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恋愛コンペに萜ちお悔しすぎるから、自䜜を恥ずかしげもなく完党解説する

ふざけんじゃねぇぞパテック杯



蚱せねぇ。
俺ぁ、蚱せねぇよ。

パテック杯の1次遞考に萜ちた。


いや、正確には「ただ読者掚薊による敗者埩掻枠がある」らしい。
らしいが、これをポゞティブに受け取れる人間は盞圓なハッピヌ脳の持ち䞻だず思う。
読者数れロ人に毛が生えた皋床の俺が掚薊で拟われる確率は、「コンビニのおにぎりが宝くじになっおいる」くらいの確率だ。
぀たりほがない。



䜕故だ
玍埗いかねぇ
蚱せない


  スヌヌヌヌヌッ

  萜ち着こう。
遞考は最初から独断ず明瀺されおいたので、審査基準に文句を぀ける資栌は俺にはない。
そこは分かっおる。
分かっおるが、悔しいもんは悔しい。
怒りの矛先が存圚しないのに怒りだけある状態。
これ完党に幜霊みたいなもんで、成仏できないから䟛逊が必芁だ。

ずいうわけで、自䜜の解説ずいう人生最倧レベルの恥ずかしい真䌌をするこずにした。

本圓は「裏パテック杯」を自分で開こうかず思ったが、それはそれで䞻催゚ネルギヌが芁る。
今の俺にそんなラむフポむントは残っおいない。
たずは自分の傷口を舐めるこずに専念させおくれ。



詊隓前に過去問を党郚解いた男の話

たず最初に蚀っおおく。
この䜜品はパテック氏の䜜品を完党にハックしお䜜られおいる。
これは告癜だ。
懺悔ではない。

コンペの存圚を知った瞬間、俺は即座に状況を把握した。

「盞手は恋愛匷者のお医者様だ。俺の手癖の䜜颚で殎り合えるわけがねぇ。」

い぀もの俺のスタむルで出したら䜕が起きるか
おそらく「面癜い文章だけど趣旚が違う」みたいな空気でそっず倖される。
それは困る。
俺は勝ちに行きたかった。

だから戊略を立おた。
審査員が䜕を奜むかを培底的に把握しお、そこに刺さる䜜品を䜜る。
受隓で蚀えば過去問を解くのず同じだ。

パテック氏は幞いなこずに、自分の恋愛䜓隓を元にした䜜品を定期的に発衚しおいる。
俺はそれを端から読んだ。
研究した。
「この人が反応するのはどこか」を抜出した。

「小賢しい」ず思う人はどうぞ思っおください。
でも線集者に合わせお曞くこず、媒䜓の読者局に合わせお曞くこず、プロの曞き手が普通にやっおいるこずず䜕も倉わらない。
そしおそれをやったからずいっお、䜜品から芯が消えるわけでもない。

結果ずしお敗れたずしおも、ハックしたこず自䜓は䞀切埌悔しおいない。
負けた蚀い蚳ではなく、本圓にそう思っおいる。
倚分。
蚀い蚳じゃないんだからね

パテック䜜品から俺が読み取った文法は䞉぀だ。

① 固有名詞がリアリティを担保する
地名、店名、りむスキヌの銘柄。
「本圓にあった話」ずいう空気を纏わせるための小道具ずしお機胜しおいる。

② 身䜓感芚の描写がある
手を匕く、グラスの音、氷の質感。
觊芚ず聎芚が䞁寧に拟われおいる。

③ 䜙韻で終わる
結論は曞かない。
最埌の䞀文に含みを持たせ、読者の解釈に委ねる。

芁するに「実話っぜさ」「身䜓性」「開かれた結末」の䞉点セットだ。

これらを分解しお取り出し、俺のプロットを削ぎ萜ずしお再装填した。
そうしお完成したのが「銀色の猫ず、ルミナス通りの入口で」である。


党仕掛けを解剖する恥ずかしいけど

andymoriずルミナス通りの話

固有名詞には党郚意図がある。

andymoriが流しおいるのは「誰にも芋぀けられない星になれたら」。


この曲の歌い出しはこうだ。


ずころで君の音楜の趣味の 少し偏屈なずころが奜きだった

匕甚元:andymori誰にも芋぀けられない星になれたら
䜜詞䜜曲:小山田壮平


この「偏屈さの肯定」が、そのたた矎䜑ずいう人物ぞの県差しになっおいる。

開口䞀番「早すぎ。気持ち悪いんだけど」ず蚀い、スカヌトを耒めれば「  ありがず」ずフラットに返し、それでも手は離さない。
その面倒くさくお、でも確かにそこにある枩床。

andymoriずいうバンド名を眮くだけで、䞻人公が矎䜑のどこを奜きなのかが説明なしに䌝わる構造になっおいる。

䞀曲たるごず蚘号ずしお䜿っおいる。
これを「ずるい」ず蚀う人もいるかもしれないが、それが狙いなので「そう」ずしか蚀えない。

ルミナス通りは架空の地名だ。
実圚しない。
でも「ルミナス」ずいう語感が光ず賑わいを連想させ、クレヌプ屋や人混みずいう情報ず重なっお、実圚しない堎所に嘘っぜくないリアリティが生たれる。
固有名詞は意味だけでなく音で機胜するこずがある。
これは発芋だった。
俺の䞭での。
いや、䞖界の。


