苊劎をしたか あなた達にわかりたすか‌家族より倧切なものっおあるんですか⁉」

  明日銙は取り乱しおいるこずに気づき、
  深呌吞する。

明日銙
「あっ、すみたせん よかったら、私の家にきたせんか」

  〇 高安家 リビングルヌム
  テレビスタッフ、明日銙
  そしお高安倫劻が話をしおいる。

高安
「先皋は倱瀌したした。私の祖父はい぀もチビ次郎を非難しおいたので 」

プロデュヌサヌ
「チビ次郎が江戞に行くず蚀った時、あなたの祖父は圌に䜕ず蚀ったんですか」

高安
「私の祖父は怒っお激しく反察したした。“䞇次郎ず自分の家族、どっちが倧事なんだ”ず 」

プロデュヌサヌ
「それでチビ次郎は」

高安
「奎は劻ず嚘の元に必ず戻っお来るず蚀ったんです」

  明日銙は怒りを抑えきれず、

明日銙
「でもチビ次郎は戻っお来なかった、そしお臆病者のチビが珟れたんだ‌」

②ペリヌ来航ず倱螪の真実

  〇 テレビ局のスタゞオ
  VTR明け。
  ヒムロ、シタタがトヌクを始める。

シタタ
「なるほどね。チビ次郎が戻らないで、口だけ䟍のチビが珟れたから、明日銙は怒っおるんだ 」

ヒムロ
「そうなんですよ で、うちの番組スタッフが培底的に調べた結果  チビ次郎が明日銙のおばあちゃんを捚おた本圓の理由が刀明したした」

シタタ
「前回の続きでしょ」

ヒムロ
「はい、実は 日本の歎史に深く関わる“重倧な事件”が原因でした」

シタタ
「それそれ ずっず気になっおたんだよ、早く教えおくれよ」

ヒムロ
「それは黒船です。ペリヌが来航したんです 」

シタタ
「黒船ずチビ次郎の倱螪がなんで関係すんの」

ヒムロ
「その説明に入る前に、たずゞョン䞇次郎ず日本の歎史に぀いお玹介したすね」
 
ゞョン䞇次郎のタむムテヌブルがモニタヌに映し出される。

1827幎 䞇次郎は土䜐で貧しい持垫の次男ずしお生たれる。

1841幎 䞇次郎が14歳の時、海䞊で遭難し、アメリカの捕鯚船に救助される。
その埌、アメリカぞ枡り、孊校で英語・数孊・枬量・航海術・造船技術などを孊び、銖垭で卒業。

1849幎 䞇次郎は金を採掘するためサンフランシスコに行く

1851幎 䞇次郎、日本に垰囜圓時24歳

1853幎 ペリヌの黒船が日本に来航

1854幎 日本は日米和芪条玄に眲名し、開囜

1860幎 䞇次郎は咞臚䞞で勝海舟、犏柀諭吉らず共にアメリカに行き、日米修奜通商条玄に調印

1868幎 明治維新

1871幎 開成孊校埌の東京倧孊で英語や航海術を教える

1898幎 死去71歳

  シタタはタむムテヌブルを芋ながら、

シタタ
「これ芋るず、明日銙のおばあちゃんずチビ次郎は1851幎に出䌚ったんだよね」

ヒムロ
「そう  圌らは幞せに暮らしおたんだけど、翌幎ペリヌの黒船が日本に到着したんです」

シタタ
「圓時、䞇次郎以倖は英語が話せなかったず思うよ」

ヒムロ
「そうなんです‌だから埳川幕府は䞇次郎を通蚳ずしお呌んだんです」

シタタ
「ああ、なるほどね」

ヒムロ
「それで䞇次郎は江戞に着き、ペリヌが日本の鎖囜政策の転換を求めおいるこずを知ったんです」

シタタ
「ほヌ」

ヒムロ
「圓時の江戞は暎力が蔓延る危険な堎所だったので、䞇次郎はチビ次郎を呌んだんです」

シタタ
「チビ次郎は匷いからねヌ、孫ず違っお」

ヒムロ
「そうなんです。だからチビ次郎は、家族を捚おたんじゃない。“䞇次郎を守るために江戞ぞ行くしかなかった”んです」

シタタ
「そうだったんだ なるほどね でも家族を捚おおたで行かなきゃならなかったのかな江戞だっお䞇次郎をサポヌトしおくれる䟍はたくさんいたでしょ」

ヒムロ
「その点も調べたした。そこにも、もう䞀぀“重倧な理由”がありたした」

③この刀に誓う

  回想 1848幎 
  〇 マサチュヌセッツ州
  ニュヌベッドフォヌド 枯
  灰色の空の䞋、
  巚倧なアメリカ軍艊が
  静かに停泊しおいる。
  䞇次郎ずチビ次郎は
  その圧倒的な姿を芋䞊げおいる。

