87 小学校生活スタート
小学校生活が始まり、息子にも少しずつ新しい日常ができていった。
息子の学校には登校班があり、近所の子どもたちと一緒に学校へ向かう仕組みになっていた。
最初は「ちゃんと歩いて行けるだろうか」と不安もあったけれど、6年生のお兄ちゃんたちがよく気にかけてくれていた。
特に副班長のお兄ちゃんは、歩くペースを合わせたり、「大丈夫?」と声をかけたりしながら、自然に息子をサポートしてくれていた。
朝、登校班の後ろ姿が見えなくなるまで見送るのが、毎日の習慣になっていた。
ちゃんと学校まで行けるだろうか。
途中で嫌にならないだろうか。
不安は消えなかったけれど、振り返らずに歩いていく姿を見るたびに、少しずつ小学生になっていくような気がしていた。
学校では、普通級と支援級を行き来する生活が始まった。
朝の会や給食は普通級、それ以外は支援級で過ごす形だった。
落ち着いて過ごせる日もあれば、教室を飛び出してしまう日もある。
安定している日と不安定な日を繰り返しながら、少しずつ学校という場所に慣れていっている時期だった。
それでも、登校班のお兄ちゃんに助けられながら、息子は毎日学校へ向かっていた。
入学したばかりの頃は不安の方が大きかったけれど、少しずつ自分の居場所を作っていっているように感じていた。
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