174 サッカーをやめてから
サッカーを辞めてから、息子は勉強をさらに頑張るようになった。
中学校では普通級へ行きたい。
その目標があるからなのか、漢字も嫌がらずにやるようになった。
今までなら「漢字やりたくない」と言っていたのに、少しずつ頑張れるようになっていた。
目標ができると、こんなにも変わるんだなと思った。
でも、週末になると、なんだか物足りなそうだった。
それまで週末になればサッカーがあった。
みんなと一緒に練習して、試合に行って。
上手だったわけではない。
それでも、チームの一員としてみんなと一緒にいられることが、息子にとっては楽しかったのだと思う。
サッカーを辞めてから、
「もう少し続けてもよかったのかな。」
と思うこともあった。
勉強を頑張るために自分で決めて辞めたサッカー。
その決断を応援したい気持ちはもちろんあった。
でも、楽しそうにみんなとサッカーをしていた息子の姿を思い出すと、少し寂しくもなった。
最後にもらった、みんなからの寄せ書きも大切にしていた。
そして、チームのユニホームも今でも大切に保管してある。
サッカーをしていた時間は、終わってしまった。
でも、みんなと過ごした時間や思い出までなくなったわけじゃない。
ユニホームを見るたびに、あの頃の息子の姿を思い出す。
上手ではなかったけれど、楽しそうにみんなとボールを追いかけていた息子。
あの時間は、息子にとっても私にとっても、大切な思い出になった。
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