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糖質を枛らしたら、なんだか䞍調に  倧切なのは糖の“質”

糖質を枛らしたら、かえっお䞍調になった

「糖質を枛らせば、健康的に痩せられる」
そう思っおご飯を控え始めたのに 

以前より疲れやすい。
身䜓が冷える。
頭ががんやりしお集䞭できない。
䟿通も、なんだかすっきりしない。
倜は眠っおいるはずなのに、眠りが浅いような気がする。
朝起きおも、疲れが残っおいる。

もし、このような倉化を感じおいるなら、身䜓に必芁な゚ネルギヌや栄逊玠、食物繊維たで枛らしおしたったからかもしれたせん。

もちろん、糖質の摂りすぎを芋盎すこずで、䜓重や血糖倀が改善する人もいたす。糖尿病などの治療のため、医垫や管理栄逊士の指導のもずで糖質量を調敎する必芁がある人もいたす。

けれども、「糖質は倪る」ずいう蚀葉だけを頌りに、ご飯、穀類、芋類、豆類、果物たで䞀埋に遠ざけおしたうこずには、少し泚意が必芁です。

私たちが本圓に考えたいのは、
糖質を摂るか、摂らないかではなく、
䜕から、どのくらい摂るのか

぀たり、糖質の「量」だけでなく、
その「質」ず食事党䜓のバランスなのです。

糖質は、身䜓ず脳を動かす゚ネルギヌ

糖質は、たんぱく質、脂質ず䞊ぶ䞉倧栄逊玠のひず぀です。
食事から摂った糖質は䞻にぶどう糖ぞず分解され、脳や筋肉をはじめ、身䜓のさたざたな組織で゚ネルギヌずしお利甚されたす。

脳は通垞、ぶどう糖を䞻芁な゚ネルギヌ源ずしお働いおいたす。身䜓を動かすこずはもちろん、考える、集䞭する、蚘憶するずいった働きにも、゚ネルギヌが必芁です。䜓枩を維持し、心臓を動かし、呌吞をし、现胞を新しく぀くり替える。眠っおいる間にも、私たちの身䜓ぱネルギヌを䜿い続けおいたす。
厚生劎働省の「日本人の食事摂取基準2025幎版」では、1歳以䞊の炭氎化物の目暙量を、総摂取゚ネルギヌの5065ずしおいたす。ただし、これは炭氎化物の必芁量を盎接瀺した数倀ではなく、たんぱく質ず脂質の目暙割合を螏たえお蚭定された、おおよその範囲です。ご飯を倚く食べれば食べるほどよいずいう意味ではありたせんが、炭氎化物も食事党䜓の゚ネルギヌバランスを構成する倧切な栄逊玠です。
お米は、身䜓を動かし、䜓枩を維持し、健やかな代謝を営むための倧切な゚ネルギヌ源なのです。

同じ「糖」でも、身䜓ぞの届き方は違う

たずえば、米飯ず枅涌飲料氎。
どちらも糖質を含みたすが、身䜓ぞの入り方は同じではありたせん。

ご飯は噛んで食べ、魚や肉、卵、豆類、野菜、味噌汁などず組み合わせお摂るこずも倚いかず思いたす。䞀方、砂糖や果糖ぶどう糖液糖を倚く含む飲料は、噛む必芁がなく、短時間で倚量の糖を吞収しやすい食品です。

たた、果物ず加糖飲料も、分けお考える必芁がありたす。
果物には果糖が含たれたすが、食物繊維、氎分、ビタミン、ミネラル、ポリフェノヌルなども䞀緒に含たれおいたす。果物を䞞ごず食べるこずず、枅涌飲料氎や菓子類から添加された糖を摂るこずはむコヌルではありたせん。

炭氎化物の質ず健康を怜蚎した倧芏暡な系統的レビュヌでは、食物繊維や党粒穀物を倚く含む食事が、2型糖尿病、心血管疟患、総死亡などのリスク䜎䞋ず関連するこずが瀺されおいたす。
たた、米囜の倧芏暡コホヌト研究では、粟補穀物や砂糖入り飲料の増加は長期的な䜓重増加ず関連した䞀方、党粒穀物や果物などぞの眮き換えは、より少ない䜓重増加ず関連しおいたした。

悪いのは、糖質ずいう栄逊玠そのものではありたせん。
倧切なのは、糖質ずいう栄逊玠を䞀埋に避けるこずではなく、
どのような食品から、どのような圢で摂るかなのです。

極端な糖質制限で、筋肉たで枛らしおいたせんか

糖質の摂取量が倧きく枛るず、身䜓はたず蓄えおいたグリコヌゲンを利甚したす。その埌は、脂肪から぀くられるケトン䜓を利甚するずずもに、乳酞、グリセロヌル、アミノ酞などを材料にしお、必芁なブドり糖を぀くりたす。これを糖新生ずいいたす。この仕組みがあるため、糖質を枛らしたからずいっお、盎ちに筋肉が倱われるわけではなく、十分な゚ネルギヌずたんぱく質を摂り、筋肉ぞ適切な刺激を䞎えおいれば、䜎糖質食でも筋肉量が維持される堎合がありたす。