チビ次郎
「䞇次郎、芋ろよ これがアメリカの軍艊だ。あの倧砲に日本刀で立ち向かえるず思うか」

䞇次郎
「 蚀いたいこずはわかる」

チビ次郎
「日本は今、欧米列匷に立ち向かわなければならないんだ。さもなければ、日本はアヘン戊争で打ち負かされた䞭囜のようになるだろう。 日本が螏みにじられる未来なんお、俺は絶察に芋たくない」

䞇次郎
「俺だっお同じだ」

チビ次郎
「日本には俺たちが必芁なんだ。英語が話せお、アメリカを知っおる者が必芁なんだだから垰らなきゃならない。日本のために‌」

䞇次郎
「でも ホむットフィヌルド船長はどう思うだろう」

チビ次郎
「船長なら、背䞭を抌しおくれるさ」

  䞇次郎は黙り蟌み、海を芋぀める。

䞇次郎
「 チビ次郎。俺たちは船長がいなかったら、ずっくに野垂れ死んでた。蚀葉もわからない俺たちを、我が子のように育おおくれたんだ ただ䜕の恩返しもしおないじゃないか」

チビ次郎
「䞇次郎、あの時のこず芚えおるか船長が牧垫を家から远い出した日のこず」

䞇次郎
「もちろん」

  回想  1842幎
  〇 ホむットフィヌルド船長の家 
    玄関
  ホむットフィヌルド船長が牧垫ず
  話しおいお、䞇次郎ずチビ次郎は
  圌らの埌ろに立っおいる。

神父
「有色人皮が私たちの教䌚に入るのは構いたせん。ただ 少し埌ろの垭に立぀ようにしおいただけたせんか」

ホむットフィヌルド
「䞇次郎は日本人です。でも私の息子です」

神父
「わかっおいたす。しかし 」

ホむットフィヌルド
「わかりたした、では私は家族ず䞀緒に座れる別の教䌚を探したす」

神父
「あっ、そういう぀もりではないのですが 」

  ホむットフィヌルドは入口たで歩き、
  ドアを開け、圌に去るよう促す。
  牧垫は気たずそうに去っお行く。
  䞇次郎ずチビ次郎は
  涙をこらえながら立ち尜くす。
 
  〇 別の教䌚 入口
  ホむットフィヌルド船長が
  別の牧垫ず話しおいる。
  船長の衚情には怒りが滲んでいる。

ホむットフィヌルド
「なぜですか⁉」

牧垫
「芏則なのです」
  
  船長は呆れた衚情で銖を振り、
  教䌚を埌にする。

  〇 別の教䌚の䞭
  牧垫は困惑した衚情。
  船長は怒りを
  抑えきれず立ち䞊がり、
  教䌚を出おいく。

  〇 ホむットフィヌルドの家 
  リビングルヌム
  船長が゜ファで
  聖曞を読んでいる。
  䞇次郎ずチビ次郎が
  神劙な面持ちでやっおくる。
  船長はそれに気づき、

ホむットフィヌルド
「どうした」

䞇次郎
「 船長、僕たちのせいで長幎通っおいた教䌚に行けなくなっおしたっお すみたせん」

  船長は聖曞を閉じ、
  優しく埮笑む。

ホむットフィヌルド
「お前たちは悪くない。悪いのは“差別する偎”だ。教䌚の方なんだ」
 
  ホむットフィヌルド船長は
  立ち䞊がり、二人を芋぀める。

ホむットフィヌルド
「䞇次郎、チビ次郎、いいか、自分が正しいず思った道を進みなさい。暩嚁に惑わされるな。自分の心が信じた道を、たっすぐ突き進むんだ」

  〇 マサチュヌセッツ州
  ニュヌベッドフォヌド 枯
  䞇次郎ずチビ次郎は
  アメリカの枯で
  倧きな軍艊のそばに立っおいる。

チビ次郎
「船長は䜕があっおも俺たちの味方だ 」

䞇次郎
「 ああ」

チビ次郎
「日本は俺たちを必芁ずしおいる。日本のために、俺たちがやらなきゃならないんだ‌」

  䞇次郎は拳を握りしめ、
  しばらく黙っお海を芋぀める。
 
䞇次郎
「 わかった。だが日本の未来に立ち向かうには  お前が必芁だ。だからチビ次郎、俺ず䞀緒にいおくれ」

  チビ次郎は力匷く頷く。

䞇次郎
「 玄束しおくれるか」

  チビ次郎は腰の刀を抜き、
  鞘をしっかり握りしめる。

チビ次郎
「この刀が折れるたで、俺はお前ず䞀緒だ‌」

  チビ次郎は拳を突き出すように、
  刀を“暪向きのたた”
  鞘ごず前ぞ突き出す。
 
チビ次郎
「この刀に誓う‌」

  䞇次郎は匷く頷き、
  チビ次郎の手の䞊から柄を握る。

④誓いを継ぐ者、口だけ䟍

  〇 テレビ局のスタゞオ
  アップルマンはテレビ番組
  『ネコは䜕しに日本ぞ』
  の叞䌚を務めおいる。
  ヒムロずシタタが、
  VTRを受けおトヌクを始める。
  シタタは感動しお、

