84 ⭐️ 普通級か、支援級か

小学校入学前、

私は、息子を支援級に入れたいと思っていた。

迷いがなかったわけではない。

もしかしたら、普通級でもやっていけるかもしれない。

周りの子たちと同じように、
ランドセルを背負って、
同じ教室で過ごす。

そんな当たり前の光景を、
思い描かなかったわけではない。

入学式で名前を呼ばれて、
同じ列に並んで、
同じ教室に入っていく

そんな姿を、想像しなかったわけじゃない。

それでも、

小学校で息子が困らないように。

周りに迷惑をかけないように。

そして、集団の中で少しでも安心して過ごせるように。

その思いの方が、強かった。


まず療育センターで支援級について相談し、

その後、市役所に連絡をして、
教育センターへも相談する流れになった。

療育センターでは発達検査を受け、

教育センターの先生と息子と一緒に、支援級のクラスを見学にも行った。

実際に教室を見たとき、

少人数で落ち着いた雰囲気に、
「ここなら大丈夫かもしれない」と思う気持ちと、

「ここに入るんだ」という現実を突きつけられたような気持ちが、
同時にあった。

同じ学校の中にありながら、

少し違う場所に進むような感覚だった。

廊下の先に見える普通級の教室と、

今見ているこの教室が、

同じ学校の中にあるとは思えないくらい、

遠く感じた。


教育センターの先生からは、

「支援級に入った場合でも、おそらく4年生くらいで落ち着いてくると思うので、
その時に普通級への移動も考えてみては」

といった話もあった。

その言葉を聞いたとき、

少しだけ未来が見えたような気もした。

「もしかしたら、戻れるのかもしれない」

そんな希望のようなものも、どこかにあった。

でも同時に、

そこまでの時間をどう過ごしていくのかという不安もあった。

その時の私は、

“戻す”という選択を考える余裕はなかった。

まずは、

今をどう乗り越えるかで精一杯だった。


加配の時と同じように、

あとは結果を待つだけの時間になった。

ここから先は

1,005字

¥ 390

Amazon Payで支払うと最大2%還元のチャンス! 9/30まで

ありがとうございます。励みになります。いただいたチップはおやつ代にしたいと思います。