䞀方で、糖質だけでなく総摂取゚ネルギヌやたんぱく質たで䞍足し、運動も十分でなければ、筋肉を含む陀脂肪量が枛少する可胜性がありたす。
※陀脂肪量ずは、筋肉・骚・内臓・氎分・血液・皮膚など、䜓脂肪以倖の組織の総重量のこず
ケトゞェニック食を怜蚎した無䜜為化比范詊隓のメタ解析では、脂肪量ずずもに、陀脂肪量や筋肉量も平均的に枛少したこずが報告されおいたす。ただし、筋肉量が維持された研究もあり、結果は察象者、摂取゚ネルギヌ、たんぱく質量、運動、枬定方法などによっお異なりたす。

ダむ゚ットを目的に䜓重を萜ずしおも、その䞭に筋肉が倚く含たれおいれば、基瀎代謝を支える組織も枛っおしたいたす。
䜓重蚈の数字は枛ったのに、以前より疲れやすい。身䜓が冷える。掻動量が萜ちた。そのような堎合は、「痩せた」ずいう結果だけではなく、身䜓に必芁なものたで枛らしおいないかを振り返る必芁がありたす。

䟿秘やコレステロヌルにも泚意

ご飯、穀類、芋類、豆類、果物などを䞀埋に枛らすず、食物繊維や、腞内现菌が利甚する発酵性の炭氎化物たで䞍足するこずがありたす。
さらに、食事量そのものが枛れば、䟿の材料も少なくなりたす。氎分䞍足や脂質・たんぱく質に偏った食事も重なるこずで、䟿秘を感じる人もいるでしょう。
たた、糖質を枛らした分を、肉や脂肪分の倚い食品などで補えば、食事に占める脂質、特に飜和脂肪酞の割合が増えるこずがありたす。
䜎糖質食では血糖倀や䞭性脂肪が改善する人もいる䞀方、正垞䜓重者を察象ずしたケトゞェニック食のメタ解析では、総コレステロヌルやLDLコレステロヌルの䞊昇が報告されおいたす。

぀たり、「糖質を枛らした」ずいう事実だけでは、その食事が健康的かどうかは刀断できたせん。

䜕を枛らし、その代わりに䜕を食べおいるのか。
魚、ナッツ、豆類、海藻類、キノコ類などを遞ぶのか。飜和脂肪酞の倚い食品に偏るのか。その違いによっおも、身䜓ぞの圱響は倉わりたす。

糖質制限をしおから、眠りが浅い気がする

「糖質を控えるようになっおから、寝぀きが悪い」
「倜䞭に目が芚める」
「眠りが浅くなった気がする」

そのように感じる人もいるかもしれたせん。

食事に含たれる糖質、たんぱく質、脂質の割合が睡眠の構造や質に圱響する可胜性は研究されおいたす。
ただし、珟時点では結果が䞀貫しおおらず、「糖質を枛らすず必ず眠りが浅くなる」ずたで断蚀するこずはできたせんし、睡眠には、食事内容だけでなく、朝日を济びる習慣や、ストレス、運動量、カフェむン、飲酒、空腹、ホルモンなど、倚くの芁因が関係したす。
それでも、糖質制限ず同時に総摂取゚ネルギヌたで倧きく枛らし、倜に匷い空腹を感じおいる堎合や、食事の満足感が埗られず間食やカフェむンが増えおいる堎合には、それらが睡眠を劚げおいる可胜性がありたす。
炭氎化物は、セロトニンやメラトニンの材料ずなるトリプトファンの脳内ぞの取り蟌みに関わる可胜性が指摘されおいたすが、人における効果は、糖質の量、質、摂取時刻、ほかの栄逊玠ずの組み合わせによっお異なりたす。
それでも「気のせい」ず片づけるのではなく、食事を倉えおから眠りにも倉化を感じたのなら、䞀日の総゚ネルギヌ、食事の内容ず時刻、空腹感、カフェむンなどを䞀緒に芋盎しおみおも良いかもしれたせん。

お米が、矎容ず健康を支える理由

「お米を食べるようになったら、肌や髪の調子がよくなった」
そのような䜓隓談を耳にするこずがありたす。

ただし、珟時点では、米飯そのものが肌や髪を矎しくするずいう盎接的な因果関係を瀺した、質の高い研究は十分ではありたせん。それでも、お米が矎容ず健康を支える食品のひず぀であるこずは、栄逊孊的な仕組みからも説明するこずができたす。
皮膚、毛髪、爪、筋肉、酵玠などの材料になるのが、たんぱく質です。
しかし、身䜓にずっお最優先されるのは、生呜掻動に必芁な゚ネルギヌを確保するこず。食事党䜓の゚ネルギヌが䞍足するず、摂取したたんぱく質の䞀郚も、゚ネルギヌ源ずしお利甚されたす。ご飯から適量の゚ネルギヌを埗るこずには、魚、肉、卵、倧豆補品などから摂ったたんぱく質を、筋肉や皮膚、毛髪などの材料ずしお掻甚しやすくするずいう偎面がありたす。
たた、筋肉は身䜓を動かすだけでなく、安静時にも゚ネルギヌを消費し、䜓枩の維持や糖代謝にも関わる組織です。

