ブランド:血統【受け継がれる】
ブランド・ブランディング
この言葉は、誰しもがよく耳にする言葉。
私はこの言葉と向き合う機会が多かった。
特に「ブランディング」という言葉は、
仕事柄、ブランディングデザインとして向き合う機会が多い言葉です。
そもそも、ブランドって何を指す言葉なのか?
Q1. あなたの一番好きなブランドはなんですか?
Q2. ブランドと聞いてパッと思いつく言葉はなんですか?
最後に皆さんに「答えて欲しい答え」があるので、最後まで読んで下さい🙏
検索すると、
ブランドとは、企業が提供する商品やサービスを他のものと区別するためにつける名称、シンボル、ロゴ、またはそれらを通じて消費者が抱く共通のイメージや価値のこと。
と説明されます。
では、ブランディングは?
ブランディングとは、企業や商品に対する「独自の認識」や「感情移入」を顧客の心に築き、他社との差別化や指名買いを生み出す長期的な戦略。
と説明されています。
しかし、私の認識は少し違います。
私は過去に、ブランドについて「血統」という考え方を教わったことがあります。
「ブランドを“血統”のようなものとして捉える。」
血統のように受け継がれていくものがブランドとなり、歴史と過去の実績によって、信頼と価値が保たれていく。
そのように聞いた時、ものすごく腑に落ちた経験がありました。
実際の「brand」という言葉の語源は「血統」ではなく、古くは家畜などにつけられた「焼印」に由来するとされています。
しかし私は、ブランドというものの本質を考える時、この「血統」という捉え方が非常にしっくりきます。
受け継がれていくもの。
積み重ねられていくもの。
時間によって価値を持つもの。
海外、特にヨーロッパなどでの「ブランド」のイメージには、そのようなものを感じます。
特にファッションやバッグ、アクセサリーなどのブランドでは顕著で、ロゴやシンボルマークにも、そのアイデンティティが表現されています。
そして社名に良く見られる、「○○& Co.」自分と仲間達という表現。まさに自身のブランドとしての宣言であり、明確な意思表示となっています。海外のハイブランドと並び日本にもファッションデザイナーがブランドを冠し活躍されています。
これまで国内でも数多くのブランドがあらゆる業界を牽引して来ました。
高度成長期では家電メーカーや自動車メーカーなどがブランドメーカーとして、「日本ブランド」を世界に作り上げました。
企業が長い年月をかけて各社が品質や技術、耐久性、サービスを積み重ねて、結果として「日本製」という言葉そのものに価値を持たせてきた。
何十年と品質を守った人、信用を裏切らなかった人、技術を次代へ渡した人、その名前を背負って仕事をしてきた人達。
そういう時間と行為の蓄積がブランドをつくるのだと私は考えます。
ブランドは「誇る」もの「誇れる」ものです。
ロゴやシンボルはその「象徴」です。
なので、最近のデザイン関係で語られているブランドやブランディングには、少し違和感を感じています。
ましてやAI生成の時代に突入した今、思想や理念よりもスピードや簡単さ、手軽さが優先されすぎてるように思えてなりません。
近年のブランディングデザイン
最近のデザインにおけるブランディングは、ロゴの刷新や統一感の演出など、「変化」や「刷新」をすることに重きが置かれているように感じます。
また、「ブランドっぽく」見えることがブランディングデザインと呼ばれているような感じもあり、かなり本質からブレているように映ります。
当然、新規ブランドとして構築していく上では、
これから永年使い続けていくものとして、そして一目でそのブランドを表すものとしてデザインを行います。
理念やコンセプト、そしてそのブランドに含まれる一切のものを表現するシンボルマークやロゴ、そしてアートディレクションなどの設計を行います。
それがブランディングデザインだと考えています。
過去にこんな経験があります。
地域の名前がついた伝統技法による織物を行っている会社から、
「ブランディングをしてほしい」
という依頼を受けました。
しかし、初回の顔合わせでお話ししていると、地域の名前を付けている時点で、すでに「ブランド」として成立している。「ブランディング」する必要がない。
しかも、何代にもわたって受け継がれてきた、立派な屋号のシンボルマークまである。
その時に思いました。これは「ブランディング」の依頼ではなく、これからのプロモーション戦略を依頼されているのだと思い、その旨を提案させていただきました。
「ブランディング」や「リブランディング」って言葉だけが先行してしまってる危険なケースだと思いました。
販売戦略やマーケティング、見せ方や表現方法など、手段は時代に合わせて変えていく必要があります。
しかし、ブランドそのものを揺るがしてしまうような変更は簡単にするべきではない。あまりにも勿体ない。
受け継がれ、続いてきた真実こそがブランドの証となる。
私はブランドに関して、常にそう考えます。
これから未来に受け継がれていく価値の創出。
これこそが、ブランディングデザインに求められていることだと考えています。故に、軽はずみではなく、思いつきでもなく、流行に左右されることのないように熟考するべきだと捉えています。
前半で述べたブランドやブランディングに関して説明されている内容は、ある意味では「当たり前」のことです。
それ以上に、いかに「価値」を表現するか。誇りを表現できるか、
そこが最重要なポイントだと思います。
ブランドについて思うこと
今回の記事で一番伝えたい内容は、デザインに関するブランディングデザインの話だけではありません。
読んでくださっている皆さんに、二つ聞きたいことがあります。
Q1. あなたに一番近いブランドは?
Q2. あなたが持っている唯一無二のブランドは?
私はこの質問に対して
A. 、自分自身の名前
を答えていただきたいと思います。
そして、そもそも、
あなたがこの世にいなければ、あなたには他のブランドなど何の価値もない。
そして、
あなたの名前は唯一無二の歴史を持つ価値のあるものです。
私はこの記事で一番伝えたかったのはあなたのの価値です。
以外と自分の名前って疎かにしてしまいがちですが、サインや証明にもなる。そして自分でつけた訳でなく両親や誰か自分以外の人からつけられたブランディングされたものだと考えて頂きたいです。
私も子供の頃は自分の名前が嫌でしたが、今となっては変えようもなく、それを背負って生きてきましたから。
私は、これからもデザイナーとしてブランドという言葉と向き合い、ブランディングというデザインに取り組みます。
しかし、まだ全ての答えを持っているわけではありません。
ブランディングとは、未来に残す価値の設計。
未来に価値あるものをちゃんと残していきたいと思います。
最後まで読んで頂き有難うございました🙏
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ、サポートお願いします。いただいたサポートは、取材や情報収集のために使わせていただきます。