インド映画に恋してます⑤ インドの菓子と神様と『Navrai Maajhi 』~ マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)より~ 甘さの洗礼 ディワリスペシャル
🎵 今日の一曲:Navrai Maajhi(『マダム・イン・ニューヨーク(English Vinglish)』より)
2014年、「見ると前向きになる映画」と話題になった『マダム・イン・ニューヨーク』の中の一曲。
平凡な専業主婦シャシ(シュリ・デヴィ)は英語ができず、辿々しい発音を家族に笑われていた。
「お前は家のことをやってればいい、どうせ何もできないだろう」
——そんな夫の態度に悲しくなる毎日。
そんな彼女が、親戚の結婚式のため、たったひとりで家族より先にニューヨークへ。
そこで彼女は、自分を取り戻していく。
年間500本近く映画を観る私の世界が、ある日 “Dard-E-Disco” でひっくり返った。
それからというもの、映画は観るものではなく——踊るものになった。
——今日は、ディワリ。
光の祭りの日に、私が語りたいのは“インドの甘さ”の話。
ボリウッド映画を観たい!インドを知りたい!
そんなふうに“インドアンテナ”を張り巡らしていた頃、
『マダム・イン・ニューヨーク』という映画が話題になっていた。
上映館を調べてみると、
コラボしているインド料理店が映画に出てくるお菓子を提供しているとある。
なんだかわからないが、黄色いお団子みたいだった。
それは渋谷で食べられるという。
私は、フラメンコのレッスンのあとにランチをすることにした。
カレーとナンのセットか、カレーとターメリックライスのセット。
そして、黄色いお団子。
カレーは、やっぱりカレーだった。
このお団子は「ラドゥ」というらしい。
仏像の頭のように小さな粒が並んでいる。

ざっくり30個入り——インドのスイーツはスケールも甘さも豪快!
一口かじった。
甘い! ひたすら甘い!! そして油がすごい!
でも——喉を通過したころには、すっといなくなる甘さだ。
日本では「脳天をつくような甘さ」なんて表現があるけれど、そういう甘さでは全くない。
上質な甘さ、雑味のない砂糖のストレートな甘さ。
とにかく甘いけど、何か飲めばすぐ消えるような甘さだった。
映画では、このラドゥを結婚のお祝いとしてお客様たちに配っているようだった。
インド人たちはこの甘いお菓子を配るのか……。
辛いものばかり食べるイメージだったけど、まさか甘いものも!
“ちょうどいい”がないんだな。
後日、ドゥルガープージャという宗教行事にお呼ばれして踊った時、
神事の施しとしてご飯が出た。
オレンジ色の渦巻きのようなオニオンフライ、
そしてモッツァレラチーズ……にしか見えないおかずとカレー。
オレンジの渦巻きは、油と砂糖たっぷりの“カリントウ”。
モッツァレラチーズは、砂糖水があふれ出す白い謎の物体。
神様へお祈りするときも、やっぱり甘いもの。
甘くて見たことのない形状。
噛むとシロップが溢れる、それがインド菓子。
大好きだぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
それ以来、私はインド菓子を売っている場所の近くに行くたびに、
必ず買い込むようになった。
インド映画を観るたびに、私の“好き”が増えていく。
みなさんが食べた中で、一番甘い食べ物は何ですか?
(⑥ 南アジアのおじさんたちは江戸っ子みたいだ『ルンギダンス』)
