草間彌生さんを偲んで――「芸術家」とは、こういう人なのだと思う
草間彌生さんが亡くなられたというニュースを聞いた。
大変残念であり、寂しい。
水玉模様の作品で、世界中の人々に知られている日本を代表する前衛芸術家だ。
けれど、私にとって草間さんは、単に「水玉模様で有名な芸術家」ではない。
私自身、農業高校、そして農大へ通いながら、部活動で絵を描いていた。
10代、20代の頃は、美術館にも何度も足を運んだし、美術関連の本を読んだり、さまざまな作品を見たりしていた。
そんな中で、強く影響を受けた芸術家の一人が、草間彌生さんだった。
もちろん、水玉や網目、そして独特の色彩。
一目見ただけで「草間彌生だ」と分かる、圧倒的な個性。
でも、私が惹かれたのは、作品そのものだけではなかった。
そこに至るまでの彼女の生き方そのものが、凄まじい。
「芸術家って、こういう人なのかもしれない」
そんなことを感じさせられる。
自分の内側にあるものを、誰に何と言われようと表現し続ける。
苦しさや葛藤さえも作品に変えてしまう。
そして、何歳になっても創作をやめない。
そのエネルギーは、作品だけではなく、彼女の言葉からも感じられた。
「愛」や「希望」といった、人間にとって普遍的なものを、芸術を通して世界に投げかけ続けた人でもあったと思う。
草間彌生さんの作品を見ていると、ただ「美しい」とか「面白い」というだけではない、何か強烈な生命力のようなものを感じる。
それは、97年という長い人生を、ひたすら「自分は何を表現するのか」と向き合い続けた人だからこそ生まれるものなのかもしれない。
私自身、今は政治の世界にいる。
けれど、絵を描いていた10代、20代の頃の自分も、今の自分の中に確かにいる。
そして、いつかまた本格的に絵を描きたーい!って思ってもいる。笑
だからこそ、草間彌生さんの生き方には、今でも強く惹かれる。
「芸術家とは、こういう人なのだな」と。
亡くなられてからも、作品は残り続ける。
そして、その作品を見た誰かの心に、また新しい何かが生まれていく。
それもまた、芸術なのだと思う。
草間彌生さん。
たくさんの作品と、たくさんの言葉をありがとうございました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
