73 去年とは少し違った療育センター
今年度も、療育センターには週1で通うことになった。
メンバーには入れ替わりがあり、全体で8人。先生は3人で、そこは去年と変わらなかった。
やること自体は去年と大きく変わらず、少し慣れた空気の中で活動が進んでいたように感じた。
初めて通い始めた頃のような緊張感は少なくなり、息子自身も「ここがどういう場所なのか」を少しずつ分かってきているように見えた。
部屋に入ってからの流れや、活動の順番もなんとなく覚えてきていて、以前よりスムーズに動ける場面も増えていた。
変わった点といえば、一つ下の年齢の子が2人加わっていたことだった。
以前より少しにぎやかな雰囲気になり、子ども同士の関わりも少しずつ見られるようになっていた。
男の子が6人、女の子が2人という構成で、全体としては男の子が多い印象だった。
去年はそれぞれが自分のことで精一杯という雰囲気もあったが、今年は少しずつ周りを意識する場面も増えてきていたように思う。
誰かが遊んでいるところへ近づいていったり、同じ遊びを真似してみたり。
まだ一緒に遊ぶというより、“同じ空間の中で関わる”ような距離感ではあったけれど、それでも以前とは少し違って見えた。
親として見ていると、去年よりも少しずつ、“集団の中で過ごす”という形ができてきているようにも感じていた。
もちろん、まだ落ち着かない場面や、うまく気持ちを切り替えられない時もある。
活動に集中できずに途中で別のことが気になってしまったり、思い通りにいかず不機嫌になってしまうこともあった。
それでも、以前より周りの流れに入れる時間が増えてきていて、小さな変化を感じることも多くなっていた。
先生の声かけで戻ってこられることも増え、少しずつ“みんなと一緒にやる”ことに慣れてきているようにも見えた。
療育センターでは、似たような悩みを抱えている子たちが多かった。
だからこそ、幼稚園などとは違い、「周りと比べてしまう」という気持ちはそこまで強くならなかった。
できる・できないよりも、それぞれのペースで過ごしている空気があり、私自身も少し肩の力を抜けていたように思う。
「できるようになった」とまでは言えなくても、少しずつ積み重なっているものはある。
そんなふうに感じていた時期だった。
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