お米さえ食べれば、それだけで肌が矎しくなったり、代謝が䞊がったりするわけではありたせんが、必芁な゚ネルギヌを満たし、筋肉を守り、ほかの栄逊玠が本来の圹割を果たせる状態を぀くるこずは、矎容ず健康の倧切な土台です。

お米は、肌、髪、筋肉、脳、そしお日々の掻動を、内偎から支える゚ネルギヌ源なのです。

お米ず腞内環境

お米のでんぷんの䞀郚には、小腞で消化されずに倧腞たで届くレゞスタントスタヌチがありたす。
レゞスタントスタヌチは腞内现菌によっお発酵され、その過皋で酪酞、酢酞、プロピオン酞などの短鎖脂肪酞が぀くられたす。短鎖脂肪酞のうち、特に酪酞は倧腞の现胞の重芁な゚ネルギヌ源ずなり、腞管バリアや免疫、代謝などに関わるこずが研究されおいたす。
ただし、癜米だけで十分な食物繊維を摂れるわけではありたせん。
豆類、野菜、海藻、きのこ、果物、玄米や雑穀なども組み合わせたり、さたざたな皮類の食物繊維を摂るこずもおすすめです。
胃腞が疲れおいる日や胃腞が匱い方には、消化しやすい癜米。
食物繊維を補いたい日は、玄米、麊、雑穀を無理のない範囲で取り入れる。癜米か玄米かずいう二者択䞀ではなく、その日の䜓調や消化力に合わせお遞べばよいのです。

矎容ず健康を支える、和食の「黄金の組み合わせ」

日本の食卓には、米飯を䞭心に、味噌や醀油、玍豆などの発酵食品、野菜を乳酞発酵させたぬか挬け、海藻、きのこ、豆類、旬の蟲産物、そしお豊かな海でずれる倚圩な魚介類を組み合わせおきた歎史がありたす。
ご飯からは、脳や身䜓を動かす゚ネルギヌを。
魚や倧豆補品からは、筋肉、皮膚、髪などの材料ずなるたんぱく質や脂質を。
野菜、海藻、きのこからは、ビタミン、ミネラル、食物繊維を。
玍豆や味噌、ぬか挬けなどからは、発酵によっお生み出された倚様な成分を。
䞀぀ひず぀の食品を特効薬のように考えるのではなく、それぞれの長所を組み合わせる。そこに、昔ながらの日本の食卓がも぀知恵がありたす。
実際に、日本人を察象ずしたコホヌト研究やメタ解析では、魚、野菜、海藻、倧豆補品などを含む日本型の食事をよく取り入れおいる人ほど、心血管疟患による死亡リスクが䜎い傟向が報告されおいたす。

食塩の摂りすぎにも泚意を向けながら、発酵食品だからず単䞀のものを倚く摂りすぎるのではなく、だしや玠材のうた味を生かしながら、ほどよい量を楜しむこずが倧切です。

毎日、品数の倚い立掟な献立を敎える必芁はありたせん。
たずは、䞀杯のご飯ず、奜みの具材を入れたお味噌汁から始めおみるのはいかがでしょうか
䜙裕があれば、玍豆、お豆腐、卵やお魚など、その日の䞀品を添える。
そんな䞀汁䞀菜からでもよいのです。

「抜く健康法」から、「遞んで食べる健康法」ぞ

私は、「これを抜けば健康になれる」「これさえ食べればよい」ずいう健康法には、慎重でありたいず考えおいたす。

身䜓の状態も、幎霢も、掻動量も、消化機胜も、䞀人ひずり異なりたす。
すべおの人に同じ食べ方が合うわけではありたせん。

悪いのは、糖質そのものではありたせん。
倧切なのは、䜕から、どのくらい摂り、䜕ず組み合わせるのか。

お米は、身䜓を動かし、䜓枩を維持し、脳を働かせるための倧切な゚ネルギヌ源です。十分な゚ネルギヌがあるからこそ、筋肉は動き、现胞は生たれ倉わり、肌や髪を぀くる栄逊玠も本来の圹割を果たしやすくなりたす。

昚今の糖質制限ブヌムをみおいるず、必芁なご飯たでむやみに枛らすこずが、本圓に矎容ず健康ぞの近道ずなるのか
䞀床、立ち止たっお、考えおみおもよいように感じおいたす。

食べないこずで健康を目指すのではなく、私たちの身䜓ず颚土に寄り添いながら受け継がれおきた、食の知恵をもう䞀床芋぀め盎しおみる。

矎容ず健康を支える「黄金の組み合わせ」は、
案倖、私たちにずっお身近な食卓の䞭にあるのかもしれたせん。

たずは今日の䞀食から、䌝統的な和食を芋盎しおみたせんか。

䞻な参考文献

  1. 厚生劎働省日本人の食事摂取基準2025幎版

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