59 ぎゃー、と思った〜虫

息子は、虫があまり得意ではない。

それでも、公園の砂場で遊んでいた時に、何かの幼虫のような、芋虫のようなものを見つけた。

じっと見ていると思ったら、そのまま持ち帰ろうとする。

私は虫が苦手なので、やめてほしいと心の中で叫んでいた。

でも、せっかく興味を持ったのならと思い、持ち帰って観察することにした。

正直、とても気持ち悪い…。

ケースの中にいるだけなのに、つい距離をとってしまう。

息子は触ることはできないけれど、「虫ー」と言いながら、毎日のようにのぞいている。

その様子を見ていると、少しずつ興味が出てきているのかもしれないと思った。

ただ、餌のようなものは何もあげていない。
何を食べるのかも分からないまま、とりあえず様子を見ていた。

するとある日、いつの間にか、よく分からない虫に変わっていた。

ぎゃー、と思った。

思わず距離をとりたくなる見た目だった。

それでも、息子は変わらず興味津々で見ている。
名前は、息子がジルサンダーと付けた。

触ることはできないけれど、前よりも近くで見ている気がした。

怖いけど気になる、そんな感じなのかもしれない。

もしこのまま虫が好きになったら、私はどうしたらいいんだろう。

付き合えるのか、自分でも少し不安になる。

でも、こうやって何かに興味を持つことは、きっといいことなんだと思う。

そう思いながらも、やっぱりちょっと複雑な気持ちだった。

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