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我が家の『いい子』、唯一の弱点
我が家のミニチュアダックスフンド、「まる」は、とってもいい子だ。
これは親バカではない。本当にいい子なのだ。
まず、吠えない。
もともと狩猟犬だったミニチュアダックスフンドは、比較的よく吠える犬種だと言われている。
ところが、まるは吠えない。
考えてみたら、今年に入ってから、まだ一度も「ワン!」を聞いていない。
トイレも間違えない。 いたずらも、ほとんどしない。 ごはんは毎日よく食べる。
そして何より、平和主義だ。
我が家には、チワワの「らら」もいる。
まるは、ららに逆らわない。 喧嘩もしない。
ららのごはんやおやつを横取りすることもない。
おやつをもらう時も、まず、らら。 次に、自分。
ちゃんと順番を守って待っている。
呼べば来る。
でも、私が仕事に出かける時は追いかけてこない。
「行かないで!」と騒ぐこともなく、こちらを見送ってくれる。
歴代のダックスフンドを思い返しても、こんなに飼いやすい子は初めてだ。
なんて手のかからない子なんだろう。 なんていい子なんだろう。
……ただし。
そんなまるにも、どうしても譲れないことがある。
歯磨きだ。
歯ブラシを持った途端、それまでの「いい子」はどこへやら。
嫌。 絶対に嫌。 何がなんでも嫌。
そんな強い意志を全身で表現する。
夫と私、二人がかりで挑んでも無理。
吠えない。 いたずらしない。 喧嘩しない。 順番を守る。 呼べば来る。
そんなまるが、歯磨きだけは全力で拒否する。
人間も犬も、何か一つくらい「これは嫌!」があったほうがいいのかもしれない。
……いや。
でも、まる。
歯磨きは、させてほしい。
