痒くなる食べ物をGI値だけで判断してはいけない理由
こんにちは。
アトピー研究家の齋藤です。
第221回目となる今回は「GI値」についてのお話です。
痒みの強さは「GI値」と比例します。
それでは「GI値」を見れば、痒くなる食べ物が分かるのでしょうか?
血糖値の急上昇と痒みの強さが比例する理由
甘いものを食べると痒くなる事は確かですが、ほんの少しだけ食べただけでは、痒くならない事も多いです。
また、砂糖と白米はほとんどが糖質でできていますが、砂糖を食べて痒くなる場合でも、白米の場合は痒くならない場合が多いです。
それでは、なぜ、白米は痒くならないのに、砂糖は痒くなるのでしょうか?
その理由は、血糖値の上昇スピードと関係があります。
血糖値の上昇スピードが早ければ早いほど、痒くなる確率が高まり、痒みの強さも強くなります。
同じように血糖値が上昇する事は変わらないのに、なぜ、血糖値の上昇スピードが早いと、痒みが強くなるのでしょうか?
その理由は「インスリンの分泌量」と関係があるからです。
インスリンは血糖値が一定値以上まで高くなると分泌されます。
この時、ゆっくりと血糖値が上がっていけば、インスリンもゆっくりと分泌されます。
ゆっくりと分泌されるという事は、短時間に大量のインスリンが分泌されないという事です。
少しずつインスリンが分泌された場合は、血糖値が下がりすぎることはありません。
白米を食べると血糖値は上昇してインスリンが分泌されますが、痒くならない場合が多いのは、血糖値が下がりすぎないからです。
しかし、砂糖などを大量に含む甘いものを食べた場合は、血糖値が急上昇します。
血糖値が短時間で一気に上がった場合は、短時間で一気に血糖値を下げないといけません。
短時間で血糖値を下げようとした場合、大量にインスリンを分泌する必要があります。
自動車で急加速をすると、ガソリンを大量に消費するのと同じです。
そして、大量にインスリンを分泌すると、血糖値が下がりすぎて「低血糖」になってしまいます。
そのため、今度は逆に、血糖値を上げる必要がでてきます。
その時に、痒みを抑えるホルモンでもある「副腎皮質ホルモン」のコルチゾールが血糖値を上げる作用に使われます。
その結果、コルチゾールが減少し、痒みを抑えることができなくなるのです。
これが血糖値が急上昇すると痒くなる理由です。
例外には要注意!痒くなる食べ物をGI値だけで判断してはいけない理由
皆さんは「GI値」という言葉を聞いた事はありますでしょうか?
「GI値」とは、食後の血糖値が上がるスピードを数値化した指標です。
GI値が高い食品は食後の血糖値が急激に上昇しやすく、GI値が低い食品は、食後の血糖値は緩やかになります。
つまり、GI値が低ければ低いほど、食後の血糖値が上がりにくい食品ということになりますので、食べても痒くなりにくいのです。
そのため、アトピーの食事療法に関する本の中には、GI値が低いものを食べましょうとアドバイスをしている先生は多いです。
確かに、GI値と痒みの強さが比例することは確かです。
しかし、GI値に関係なく痒くなる食べ物もあるのです。
例えば、リノール酸がたくさん含まれている食べ物です。
ナッツ類は確かにGI値が低いですが、痒みの原因になるリノール酸がたくさん含まれているものも多いです。
また、ナッツ類はアレルギーがでやすく、アトピーの方にはお勧めできないのですが、そのような食べ物でもGI値が低いからといって勧めている方もいるのです。
その先生のアドバイス通りに食事療法をしている方は、食事療法をしているにも関わらず、逆に痒みが強くなった方もいるかもしれません。
痒くなる食べ物は血糖値だけでは決まりません。
アレルギーがでやすい食べ物や炎症がでやすい食べ物、消化に負担がかかるものを食べても痒くなります。
そのため、GI値だけで痒くなるかどうかを判断してはいけないのです。
結び
アトピーの症状がでている方がGI値が高い食べ物を食べると痒くなる場合が多いです。
その理由は、血糖値が急上昇するほど痒みの強さが強くなるからです。
ただし、例外もたくさんありますので、注意が必要です。
GI値(血糖値が上がるスピード)が低いものを食べることを勧めているアトピー関係の本やホームページも多いですが、GI値が低くても、痒くなる食べ物はたくさんあります。
食事療法をする場合は、1つだけの要素で判断をせずに、総合的に見て判断をしないといけないのです。
ちなみに、GI値が高い食べ物を食べて痒くなるのは、アトピーの症状がでている時だけです。
アトピーが完治すれば、GI値が高い食べ物を食べても痒くなることはありません。
食事制限をしている方は、食事制限を辞めて甘いものを食べはじめると、またアトピーの症状が復活する事が多いです。
そのため、「一生、甘い物が食べられないのでは?」と不安に思っている方も多いかもしれませんが、アトピーの根本的な原因を排除して、アトピーが完治すれば、甘い物を食べても痒くならない身体になります。
アトピー性皮膚炎の完治に必要なことは、食事制限などでどんどんと消化能力を落としていくことではありません。
身体のエネルギー残量を増やしていくことで消化能力を上げていき、食べられるものを増やしていくことが大切なのです。
本日も記事を読んで下さって、本当にありがとうございました。
毎日投稿していますので、明日も楽しみにしていて下さいね。