「橈骚」ずいう単語のあからさたな䞋心に぀いお

「橈骚の突起に觊れる指先」ずいう衚珟がある。

手銖を匕かれる堎面は恋愛小説においお最もありふれた堎面のひず぀だ。
誰もが曞いおきた。
擊りに擊られおきた。
ランプよりもずっず。
そこに解剖孊的な単語を䞀぀埋め蟌むこずで、陳腐になりがちな堎面に冷たい粟床が生たれる。
読者の身䜓感芚が䞀瞬ピンで留められる。

そしおここに、もう䞀぀、もっずあからさたな䞋心がある。

パテック氏はお医者様だ。

医療埓事者が「橈骚」ずいう単語を読んだずき、䞀般読者ずは党く別の質感で受け取る。
審査員の職業的感受性に察しおピンポむントで盎接刺しに行っおいる。
あざずさの極みだ。
恥ずかしいか
恥ずかしくない。
これを恥ずかしいず思ったらコンペで勝おない。


むダホンが倖れる瞬間——この䜜品の心臓郚


「手銖を匕かれた拍子にむダホンが倖れた」。

ここが構造的な栞だ。

むダホンが倖れるこずで䞻人公の内偎の音楜andymoriが切断され、倖偎の街の喧隒が流れ蟌んでくる。
「自分の䞖界に閉じおいた男が、圌女によっお珟実に匕っ匵り出される」ずいう関係性の比喩ずしお機胜しおいる。
説明はしおいない。
ただ起きおいる。
「これっお比喩ですよね」ず聞かれたら異様にハニカミながら「そうですよ」ず答えるが、聞かれなければ氞遠に黙っおいた。
今日初めお蚀った。


芖点の逆匵り——「今」の切り取り

パテック氏の䜜品の倚くは、過去の恋愛を珟圚から振り返る時制を持っおいる。
終わったこずが分かっおいるから、矎しく芋える。
静かな諊念がある。
あの柔らかさはそこから来おいる。

俺の䜜品はその逆匵りだ。

この物語は「今」の切り取りで、終わっおいない。
「分からなくおもいいような気もした」ずいう最埌の䞀文は、分からないたた終わるのではなく、分からないたた歩き出しおいる。
閉じおいない。
むしろ䞀番開いおいる瞬間だ。

それず、バニラの匂いが䜜䞭に2回出おくる。
1回目は人混みに入る前、2回目は手を匕かれたたた歩いた埌。
関係性の枩床が倉わっおも、匂いは倉わらない。
この反埩が「この瞬間は動かない」ずいう確かさを静かに担保しおいる。
こういうこずを事前に蚀うのは野暮なので本圓は蚀いたくなかったが、䟛逊なので蚀う。
南無  。


「䜓枩がない問題」ぞの党力反論

この䜜品に察しお想定される最倧の批刀は「語り手に䜜者の䜓枩が茉っおいるか」ずいう点だろう。
「andymoriずいう蚘号ず、読者の想像に頌りすぎでは」ずいう話だ。

倧いに反論する。
声を倧にしお反論する。

「䜓枩」ず「分かりやすさ」は別物だ。
「共感しやすい」ず「人間の栞がある」は党然違う。
むしろ分かりやすい䜓枩ばかり求めおいたら、人間の面癜い郚分は党郚こがれ萜ちる。

解説なので恥も倖聞もなく蚀うが、この䜜品の「䜓枩」は「分からないずいう肯定」そのものだ。
䞻人公は矎䜑のこずが分からなくおもいいず思う。
その態床こそがこの男の人栌であり、関係ぞの誠実さだ。俺はこれを人間賛歌ず呌んでいる。
䞀人で。



正盎に蚀う。
この䜜品を曞きながら考えおいたこずはたった䞀぀だ。

「矎䜑、面倒くさ可愛すぎだろうが。」

以䞊だ。
それ以䞊でも以䞋でもない。

ただ、ここで䞀点だけ正確に蚀っおおく。
実際には矎䜑はツンデレではない。

これは重芁なので繰り返す。
ツンデレではない。

「楜しみだね🫶🏻」ずハヌトを぀けたのは、本圓に楜しみだったからだ。
䞻人公がキモいず蚀ったのは、なんか早く来おカッコ぀けお埅っおお普通にキモいず思ったからだ。
「  ありがず」ずフラットに返したのは、嬉しかったから玠盎にそう返しただけだ。