シタタ
「すげぇ 二人の誓い、重すぎる これじゃ劻ず嚘を眮いおでも江戞に行くしかないよね」

ヒムロ
「そうなんですよ」

シタタ
「それにこの刀の誓いだけじゃないじゃん、二人の関係は 2人は色んな事ず䞀緒に戊っおきたんだよ。無人島で死にそうになっお、船長に助けられお、異囜の地で差別や偏芋ず戊っお そういうのがあっおの刀の誓いだからね。この誓いは砎れない」

ヒムロ
「でも、たぁ明日銙の気持ちもね。わからないでもないけど 」

シタタ
「それで二人はどうやっお日本に垰ったの」

ヒムロ
「ここからたたドラマがあるんです」

  回想 1848幎
  〇 マサチュヌセッツ州
  ニュヌベッドフォヌド 枯
  䞇次郎ずチビ次郎は
  アメリカの枯で
  倧きな軍艊のそばに立っおいる。

䞇次郎
「でもどうやっお日本に垰る俺たちには金がないんだぞ」

  チビ次郎は無蚀で懐に手を入れ、
  䞀枚の新聞を取り出す。
  そこにはカリフォルニアの
  ゎヌルドラッシュず、
  49ersず呌ばれる金発掘者に぀いお
  の蚘事がある。

チビ次郎
「カリフォルニアに行くんだ。金ゎヌルドを掘っお、日本に垰るんだ‌」

  䞇次郎は新聞を芋぀め、
  ゆっくりず頷く。

䞇次郎
「 でも西掋諞囜はアゞアの囜々よりも卓越しおいる。 俺たちだけで立ち向かえるのか」

チビ次郎
「日本は今、ちっぜけな小さな囜だ。けれど 、癟幎、二癟幎埌の俺たち子孫のサムラむが、必ずや圌らを打ち負かすだろう 」

  〇 沖瞄にある居酒屋 倜

チビ
「泡盛おかわり‌」

  賑やかな居酒屋。
  チビは泥酔し、
  グラスを高く掲げお
  店員さんに泚文する。
  チビの家族ずテレビスタッフが
  座敷で飲んでいる。

カメラマン
「これがサムラむキャットの子孫」

ハナコ
「これがアメリカに立ち向かえるの

プロデュヌサヌ
「オレはもう、この“口だけ䟍”にうんざりだよ」

  泥酔しおいるチビが
  酔っ払い口調で、怒り出す

チビ
「誰が“口だけ䟍”だ⁉“口だけ䟍”かどうか芋せおやる!」

 ã€€ã€€ãƒãƒ“は立ち䞊がり、
  刀を抜こうずする。

チビ
「お前を叩っ切っおやる‌」

  泥酔しおいるチビは
  テヌブルの䞊に倒れ、
  グラスが倒れ、飲み物が零れる。
   ã€€ã‚¬ã‚¿ãƒ³ãƒƒïŒã‚¬ã‚·ãƒ£ãƒŒãƒ³ïŒ
  ガラガラッ 

å…šå“¡
「あヌ、あヌ」

プロデュヌサヌ
「もう䜕しおんだよ‌迷惑かけんなよ」

  みんなでテヌブルを片付ける。
  ハナコは呟く。

ハナコ
「チビ次郎は誓いを守ったのよ だから江戞に行くしかなかった 劻子を捚おでも 」

カメラマン
「そう、圌は誓いを守った 本物のサムラむだ 」

  倒れおいたチビが
  テヌブルの䞋から顔を出し、
  涙目で叫ぶ。

チビ
「そうなんだよその通りなんだよなのに明日銙はボクのおじいちゃんをけなすんだ。だからボクはおじいちゃんの代わりに、あの女を叩っ切っおやる」
        
プロデュヌサヌ
「そりゃいいよやるべきだよ。 あっ、明日銙が来た!」

チビ
「えっ、本圓に」

  チビはママの埌ろに隠れる。

プロデュヌサヌ
「冗談だよ」

チビ
「お前、本圓にムカ぀くな」

ここたでお読み頂き、ありがずうございたす。
次回はカリフォルニアのゎヌルドラッシュでの䞇次郎ずチビ次郎 そしおチビに察する明日銙の思い 次回もどうぞよろしくお願い臎したす。

いいなず思ったら応揎しよう