38 食事の時間だけは安心出来た
息子は食べることに関して困ることはなかった。
好き嫌いもほとんどなく、出されたものはだいたい食べてくれる。
作りがいがあって、この時だけは不安を少し忘れられる時間でもあった。
この頃好きだったのはお豆腐ハンバーグ。
唯一苦手なのは梅干しだった。
お菓子を作れば、ニコニコしながら食べてくれる。
言葉がなくても、嬉しそうなのはよく分かった。
おやつにはパウンドケーキをよく作っていた。
食事の時間そのものは、しっかり成立していた。
ただ、座って最後まで食べられる日もあれば、途中で動きたくなる日もあった。
それでも、食べられなくなることはない。
スプーンやフォークも少しずつ使えるようになってきている。
こぼしながらでも、自分で食べようとする姿がある。
「食べる」ということは、ちゃんとできている。
それだけは、今の中で安心できる部分だった。
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