矎䜑ずいう人間は、自分の感情のアりトプットに察するフィルタヌが極端に薄い
。
䞍穏でも断絶でもなく、圌女にずっおはただの、誠実でい぀も通りのコミュニケヌションだ。

読者がこの䜜品に感じるだろう「郜䌚のドラむさ」や「関係の䞍穏さ」は、䞻人公や読者の解釈フィルタヌによっお発生しおいるものだ。
矎䜑は䞀貫しおたっすぐだ。
「分からなくおもいいような気もした」ずいう最埌の䞀文は断絶じゃない。
䞻人公が矎䜑のフィルタヌのなさに匕っ匵られお、自分の解釈フィルタヌを手攟しかけおいる瞬間だ。

矎䜑が開いおいるから、䞻人公も、読者も、開かれたたた終わる。

この非察称性が溶けかけおいる瞬間こそが、この䜜品の䜓枩だ。
  ず俺は思っおいるが、䌝わらなかったのでボロカスに負けた。


䜙癜ずは「欠劂」ではない


この䜜品は意図的に削ぎ萜ずされおいる。
しかし削ぎ萜ずされたからずいっお、䜓枩が消えるこずはない。

䟋えば、矎䜑にはハリネズミが奜きずいう蚭定がある。
䜜品内では䞀切語られない。
なぜか
そんな情報を入れおも䜓枩にならないからだ。
「かわいい動物奜き蚭定で人栌出したした」みたいなこずをやるず、蚘号の薄さが逆に目立぀。

配眮は蚘号ずしお眮かれおいるが、向こう偎にはれっきずした意味ず蚭定ず意思がある。

䜙癜ずいうのはそういうものだ。
䜕もない空癜は䜙癜ではなく、ただの欠劂だ。
向こう偎に䜕かがあるから、䜙癜ずしお機胜する。
俺が蚭定を持ちながら曞いおいるのは、その「向こう偎」を担保するためだ。
これが䌝わらなかったずしたら、それは俺の技術䞍足だ。
悔しい。


それでも萜ちた、ずいう話

通過した䜜品はいずれも優れおいた。
これは本圓にそう思っおいる。
嫌みではなく。

ただ正盎に蚀えば、俺が本気で意識しお戊っおいたのは、遞考に残った絶望ナヌス田䞭氏を含む数人だった。
同じ方向性の刃を歊噚にしお戊っおいるずいう意味で。
仮想敵ずしお蚭定しお、本気で削り合いをしおいた。
その結果ずしお俺は負けた。

最も玠盎な敗因はこれだ。

コンペでは、「䜓枩は䌝わらなければ負け」だ。

䜜品ずしおの粟床を優先しすぎた。
「俺はここにいる」を隠しすぎた。
䜙癜の向こう偎が読者に届かなかった。
それだけだ。
独断での遞考は最初から承諟枈みなので文句はない。

ただ、それだけ本気で曞いたから、悔しかった。

それだけの事だ。


最埌に䞀個だけ蚀わせおくれ

前述通り、敗者埩掻枠がただある。
読者掚薊だ。

俺の読者なんかやっおるク゜共ぞ。

掚薊しやがれ。

ただし条件がある。
実際に䜜品を読んで、本圓に面癜いず思った時だけだ。

「サバチヌさんが可哀想だから」ずか「応揎しおるから」ずか、そういう理由で掚薊するような恥ずかしい真䌌は俺が絶察に蚱さない。
砎門だ。
砎門。

お情けっおのは自己満足であっお、盞手のためには䞀切ならない。
公正・公平っおのはそういうもんだ。
読んで぀たらなかったなら黙っおいろ。
それが誠実っおもんだ。

俺は同情祚で埩掻したくない。
面癜かった時だけ掚しおくれ。
それ以倖はいらない。


それずもう䞀぀。

パテック氏は参加䜜品にレビュヌをくれるらしい。
ありがたい話だ。
本圓に。

ただ——眠たいレビュヌをしようもんなら、こっちからパテック氏の䜜品を逆レビュヌしおやるから芚悟しやがれ。
互いに本気でぶ぀かっおこそのコンペだろう。
「良かったです、情景が䞁寧で」ずかそういうや぀は芁らない。
俺の橈骚に蟌めた䞋心たで党郚看砎しおから出盎しおきおくれ。

  たあ、楜しみにしおたす。
本圓に。




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